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久しぶりに「読書って面白い!」と思い出させてくれた傑作です。
「塗仏の宴」あたりまで、少し暴走気味だなーと、キャラクター小説になりつつあるなぁと思っていたのですが、前作『陰摩羅鬼の瑕』と今作『邪魅の雫』と、とても好きな感じです。
関口にとても感情移入してしまう。探偵の意外な一面もありの、古本屋が担ぎ出されたのでなく自らシャシャリ出てきたり、少し違った趣向も面白いです。そして、読んでも読んでも読み終わらないこの長さがいいですね。こんだけボリュームがあると満足感もひとしお。長さで価値が決まるわけではないけどね。もちろん。
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待ちに待った新刊。黒幕(と言って良いものか…)はすぐに分かりますが、でも面白い。もう、いつものメンバーが生き生き動いてるの見れただけで満足。
最後まで読み終えた後、もう一度最初から読み直したくなる力があります。
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記念すべき(?)ブクログ登録100冊目は京極夏彦の新刊で!何がすごいって、今年読んだこの100冊のうち、これが購入したはじめての本だということです…(爆)あとは全て図書館から借りてます(苦笑)
今回はなんか切なかったです…、榎さんが…。終盤の京極の科白「辛い言葉を〜」には泣かされそうになりました。
あとはー、青木くん大活躍でなかなかかっこいいじゃんとか。
益田くんは榎さんに認めてもらいたいんだねぇ、とか。関口が榎さんを心配して、あまつさえちょっと怒っちゃう(!)なんてめずらしいもの見た、とか。…榎さんが皆を本名で呼ぶと、なんだかドキドキする!とか(笑)
でも何よりも感じたのは、榎さんの元気がないと、作品のカラーがこんなにも暗くなっちゃうんだなぁと。ファンなので、たまにはそんな彼を見れるのも嬉しいですが、やっぱり彼の傍若無人な高笑いが聞きたいなぁ!
次回作も楽しみに待っております。それまで時系列順に既刊を読み直しつつ…。
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シリーズ八作目。「魍魎の匣」の対となる作品ですがあれほどの破壊力はありません。一冊の作品として読むと面白いですが、シリーズ通して見ると凡作。前作で感じた冗長な部分は本作でも感じられました。ただ本作は妙にリアルなところがあり、それが怖かったです。
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己は世界の中心にあらず、己が世界の一部にある。仏頂面の拝み屋が語る世界は世の理であるかのように、全てを調和させてゆく。法ではどうにもならない元凶を断罪した一言に脱帽。さすがは京極、読ませてくれた。
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首を長くして待ってました!極センセ!
とうきうきしながら読み始めるも
なんだこのいつもとちょっと違うような感じ……いや違わないのかなぁと読み進めて
最後に「あぁー」と一言漏らして読み終えました。
ホント面白いです。面白いんですけどもある人が可哀相ではなくて…辛い気持ちになってるというのが煮え切らないというか…(人が人なだけに)
でも待ってた甲斐がありました。サクサク読めちゃうけども内容はいつものようにずっしりこってりしております。
私的には関君のカバンの件が一番ぐっときました。
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前作が個人と周りの世界のずれが起こした事件なら、今回はいくつかの「世間」が微妙に重なりずれていることで起きた事件。知らないところで自分に対して育ってゆく殺意。それは程度の差こそあれ、現実に起こりうることだと思います。そして今回、関口君が回復しているようで安心しました。不健康な思考を健全に発露しているというか。ただ京極堂の薀蓄が少なかったのが非常に残念。ラストはこれまでにない切なさです。
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今回は榎木津の物語なのかな。神がなかなか出てこないのでやきもき。妖怪話もほとんどなくどんどこ読めます。今までは事件が収束していくタイプの話が多かった気がしますが、今回は事件が分散していく手法。わりとライト感覚で読めます。
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久々の京極堂シリーズ。いつもと勝手が違うなあと読み進めるも、やはり面白い。今回は頭が腓返りを起こしそうな蘊蓄の嵐はあまりなく、テンポよく進む展開が好感触でした。青木、益田両君の視線での書かれた部分が多いからかな?早く次が読みたいけど、また3年後・・・?
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ついに出ました最新刊。
シリーズ作品のおさらいのようなさっぱりとした結末でさらりと読めます。次が読めるのはいつの日なのでしょうか。
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京極堂シリーズ、学校の授業やゼミで勉強した課題がテーマになることがとても多いので、いつも復習をしているような気分になる。中禅寺が今回の謎解き(といってしまおう、便宜上)冒頭で語っていた「伝説」と「説話」と「物語」の違いなども、非常に懐かしかった。実は、中禅寺によるこの説明こそが、この作品シリーズ全体を貫くキモなのである。これによって「不思議なことなどなにもない」というキャッチフレーズもより理解しやすくなるのだ
。京極堂シリーズの主要作品は、「世界」をどう捉えるか、または、その人のいる「世界」とは何なのか、ということを主題に置いたものである。「世界」の中心でアイ(私)をどれだけ叫ぼうが、その「世界」がどういう世界なのかによって、その意味合いがえらいこと違ってくるということを語る小説である。見たくない物は見えない「世界」や、生きているという基準が違う「世界」など、いろいろな「世界」が中禅寺たちによって開示されていく。榎木津の特殊能力は、その開示を助けるために与えられた、恣意性の無い純粋読解装置としての能力なのである(視力が弱い、という設定もしかり)。結果、それによって「謎」とされているものが謎でなくなっていくのは、必然である。さしずめわたくしなども、電脳林檎箱という蛤の吐いた「世界」の中心でアイをさけぶ獣なわけ。他の人からみたら、妙ちくりんなことまちがいないわけですな。おもしろうございました。
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京極堂シリーズで描かなければならない必然性のようなものが、全く感じられなかった。シリーズも長期化しているので、「新しいファンの獲得が最優先」という役割の作品なのかもしれない。なんせ、厚さは相変わらずだが、読みやすさだけは群を抜いている。 (2006.10.10 読了)
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やっと買いました。出てるのは知ってましたよ?でもね他の本読んでたから。まさか発売日にでるなんて思ってなかったので(笑)、予定がね…。
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待ってました。
やっぱり分厚いし濃い!
でもそれが楽しみで読んでます。
でも今回はなんだかすっきりしなかった・・・
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邪なことをすると−死ぬよ。
あるはずのない毒によって次々に殺されていく者達。
京極堂シリーズ最新作!!