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2007.5.2読了。
タイトルが気になって読んでみようとおもった本。
装丁惚れ、タイトル惚れ、失敗する率が高いけど、ついついやっちゃう。
今回のはまぁまぁ。変わったお話でした。
殺人なのかなー?
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話題短編を集めた、伊井氏の第二小説集。 「ヌード・マン・ウォーキング」のロングバージョンをいれた珠玉の作品集。
読売賞作家の魅力が満載された、特異の前書き付きの話題作。
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タイトル&前書きがあるという珍しさに惹かれて。6つの物語。それぞれ話は違えど全体的なトーンは似ている。しょっぱな「ヌード・マン」の世界についていけず。最後の展開が私の嫌いなタイプ。なのでその後の話にあまり期待しなかったんだけど、思いがけず楽しめたものも。この中では「掌」がいちばん好き。最後の「えりの恋人」も嫌いではないけど、ちょっと分かりにくかったために後味が微妙。
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週刊ブックレビューのお勧めを見ていてタイトルにググッツと来たので買ってみた。実は、このタイトルが示唆するような「何もないような話」というのがすごく好きなので。この分野(?)での個人的ナンバー1は保坂さんの「カンバセイション・ピース」なのですけども。柴崎友香さんもその流れで大好き。
残念なことに読み始めて直ぐに気付いたのだけど、この本はタイトルが言うほど何も無い日常の中の特異さみたいなものは描かれておらず、むしろきわめてフィクショナルな設定のストーリー性が少々鼻につく小説という感じがする。どうせそういうことなら、三崎亜記みたいに不自然な枠組みの中でとことん日常に徹する(それでいて物凄い皮肉が利いている)ようなものであればよいのに。その線でいうと最初に置かれている「ヌード・マン」はよかったね。ある意味鮮やかな小説性があります。
期待したものと違っていた点だけ、それも作者の前書きを読み終わった時点でもその期待が高まりこそすれ勘違いであることに気付かせてくれなかったことを含めて、自分には珍しく星一つ足りません。
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通常の後書きがまえがきにあるという、なかなかにユニークな趣向の作品集。大盤振る舞いですね(笑)。 どの作品も、かなり意図的に書かれている実験的な作品とみた。特に後半の3編は「ストーリーを排除し、日常の出来事をできるだけ起ったままに書く」ことを試みている作品なのだとか。なるほど。「えりの恋人」はその小説的手法もさることながら、主人公だけでなく読み手をも不愉快不機嫌にさせて、そういう意味でも素晴らしい作品だと思いますわー。 「ヌード・マン」「えりの恋人」「掌」の印象が深い。難解そうだと敬遠していた伊井作品、今年は読もうかな〜。 (2007.1.7読了)
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私は十分な癒しとちょっとの愛を感じられた。まえがきにある通り、一般の小説に見られる愛や癒しや殺人は少ない。なんというか、石橋をミリ単位で叩いて渡るような繊細な作業が重ねられたんだろうなと思えるような文章。愛と癒しと殺人を避けるというはあと今だと露悪とか、とにかくそういう盛り上がりを排除して小説を仕上げるのはきっととてつもない技術なんだろう。
「ヌード・マン」と「えりの恋人」が好きでした。
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小説は世界を映す鏡という二百年前の人物による定義に、だれに頼まれてもいないのに、今さら一票を投じることにする。世界は理解されなくてはならず、世界は生きている人々の眼前に像として提出される必要がある。小説にはそれができる、と信じたい。私の小説がどうかのかは、また別の話。
(P.14)
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何という訳ではないけど、どうしようもなく日常でのふがいないできごと
誰しも思い当たる節があるであろう、かなしみ