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「武田鉄矢・今朝の三枚下ろし」というラジオ番組で,武田さんが「アフォーダンス理論」の話をしていた。その話の内容が結構おもしろかったので,そのテーマで,1週間くらいラジオを聞いていたのだ。その番組の最後の方で本書の紹介があったので,県立図書館からお借りして読んでみた。
が,読んでみると,その中身は,アフォーダンス理論について書かれているというよりも,もっと多様な哲学的な話題の解説書であり,とっても難解で途中から理解するのをやめ,飛ばし読みをした。だいたい,文章を書いている人たち自身が,解説・紹介している哲学論文を「難解で…」と言っているくらいだから,わたしのような凡人に理解できる本ではない。武田さんがこれを読んで,これらの論文からネタを取り出して,あの面白い番組を作ったとすれば,彼の読解能力はすごいなと感服つかまつった次第である。
ただ,素人が読んでもおもしろい論文もあるので,拾い読みするといいと思う。弁証法的なお話が詰まっているので,その辺はとても興味深く読ませてもらった。
それにしても,本書の執筆者たちは普段からこんなことを考えながら世の中を見ているんだろうな。
ヒトは環境に支配されて行動しているということについては,とても興味があるので,もっと簡単なアフォーダンス理論の本を探してみることにしよう。
誰か知っていたら教えてください。