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紙の本
せっかくの傑作が・・・
2006/10/02 21:19
23人中、23人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:Yuseum - この投稿者のレビュー一覧を見る
「ブラウン神父シリーズ」などで有名なG.K.チェスタトンの長編。
ということで、興味を持って手に取ってみたのだが・・・
正直言って、途中で読むのを断念。少なくとも買って読むと後悔する作品です。読むなら、図書館かどこかで借りることをお薦めします。
いや、チェスタトンのストーリーが悪いのではありません。問題は訳し方です。
この翻訳者はこの作品を訳すのに、某氏が用いた「超絶的表現技巧」を用いているのですが、果たして”MANALIVE”を訳すのに、そんな表現技巧を使う必要があったのでしょうか?
某氏の場合、作品は某氏のオリジナル作品ですから、どんな表現技巧を用いても一向に構いません。
しかし、翻訳作品の場合、あくまでもメインは原作者であり、翻訳者は縁の下の力持ちです。
原文をよく理解した上で、個性的な翻訳をなさるのは一向に構いませんが、この作品の場合、原文を無視して、翻訳者のオリジナリティが感じられない某氏の表現技巧を使うことに固執した、恣意的な翻訳と考えずにはいられません。
確かにチェスタトンは原文が難しいので、翻訳も困難かと思いますが、もう少し別の翻訳方法があったのではないでしょうか?
あと、注釈があるのはいいのですが、その注釈が作者の想像に頼っていることが多く、解説も含めて全体的に調査不足が感じられたのも戴けませんでした。少なくとも、「調査不足で不明。」だとか、そもそもそんな注釈は役に立たないので挿入しない方がいいと思うのですが、いかがでしょうか?
出版社の方も、読者層を広げようとして奇をてらった翻訳作品を出すのではなく、海外古典ミステリを愛する読者たちがどういう翻訳を望んでいるかをよく検討した上で、出版してもらいたいです。
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