投稿元:
レビューを見る
図書館で、あまり考えずに選んだ本だが、これがなかなか面白い。物語として読んでいたが、どうやら作者の自伝的な話らしい。
客観的な状況はとても悲惨なのだが、登場人物の受け止め方が前向きなのか、読んでていてしんどくないところが良い。
これは一読をお勧めです。
投稿元:
レビューを見る
信じられないような子供時代のお話。そうした1つ1つをすべて細かく覚えていて、表現できる著者の能力。それらにすごく感動。映画化されるようなので、見てみたい。
なぜ、この両親の元に、この子たちがうまれてきたんだろう。不思議な運命を感じた。
投稿元:
レビューを見る
図書館で。
プリズン・ブッククラブで紹介されていたので読んでみました。あとがきで訳者が悲惨な体験と書いてたけど作者にしてみたら大変で凄まじい幼少期ではあっただろうけれども惨めとか哀れみは感じてほしくはないんじゃないかな。
親子関係というのは非常に難しいものだなぁと思います。親も子供も選べるものではないし。端的に言わせてもらうとこの方の両親は子供の親になれるほど精神的に大人じゃ無かったのかな、なんて思いました。自分の事に手一杯で子供にまで目を向けられない。二親のどちらかがきちんとした人だったなら状況は違ったのでしょうが似た者同士、子供同士が夫婦になって家庭を作ってしまったのが問題だったのかなぁ。そして宗教的にも子供を作らないという選択肢はナイ。うん、破綻するよなぁ。
それでもこの両親は子供を愛しているし、家族を愛しているって事はなんとなく伝わってきます。生まれて間もなく死んでしまった次女以外は本人たちが相当苦労したとはいえ誰も死なずに成人している訳だし。本を読み、向学心があって知識も豊富な割にはそれを生かせず社会に適応できなかった子供の子供。それは苦労するよなぁ。
作者さんはそれでも父親の方が母に比べて点が高かったんだろうか。母親に対しては結構批判的な書き方だしなぁ。色々問題の多い父母ですが差別主義ではないこと、楽観的であること、不平不満をダラダラと言わない事は美徳だなぁとは思いました。そしてきっと今も健在だとすると長女が母親の面倒を見ているのかなぁ…なんて思いました。