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こちらも児童むけ。趣向の目新しさよりも、感覚に訴えかける描写が怖さを伝えてくる、怪談短編集です。話の展開は読めるのですが、それでも怖い。
中では『怖かったの』という作品が、後味が悪くておすすめでした。これって、千佳ちゃんが女の子だからこその話じゃないですかね。女子特有の傲慢さと無邪気さがあいまって、なんともいえない読後感です。
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-夜と朝の境はあいまいだから、どこの境からあの世とつながっているのかわからないよ-
家族旅行で山の谷間の旅館に泊まりに来た私。誰もいないはずの露天風呂に並ぶ影・・・
表題『首七つ』を含む怪奇短編集。
ついさっきまで普通に歩いていたのに、気がつくと妖しの世界へと入り込んでしまったような、じわじわと恐怖がわいてくるような話でした。二段落ちのようなラストがとくにきました。
辻から辻へと死んだ女の霊が徐々に近づいてくる『ヤドカリ』が一番怖かったです。
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まず表紙が怖い。ゾクゾクする。
この本は七つの短編が収録されている。
「首七つ」
温泉宿で出会う怪異。
「ヤドカリ」
引っ越してきたばかりの住宅街で。
「幽体離脱」
安アパートで寝ていると。
「早起きは三枚のせんべい」
早起きして、もらったせんべい。
「ボクの神様」
神様はボクを犬にしてくれた。
「河童」
プールから浮かび上がってきたもの。
「怖かったの」
五歳の妹が語った怖い夢は。
どれも理不尽に遭遇する怪異で、怖くてたまらない。
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恐怖というより不気味。少々わかりにくい。読解によって何がどう怖いのか個人差が出そう。私も怖いポイントを解したかわからない。
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表紙からして怖そうな感じだったので読んでみました。
わかりずらいとこもありましたが怖かったです。
私は特にヤドカリが怖かったです...
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あれ・・・こわい!結構こわいし、ちょっとグロテスク!!
学校図書館から借りてきたのに・・・この本置いておいて大丈夫かしら・・・
と心配になってしまいました (ll゚艸゚ll)
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子供向けではあるけれど、案外としっかり怖いホラー短編集。なんといってもこのタイトルが不穏すぎて手に取ってしまいましたから!
お気に入りは「河童」。あれが出てくるシーンはかなりぞくぞくさせられて怖かったのですが。総合的にはすごく爽やかで温かい気持ちになれる物語でした。……と思ったままなら良かったのですが。なかなかにラストが邪悪で素敵でした。
「ヤドカリ」も嫌な話。王道だけれどじわじわ来ます。そして「幽体離脱」の嫌さはリアルに最大級かもしれません。たぶん、現実的に一番怖い話はこれじゃないですか?