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この本は何度でも読みたくなる本です。僕の好きなボクサー坂本選手のボクシングに懸ける思いと諦めずに前に進めば必ずいい結果が出るという事を学んだ本です。
この本を読むと凄く勇気が湧いてきます。
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坂本選手の試合は畑山戦しか見たことがない。
坂本博之の人生は、巷間語られるとおりのもので、家庭の事情で親戚にあずけられたが、飯も食わせてもらえず悲惨な幼年期を送ったそうだ。ボクサーとしては、その身体能力(背筋=300kg)を生かしたパワーファイターとしてKOの山を築いたが、本人も言っているとおり不器用でとても技巧派とは言えない。世界チャンピョンになれなかったのも致し方ないとオレは思う。[どうでもいいが、現在のミドル級 村田 諒太のトレーナーであるイスマエル・サラスは坂本のトレーナーでもあった。]
それよりも何よりも、椎間板ヘルニアの治療の過程で知り合った頚椎損傷の少年との交流が心にしみる感がある。井上雄彦の漫画「リアル」を読んでいる感じ。
人間は人間との出会いにより磨かれていくという見本ではないか?
"人は人に磨かれ、人は本に磨かれ、人は仕事に磨かれる。"
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読了。
畑山戦までのその壮絶な生き様を知る者として、少なくとも以降はたおやかな人生を歩んでほしいと願ったものだが、その後も様々な苦難が彼を襲ったこと、それを乗り越えて今尚、全国の孤児院の子ども達の為に尽くしている事実を最近知った。大人の愛情を受けずに育ち、戴冠を得ることもなく、実子を失っても尚、他人に無償の愛情を注ぎ続ける男。これ程の試練を与え賜う神は彼に何を求めているのか。しかし嘗て「これが運命なら俺は神と戦う」と語ったその男の表情は、あくまで柔和で優しく、そして神々しい。