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奇妙な童話、ネジがついてはずれた首など、かなり猟奇的な感じですが、解答を読むとそれも偶然によってそうせざるを得なかったという帰結で、たいそうミステリらしいミステリだなあと思いました。記憶障害のため、何度も同じことを繰り返す人物への御手洗の対応がちょっと愉快。
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御手洗潔シリーズ。面白かった。でもこの謎解きのパターン、前もあったような?年のせいか、御手洗君は落ち着いたというか、変人ぽさが薄くなりましたね。しかし、もう御手洗君は日本に帰ってこなさそうで、さみしいな。
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2007/3/30 SFO近くのホテルで読み始め。3/31北京行き飛行機内にて読了。面白かったが、最近の島田氏の作品にありがちな強引さがちょっと目に付いた。
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何故か脳科学者になってる御手洗さんの実にロジカルな謎解きストーリー。記憶を保っておく事の出来ない紳士が創作した童話を元に彼が失った記憶を取り戻していく課程は思わずうなる感じではありますが・・・。御手洗シリーズにはやっぱり石岡君がいて欲しい(笑)
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石岡君欠席の御手洗シリーズ。記憶障害を持った男が書いた物語を元に、男の過去と記憶を失った原因を解き明かしていく。
「タンジール蜜柑共和国への帰還」自体が完成度の高い物語になっている。
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御手洗が明かす不可思議な童話の裏に隠れた真実。多少強引でも御手洗という説得力が歴史の重みを感じます。なんだかんだと言っても好き。
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途絶していた島田作品を再び読み始めて二作目にこれにぶち当たった。すげえ!と唸った作品。ちまちま読み返しては浸った。メルヘン部分も無理なく読める…とゆーより、楽しかった。
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★あらすじ★重度の記憶障害を持つ男が書いた「タンジール蜜柑共和国への帰還」。蜜柑の樹の上にある村には、ネジ式の関節を持つ妖精達が住んでいた…という奇妙なファンタジーを書いた男は、このタンジール共和国へ帰りたいと言う。御手洗潔は、この小説の中に真実が隠されているというが…
★感想★島田作品は何年も前にハマってましたが、本人の思考の迷走ぶりについていけずに冷めてしまってたので、読むのは久々です。まあ、相変わらず理屈っぽいんですけど(笑)「眩暈」「占星術殺人事件」のような最初に提示された謎が解明されていくミステリは大好きなので、作品世界は堪能させてもらいました。本人に興味がなくなったとはいえ、作品まで偏見を持つのはよくないと反省。
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途中までは、「なんなんだこりゃぁホラーなのか?」と思いつつ読んでましたが、後半を読んで「はわー! すげぇ!」となりました。すごく面白いです。
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これは相当面白い!
記憶障害で、数十年前の記憶がないエゴン。彼は友人に連れられ、御手洗のところにやってくる。彼が生涯で唯一書いた小説、「タンジール蜜柑共和国への帰還」。それは完全なるファンタジーでありつつも、科学的な一貫性を持っている。御手洗はその小説が彼の記憶への手がかりになるとし、謎を解いていく・・・
途方もない物語が、少しずつ科学的に納得ができる解答が与えられてき、昔の衝撃的な殺人事件の謎がきれいに解ける様は圧巻。
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めずらしく御手洗視点で話が始まったので
「これホントに御手洗さんなの!?」となかなか信じられなかった。
だってかなり普通の人っぽかったんだもん…。
それにしてもカフェ・ラテって。解禁?
脅威の島田ワールド炸裂ですよ。
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島田は相変わらずサイドストーリーが上手い。
いや本当。
上手い事読者を引っ張り込むなーと思う。
世界観を作り出す力がハンパないね。
なんか御手洗のキャラが変わった気もするけど。
何よりあとがきが本編とまったく関係ないマンハッタンの話だった事に尊敬した。
ただ、「ミステリー(推理物)」として人に薦めにくいかなー。
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このシリーズは好き。中でもこの本は麻薬中毒者のような世界観、例えるなら江戸川乱歩が好きそうで夢野久作が足をバタバタさせそうな世界観。そんなのを含みながら完全にチェアーディテクティブ。キヨシがウプサラに居るってのもなんかいい。
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読んだのはこれで二度目。
研究室から一歩も出ずに、一冊の本と一人の記憶とネットのつながったパソコンと、それらをもとにした推理だけで三十年も昔の事件を解決する。御手洗潔は安楽椅子探偵もできるんだな。
結構厚い本だけど、それのほぼ全編が解決編のように思われた。
実際には、過去に殺人事件が起こったと判明するまででページの半分を使っているんだけど、でもそこまでも推理でたどり着いているから。
それから、うんちくが正直長く感じられた。うんちくは嫌いじゃないけど、あれだけこまごまいろいろ挟まっていると、「いいから核心を早く言ってくれ!」っていう気分になる。
そのうんちくも推理には必要なんだけれども…
それと、真犯人の彼はルネスがつかまったのを知ってからも長く放っておき過ぎではないか…?
「何度も自白してルネスを助けようとしたけどどうしても怖かったんだ」みたいな一言でもあればよかったんだけど。
あれじゃあ、この人もしかしたら御手洗潔が真相を見破らなければ自白しなかったかも、と思えてしまう…
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まずタイトル見て、「なんていう内容なんだろう?」と始まった本書。読んでいると童話と記憶喪失が出てくるのだけど、このタイトルがこうなってしまうとは思わなかった。流石島田さんだ。しかしこの殺害は実際には出来ないだろうなー。