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「若くない」ことを意識する50代女性のさまざまな思いをまとめた短編集。
どの作品も共感できる。
特にガンで手術した病院でのさまざまなできごとを記した『若いひと』は、重松清の『カシオペアの丘で』で感じたできすぎ感がなく、心にすうっと入ってきた。
作成日時 2007年08月05日 18:34
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少し前に久し振りに藤堂さんの本を読んだら、いろいろと読みたくなって借りました。これは新作なのかな?藤堂さんは多分自分の年代の小説を書く人だと思うので、今50代の女性を主人公としていると言うことは、藤堂さん自身も50代になられたのかもしれませんね。
私はまだ30代なのですが、50代なんてすぐのような気がします。この本に登場する女性は全て独身です。それが自分と比較できないところですが、もしも自分が独身で50代になったら、どんな風に生きているんだろうとは考えました。
今の私の日常は、自分のことよりも子供や夫の為にいろいろなことをやっている気がするので、それが全てないわけですよ。そりゃ結婚してなければ自分のことだけをやればいいんだけど、ちゃんと仕事してるのかなとか、仕事あるのかなとか、友達いるのかなとか、彼氏はいるのかなとか、今に置き換えても考えることはそんなに変わらないような気がします。
でも結婚してなかったら、焦るかもしれない。50代になればそんな気持ちもなくなるのかもしれないけど、やっぱりしないからこそ結婚してみたいと思うだろうし、もしかしたら結婚相談所とかに登録して、毎週お見合いパーティーに行ってるかもしれないよね。
だけどやはりそうでなかったらと考えても現実味がなくて、この本を読みながら寂しさを感じるのです。
これだけ読むとすごく寂しい独身女のお話ってイメージになってしまうかもしれませんが、実際はほとんど読後感は爽快です。1話を除いては。それがどれなのか、気になる方はご覧下さい。
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40代、50代の女性を主人公にした短編5作品。
人生を達観したようなオンナ達はなんというか・・・作者曰く、チャーミングなところのあるオンナを書きたかったとありましたが、チャーミングというよりは欲をなくした人たちという感じでした。
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50代女性が主人公の短編集。
外見が微妙になってきて、人生折り返してる人たちの生き方。
「寂しい」「見た目を売りに出来ない」うーん、誰もがここに行き着くはず。
そのときそういうことを考えずに生きてたらいいな、といろいろ想像できてよかった。
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藤堂志津子はときどき読むくらいな感じだけれど、この作品は藤田香織さんが誉めていたので読んでみた。中年の女性が描かれた短編集。やっぱりうまいというか読ませるというか、のめり込んで読んだ。どの主人公もひとり身でほとんどの話が暗く険しく寂しく、ひどくひどく身につまされ、読まなきゃよかったとちょっと思ってしまった。孤独がこの作者の持ち味?のひとつだと思うし、嫌いではないんだけれど……。
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誰もが昔は女の子だった。年をとり、華やかに過ごしていたあの頃は昔の事になり…。『フレンズ』を読んだ時、「なんか、分かる…。」気がした。みんなそれぞれに小さな歴史があり、それが顔にもにじみ出て来る。年を重ねるごとに『今が幸せ』と思えて、いい顔をしていたいなぁと改めて思ったかな。
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50代女性が主人公の短編集。
同じ年代なので、いろいろ身につまされる話が満載だった。
老いていく自覚が無いけれど、やはり年月は過ぎて行っていて
女一人でも生きていけるって感じがした。
でもあまり明るい話では無かったです。