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こんなに素晴らしい作品が埋もれていたなんて、なんともったいない!と思うくらいにおもしろい!知らない人はすぐにでも読んでほしいです。
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待ってました! 8年待った!
絵柄はかわいいのですけど、内容は震撼します。人間の位置がいつ入れ替わるかわからない、そんな警鐘を鳴らす作品だと思います。
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トキワ荘世代が単行本で描いてたような壮大なSFの正統的後継作、かも。
年内に2巻が出るらしいという噂。
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予知によって人を救うことをはじめてしまったら、その予知によって人が左右されてしまう。
未来は人が自分の力で切り開いていくものだと思っていた自分にはとても衝撃でした。
ギャグ漫画作家が本気を出すと化ける典型。
つか化けすぎです。
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「未来は不安だから人は夢が持てる」
「人間は知らないことを怖れるのに同時に知ることも怖れる 変化は痛みを伴うからね」
哲学的な漫画を読みたいという私に勧められた作品。
各所で絶賛されており、暫く探し回った物の見つからなかったので
結局Amazonにて購入しました。ちなみにAmazonのレビューでも絶賛。
うん、これは素晴らしい漫画です。
一つ一つの台詞やタームがビンビン響いて来ます。
間違いなく、今年に入ってから読んだ中ではトップクラス。
重厚なテーマと設定を用いながら、それだけに留まらず
漫画として読ませる演出も疎かになっていない。
卵に生えた羽や、59・60頁、5話の構成は上手いと感じました。
惜しむらくは1巻しか出ておらず、それも刊行に6年かかっており、
2巻は出るのかすら不明であるという事。未掲載の6話、7話で
第一部完結との事なので、いざとなったら掲載誌を購入しましょう。
いつか死ぬのなら今死ぬのも後で死ぬのも一緒ではないのか?
忘れる事ができない存在は、過去の痛切な記憶を抱えながら生きて行けるのか?
全ての人間を幸せにすることは可能なのか?
努力する前に結果がわかったら、人はそれでも努力をするのか?
こういった哲学的な問いや、哲学用語、名言などが
随所に鏤められており、それだけで愉悦を覚えます。
人類を救う、というのは進化させてまで延命させる事なのか、
進化の最果ては何処に行き着くのか、結局進化と退化、
繁栄と滅亡を繰り返すだけにならざるを得ないのではないか。
これらの問いも答えを求めつつも決して与えられないからこそ
面白いのかも知れませんね。
人間は絶滅か進化か。素直に読み解けば既に1話で絶滅すると
結論付けられているように思います。1話でピッピが描いた、
相対して相反する単純意志は5話の猿が起源でしょうか。
あのブルトンに渦巻きを描いた様な図形の意味する物は何でしょう?
しかし、こちら方面の才能でもっと作品を描いて欲しいなあ。
ここまで描ける人は本当に稀有だと思いますよ。
90点。
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傑作。久しぶりに人に勧めたくなるぐらい面白い漫画を読んだ
ポップな絵柄にディープな世界観
地震予知、学問統合、進化論、どんどん深まってくのに全然分かりづらいところもなく話が展開されていく
この後人類はこのパンドラの箱とどうつきあっていくのか・・・
続き早く読みたいんだけどまだ出ないんですかね
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ストーリー :☆☆☆☆☆
世界観 :☆☆☆☆☆
ビジュアル :☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
読みやすさ :☆☆☆
オススメ度 :機会があればぜひ読んでみるべし!
ピッピは、地震予測のために作られた
スーパーコンピューター。
3歳のころからピッピと一緒に育ってきたタミオは、
ピッピが計算で予測すると、正確にそのとおりになるので
ピッピが預言者だと思い込んでいる。
逆上がりができるようになりたいから、
僕がそうなれるように願ってよ、と頼むけれど、
ピッピは困ったように笑いながら言うのだ。
「願うという言葉の意味が、
あいまいすぎてボクには理解できないよ」
タミオは笑ってこたえる。
「簡単だよ、そうなれ、そうなれって思えばいいんだ
ピッピがそう思えばそうなるんだから!」
タミオは医者に余命一年を宣告されていた。
ある日、タミオは交通事故で唐突に亡くなってしまう。
ピッピは、病気でタミオが亡くなることは予測していた(それこそ日時まで)だろうが、それは全く予測不可能な出来事だった。
生まれたときから一緒に居たタミオを失ったピッピは、
はじめて「願う」。
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未来の出来事をなんでも予想できる機械が、「未来はこうあってほしい」という願いを持ち始めたとき、その機械が人々に与える予想は、本当に予想でいられるのだろうか?
読者が本当に戦慄すべきは、猿が言葉を持った瞬間ではなく、ピッピが卵に翼を生えさせるイメージを持った瞬間だと思う。
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□(以下唐突な雑文)
現れた箱猫は、くけけと嗤って、唐突に僕に聞いた。
□
幸せになりたいかい?
そりゃそうだ。
誰だって、好きで不幸になりたいとは思わないよな?
もし、この世から不幸を無くす機械なんてのが出来たら、君はどう思う?
そうだな、例えば不幸掃除機とでも名付けようか。
うん、そりゃそうだ。どんなヒネクレ者でも欲しがるに違いない。
そいつが、全人類の不幸を消して回ったとしたらどんなもんかね?
そいつぁ素晴らしい? 正に理想郷かい?
さて。ちょいと質問だ。
「嘘」が全く無い島があったとしよう。
この正直島に住む住民は、みな嘘を付かない。
というか、嘘という「概念」がない。
故に、「嘘」という言葉もない。
本音と真実しか言わないし、嘘をつく必要が無かったんだ。
嘘みたいな話だが、19世紀に入るまでそういう島は本当にあったんだぜ?
さて。
ソレが故に、だ。
ここでは、誰もがそうであるが為に。
この島では、「本当」「正直」「真実」という言葉も概念も、同じく存在していないんだ。
つまりそれらは普通のことで、美徳とは成り得ない。
「嘘」が蔓延る世の中だからこそ、「真実」「本当」は尊く輝くというわけだがね。
「嘘」がなけりゃあそれらに大した価値は無いってな事だ。嘘そこが真実の価値を釣り上げているんだぜ?
じゃあ聞こう。
「不幸」が無くなってしまったその時に。
「幸せ」というのは、存在するのかい?
{不幸}が無くなってしまったら、{幸せ}を感じることは出来るんだろうかねえ?
そいつが消してしまったのは。
本当に「不幸」だけだったのかい?
箱猫はくけけと、不吉ったらしく嗤った。
□(以上唐突な雑文おわり)
□
SF好きならコレを見逃すな。
「星雲賞」ノミネート漫画はコイツで決まりだ!
と個人的に息巻いている漫画がある。
それも10年以上も前から。
ちょいとコアな漫画雑誌「コミックCUE」で連載していた漫画で、2001年名にようやくコミックスが出ると発表されてから雑誌が休刊、それ以後6年の沈黙、僕らが諦めつつも待ち望み続けた本が、なんか突然発刊されていた。
書店で発見驚喜乱舞…したのが2年前ぐらい前。 そして最近続刊発行。
何度かこの漫画の紹介を書こうかとも思ったものの、本として手に取れないのでは紹介する意味もないと見送っていたのだが、この単行本化を機にここぞとご紹介。喰らえ。
□「預言者ピッピ」 本編あらすじ。
某月某日。
カウントダウンが世界各国のTVに映し出される中。
大都市ロサンゼルスは、マグニチュード8.5の直下型地震の直撃により、跡形もなく壊滅した。
ただ一人の、人的犠牲者も無く。
□
少年タミオには、兄のように慕う友達がいる。
それが、地震予知研究会が開発した、少年の姿をしたヒューマノイド型スーパーコンピューター、「ピッピ」。
彼は、地球上から計測されたデータを吸い上げてシミュレートし、地震を予知することで災害を回避する為に開発された確率計算ロボット。
ロサンゼルスの大地震を誤差1秒以下で予知したのも、彼だ。
だが、ある事件により、彼は突然機能を停止。
再び目覚めた時には、彼にはある変化が起こっていた。
世界から不幸の種を取り去ることを願うピッピの開発者の一人、タミオの父は、次第に自分の仕事……ピッピを開発してしまった事に疑念を抱くようになる。
その鮮やかな予測、いわば「予言」に驚喜に沸く世界の模様を見つめながら。
「……仮にも一つの大都市が失われたというのに、この馬鹿騒ぎはなんだ? この歓声は350万のロス市民の命が救われたことの歓びなんかじゃない…これは単に見せ物に沸く客だ! これから起こる大地震と都市の崩壊を、期待して見つめている世界中の目…無意識せよテレビの前の世界中の人間が願ったんだよ、予言通りロサンゼルスに死が訪れることを…」
人類の幸福を願って作り上げた筈だった。
だが。
我々が作ったものは、何だったのか?
果たして、人類に「ピッピ」は必要なものだったのか?
次第に「ピッピ」の予測は人智を外れた精度になっていく。
ついには、全世界に発信される記者発表の場で。
「予言」に懐疑的な記者が発した「してはいけなかった質問」と。
それに答えた、ピッピの
「不可思議で、とてもシンプルな」ある答え。
ただの記者会見の場での1シーンに過ぎなかった筈のそれは。
全世界を注目の元に、人類を未来を巻き込んだ事件へと展開していく。
「ピッピ」は暴走しているのか?
いや。
そもそも我々人間が、何処に向かって暴走しはじめたのだ?
□
と、手塚治虫SFや、浦沢直樹のサスペンスが大好きな方には自信を持ってお勧め出来る、未来予知SF。
現在2巻までで、今後続く2巻ではジャンピエールジュネ監督の映画「ロストチルドレン」張りの、いろいろたまらないガジェットが盛りだくさんに出てて来る。
一見難解そうなテーマだが、小難しい話はあえて外すことにより、ストーリーの展開力というものを最大限に発揮。とても読みやすく怒濤の展開へと連れて行って貰える傑作。
少年タミオとピッピの純粋な心の交流は実にリリカルで、それを打算で取り巻く人類との関係が実にシニカルという、実にニクイ物語構造になっております。
興味もたれた方は、一読をお勧めいたします。
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2巻が読みたいマンガの第一位をずっと占めていた預言者ピッピの二巻がいつの間にか出てたんですよ!パパと踊ろうの地下沢さんの第一巻を、二巻をアマゾンが運んでくれる前に再読。忘れてたんで衝撃!面白い。そして小学5年生の息子も大好きみたい。彼はいろいろと良いマンガを読んでるよな。ワイルドマウンテンとか。
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批評家の佐々木敦さんが某ラジオ番組でレコメンドしていたので、手にとってみたらびっくり!
絵柄に反してとても色々とかんがえさせるSFです!!
主人公のピッピは、地震予知のために作られたスーパーコンピュータ。はずすことは全くなく、多くの人を未然に地震から救っていました。
この百発百中の的中率を、ピッピの生みの親の息子(人間だよ☆)のタミオくんが「ピッピの言ったことは全部その通りになる」と言うのですが、これがまた興味深い!まさか伏線だったとは!
そして、ほどなくしてピッピに制限されていた、地震予知以外の情報もインプットすることになり、人類の未来まで全て計算できるようになってしまう!
もうほんと、絶望が深いよね☆
だって、自分の将来が完全に計算されて分かったら、ニートになっちゃう人がすごく増えそうじゃない!!
ま、ニートになる将来は自分で容易に計算できちゃうけどね\(^o^)/
とにかくとにかく、情報技術について色々と考えちゃった作品です!
伝えきれないんですが、実はとっても切なくて、少し(いや、かなり)不気味な読み応えです。続きが気になりますよ~。
女子の私が読んでも楽しめるSFでしたよ!
攻殻機動隊とか好きな人にもオススメです☆
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これは久々にわくわくが止まらなかった漫画。
特に最後のページはショッキングだ。
諸手を挙げてお勧めしたい。
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絵はあまり好きなタイプの絵ではないけど
話は 続きが気になる感じで どんどん読めた。
いろんな膨大なデータから予測したらその的中率があがり、
100%あたるといわれるスーパーコンピューターのピッピ。
預言者は、神のことばを預かって伝える人で 、
予言者とは違うってことをどこかで読んだけど
ピッピが「預言者」ってついているのは そちらの意味なんだね。
地震予測のみから制限解除され 貪欲に学んで。
人類の進化か滅亡か。
2巻気になるなぁ。
そして ピッピの頭の渦巻きも気になるけど
表紙と タミオの絵にある 渦巻き貝も気になる。。
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未来を正確に把握したい人間の欲求と、それが満たされてしまった時に人間は恐ろしい未来を迎えることになるのでは、というそんな逆説。またそれを描き出すのが子どもの形をしたピッピというところに、薄ら寒さを感じる。
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とても深いSF。哲学的。原題が「兆し」ってところからしてシビれる。元々ギャグ畑の人が、こんな方向に吹っ飛んで行って、しかも傑作をものにするだなんて、寡聞にして聞いた事がない。本当に惜しむらくは極めて単行本の発刊ペースが遅いこと。完結させてくれよ、頼むから。