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Y十M 5 柳生忍法帖 (ヤングマガジンKCスペシャル) みんなのレビュー
- 山田 風太郎 (著), せがわ まさき (著)
- 税込価格:649円(5pt)
- 出版社:講談社
- 発売日:2006/10/06
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コミック
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紙の本
「弱さ」のもたらすオモシロさ
2008/02/24 01:20
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:もりそば - この投稿者のレビュー一覧を見る
この巻まで一気に読みました。いやー、おもしろかった。
名作と誉れ高い「バジリスク」の流れを汲んだ作品ですけど、「バジリスク」と違うのは勧善懲悪であること。それに、二つの勢力のうち一つが圧倒的に弱いこと。
筋は、肉親を目の前で惨殺された美女七人が、仇である会津藩主とその部下「七本槍」を討つため柳生十兵衛の弟子となる、というものです。
「バジリスク」は正義も悪もない殺し合いでしたが、この作品は敵側の「七本槍」が拉致、監禁、強姦などすさまじい鬼畜っぷりです。しかも物凄く強い。
それを討たんとする美女たちはなんの力もありません。十兵衛のもとで必死に特訓しますが、運動能力が上がって「細い棒の上を渡る」とか、「併走する馬に飛び乗る」とかできる程度。
戦力差はいかんともしがたいのに、それを兵法で埋めて仇を討っていくプロセスが非常に楽しい。
美女たちが弱いからこそ、十兵衛は頭を使い、「七本槍」に力を発揮させず、特訓の成果を活かせるような戦いを考えるわけです。
「あの特訓が、こんなところで活きるのか!」という描写にはカタルシスすらおぼえます。
十兵衛と美女たちが、特訓や戦いを通して心を通わせていくのも見ていて微笑ましいです。彼らに感情移入しまくりで、「死ぬな!」と思いながらページをめくりました。「バジリスク」では鬼のように死にましたからね。
とにかく先が楽しみ。「バジリスク」の容赦ない展開が頭にあるため、「誰か死ぬんじゃないか」という緊張感を保ちながら読み進められます。
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