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ぼく、路上系社長 ホームレスからでも立ち直れるから大丈夫! みんなのレビュー
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紙の本
一気に読みました
2006/12/22 23:51
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:増口博紀 - この投稿者のレビュー一覧を見る
わかりやすく面白い文章で一気に読めた。
晩御飯食べるのはさんで3時間で読んでしまいました。
ひさしぶりに引き込まれる読書をした。
内容も表現もかなりの出来で読み物としてみるだけでも
かなりの作品だと思う。(生意気なこと書かせていただいています)
著者自身の幼少の頃から高校卒業後、そして車上生活者、路上生活者としての体験もリアルに描写されていて、
具体例、実践例が豊富で読後も印象に残る文章が多い。
著者自身「社会経験しか財産がない」と語り、
ホームレスを経験して得た最大の教訓−「働くことによって、人は成長する」と社会派、実践派の人である。
著者は現在、フリーターや求職者に「職」と「住」を提供する会社の代表取締役を務める。
この会社が行っているような社会の問題に着目し改善を図り収益を上げる事業をソーシャルベンチャーと呼び、ニュービジネスの一つと目されている。
が、読んでいると、ベンチャー、ニュービジネスという言葉のイメージとは程遠く実際の業務は地味で手間がかかり、泥臭いものである。
著者は2005年にはアントレプレナー・オブ・ザ・イヤーに選ばれたというが、「ヒルズ族」に象徴される若手企業家のイメージとはまったく異なる。
自らのフリーター、日雇い労働者、路上生活の体験を土壌に
そこから得た問題意識を種にして、
自らが実践でき最後まで責任を持って解決できることを事業化し
ビジネスとしている。ただ「儲かるから」「金儲けのため」ではない。
し、結果的には自らの経験とそこから芽生えた問題意識を
温めたものだけが成功し、「儲かる」のだろう。
IT系など時代の先端を行くものや、利ざやを狙う金融技術、富裕層対象ビジネスも良いだろうが、働く中で社会で生きていく中で芽生えた問題意識を解決すべく事業を立ち上げる。社会的な問題に取り組み収益を上げるというのもソーシャルベンチャーといってビジネスの捉え方として大変勉強になった。
学校の勉強にも興味が持てず、就職しても長続きしなかった著者だが、現場で仕事をすることで目覚め、路上生活と決別し会社を立ち上げ、今や年商7億円企業の社長となった。
文面から著者の非常に明るい性格と前向きさが伝わってくる。
フリーター、ニート、夢を探しあぐねている若者へ贈る手の届かないような「特別な人」からではなく、どこにでもいるような人からの成長伝、立志伝、熱いメッセージである。
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