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タイトルはベタだけど内容はかなり本格。でも、「ミステリありき」だから登場人物の設定等は、おそらくわざと陳腐に設定していると思う。お約束の大どんでん返しもあり(かなり見え見えだけど)ラストまではまぁまぁいける。が、この結末はどうかな?最終ページの「続く?」ってのもなんなんだか。
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それぞれが出題する問題が1つの短編になっていて、計5編ある。つまり、5人が全員問題を作成したということ。一番おもしろかったのは、「求道者の密室」かな? 私はここで、○○○○は○○○○じゃないかと推理したのだが、間違っていた。間違っていたけど、私の答えが正解でもいいと勝手に納得。と、思っていたら、次の短編で…。やっぱり、ハンドルネームを使っているわけだから、読者の興味は当然、最後に明かされるだろう正体。まぁ、ラストでわかるようになってます。しかし、王手飛車取りの意味はわかりません。
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王手飛車取りってのはいいフレーズ。短編一つ一つはイマイチですが、一人が実際に殺人を犯してきて、それをゲームに参加しているメンバーが推理するという作りは斬新かも。不道徳っちゃあ、ものすごく不道徳。
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設定が特異なので期待したがすぐに飽きた。作中でチャットが盛り上がれば盛り上がるほど、読んでるこちらは冷めてくる。その世界からログアウトして一歩引いて見ると、その場がいかに馬鹿馬鹿しいかがよくわかる。 こういう手抜きミステリは書いてて楽しいだろうと思う。被害者との関係や動機など、ミステリに欠かせない二次的要素はすべて省かれているのだから。謎解きのみに焦点を絞った話もいいとは思うが、肝心のトリックがお粗末だからどうしようもない。キャラを使っていかにもスゴイことを成し遂げた風に語ってみせるが、使い古されたトリックの目先を変えて誤魔化しただけ。 ラストのオチにしても、おおかたの予想はつく。しかもその後の展開はなんなのだ? まるで意味不明。好き嫌いがハッキリ分かれそうなミステリではあるが…。
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名探偵達がライブチャットで推理合戦。犯人は彼らの中から持ち回りで一名。ミッシングリンク、ハウダニット、時刻表トリックなんでもござれ。ネット社会ならではのサプライズも用意してます。……でもそんな事より、作者が書きたかったのは「破壊」そのものだったんじゃないかと。トリックを弄んで(それは現実において人命を弄ぶ事に似ている)戯画化しすぎたミステリの風潮をぶっこわしたい衝動を抑えながら、あのラストを用意したんじゃなかろうか。タイトルにわざわざ「ゲーム」を付けているし。
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久しぶりに読んだ歌野晶午。
う〜ん、この人ってやっぱり面白い。
何もかもが緻密です。
構成、キャラクターetcおもしろい。
作品の構成上フーダニットは出来ないというのは、散々書かれていますがそれ以外の所はうまく出来ている作品。
でも、『葉桜の・・・』程の驚きが無かったのが残念でなりません。でも、安定した面白さがありますね〜。
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なかなか面白かったです。
途中でもしかして・・と思ったとおりになって
歌野さんらしくないなぁ〜と思ったら
最後の方でもまだ、続くか!?と
どうなるんだ?とドキドキしてたら
To Be Continueで本当に続くらしいです(^^;)
よくいろんな犯罪ネタ思いつくなぁ〜と感心しちゃいました。
こんな人たちが身近にいたら・・ほんとイヤです。
でもそういう時代になってそんな事のために
人を殺しても平気な人間が増えそうで怖い・・・。
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憑かれたように読み終えたけど、「実際面白かったのか?」と聞かれると非常に微妙な一冊。
前半のトリックはこまごましているし、後半の流れは大きくうねりすぎて目的を見失った感じ。
作者はその「失った感」を表したかったんだろうから、その意味では成功しているのかもしれないけど。
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があっとすぐに読めた1冊。
5人の人間がAVチャット。その内容は推理ゲーム。けれどそれは、出題者が現実世界で実行した殺人だった……。
実際にこんな人たちが周りにいたらすんごい怖いと思いますが、そこはフィクション。
ある意味『Yの悲劇』を連想してしまった……。
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去年の「このミス」で初めて知りました。
歌野晶午自体は前に1冊読んだけどノーマークでした。
でも、確かに面白かった。連作でちょこちょこ読めたのもよかったし、犯人と探偵が同じ立場というのが斬新だった。しかも、自分でも解けたトリックもあったし。
あとは、最後があの終わり方でなければ。
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「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた」(カバー折り返しより)
お互いの本名も素性も知らない5人の人間が、インターネットの片隅に集い、AVチャットで推理ゲームを愉しむ。
ただし、それはただのゲームではない。
ここで出題されるクイズに出てくる殺人は全て、出題者の手によって実行済みなのである――
5人の登場人物が順番に推理クイズを出し合うという設定なので、内容はそれぞれが出題者になった短編(と、息抜きもはさみつつ)で構成されているのですが、それがラストに向かってひとつの大きなストーリーを描いています。
さて、この設定を不謹慎と思うかどうか。
正直なところ、私は全然抵抗ありませんでした。読み手の立場としては、物語の中で殺人が起こってそれを解決するという意味では、いわゆる「フツーの推理小説」となんら変わりがないんじゃない?
どんな理由があっても、人は人を殺してはいけない。
悲惨な動機や涙を誘う不幸や迫真に迫る内心描写をもってしても、推理小説の中で起こる殺人が清く正しく美しくなることは決してありえません。
そういった作品は、推理小説としてだけではなく、ひとつの文学作品としての側面をも持つのだから、そういう面で大きく評価されるでしょうし、もちろん私も評価します。
ただ、私にとっての推理小説とは、ほかでもない、ゲームです。ファンタジーと言ってもいい。
殺人が起きて、謎があって、それを解くゲーム。殺人は奇想天外なほど面白い。作中で人がたくさん死んだほうが盛り上がる。
私にとっては、推理小説とはまず、そういう「悪趣味で不謹慎な」楽しみなのです。それが大前提なので、動機の面を一切省いたこの推理小説は、ただの純度の高いゲームなのです。「フツーの推理小説」となんら変わりないファンタジーなのです。
「殺したい人間がいるから殺したのではなく、使いたいトリックがあるから殺してみた」
……ファンタジーであることを願います。
内容について。
完成度が高いトリックが惜しげもなくちりばめられていて、この本一冊でなんだかすごいお得感。学校の近くの魚光旅館の昼食ぐらいお得感。
「生首に聞いてみる?」と「求道者の密室」が、とくにいい出来だとおもいます。
ラストは賛否両論のようですが、私は結構気に入ってます。実際に何人も人を殺した人たちなのに、実際ああいう場面ではただうろたえるだけしかできないなんて、とても皮肉で可笑しくて、納得。
ためらいなく人を殺せてしまう一面を持ちながら、一方ではただの常識人、それが私にとって遠い世界の人種だとは思えないのは、錯覚にすぎないのでしょうか。
最後の最後、「To be continued…?」
…って、続くんかい!
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推理ゲーム小説としてみれば、これほどまでにミステリマニアが喜びそうな作品は無いと思う。現実性からほぼ完全に遊離し、面白さだけに的を絞った謎の数々、こういう設定でなければ「リアリティがない」と不満が残るのかもしれないが、現代ならありえるこの設定内でなら納得できる。そして、狂気としか思えない「ネタ」に、驚きながら大喜びできる。
しかし、この尻切れトンボとも言えてしまうラスト。これは怖い。この作品の締めとしても怖いし、これを楽しんでいた自分にも恐怖を感じる。
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実際に殺人を犯し、その推理ゲームをする5人。殺人現場とされた場所が、どう考えてもうちの近所で意味なく怖い。
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ネットの世界に探偵たちが・・・
ただ、この探偵は他の探偵に出題するために自分でどんどん殺人を行うものばかり!
現代のゲーム感覚がそのまま推理小説に!
あなたの推理力を伸ばすにはこんな仲間が必要?
まずはご覧あれ!(でも☆三個ね)
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最初の物語から殺人をゲームとしてとらえて行っているメンバーが気持ち悪かった(--;)一つ一つのトリックとかはいいと思うけど(--;)普通に推理小説として書いてくれた方が楽しめたかな(--;) 最後のオチはなんとなく予想がつくし、ちょっと微妙かな(--;)
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