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とりあえず貸されたので呼んでみた本。
まず、貸した当人の感想としては「うーん・・・」といった感じらしかったです。
私自身の感想としては、確かに「うーん・・・」といった感じ。
なんというか、世界観やキャラ作りはいいんですけど、展開が早い。
どの物語でも、実際には2,3日ぐらいしか経っていないのに初めて会った人同士がかなり親密な関係になっている、というのは珍しくはない話。
その過程が濃密であったりして、「これならこうなってもおかしくないな」と思えるものです。
しかし、この作品の場合はその過程こそあれど、その内容が薄いように感じられました。
それに、この話はこの一冊で終わりのようで、どうも終わり方がぱっとしない。
大元の問題が解決されない、というのが欠点かと。
あくまで作者である赤井さんはそっちより自分の思い描く非日常性を描きたかったようなので、これはこれで完成されているのでしょうが、どうも読み手としては満足しきれないところがあるかもしれない。
この展開の早さが普通、なのかもしれませんが、私としては★3つで評価させていただきます。
先にも言ったとおり、キャラ性は良いと思うので、予め「この本は展開が早い」ということを知っておけば納得できる作品かもしれません。