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読中頭の中に広がる世界は広く深く、各章のそれぞれの物語にもっともっと長い時間浸り続けていたいと思わせた。
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こぽりこぽりと湧き出る水から波紋のように伝わる物語。日本である記述も含まれるのですが、新潮クレストブックスに入りそうな、どこか遠い国を思わせる作品でした。『ポーの話』を経て、この『みずうみ』で、また少し新たな作風になったようにも思います。
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第1章
湖の畔(ほとり)の村には家族の中に必ず一人、眠り続ける人がいる。
月に一度湖水がコポリコポリとあふれ出すと眠り人の口からも
水があふれ、遠く離れた風景や出来事を語りだす
第2章、第3章はそこから繋がる物語だそう。
o( ̄ー ̄;)ゞううむ
苦手だった。
結局第1章の途中で挫折。
とても透明感のある文章なのだけれど…
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童話的、おとぎ話的な第1章がいちばん好きかも。たいへん美しい始まり。妙に白くて読みやすいと思ったら、ひらがな成分が多かったんですねえ。(後になると増えます。) ブランジェリーナに「あブランジェリーナだ」と思ってしまうのは吉なのか凶なのか。そして第3章を読みながら、つい崩壊(?)のきっかけの描写を捜し求めてしまった無粋な読者は自分・・・。登場人物の視点に共調して観るのが正しい読み方だと思われます。いい旅だ。
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070911読了。・・・。全体が、夢見たいな物語。よく分からないストーリーだった。ただ静かに、そこにあるだけ。そういう何かを、書いただけ。みたいな?文章は静かでキレイ。きっと話は分からなくてもいいんでしょう。
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お風呂に浸かりながら読んでいたら、自分とお湯の境目がなくなるようだった。
エントロピーでつながるすべての世界を水の中にドロドロと溶かしこんだようなお話。全部飲み干すのに、ちょっと苦労しました。言葉なのに言葉ではないものを伝えてくるような、この世界の別の姿がどこかにあると思わせるような、いしいさんはそんな物語を書きたかったんじゃないかと思います。
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そこにあるみずうみと、どこにもないみずうみのお話。
つかめそうでつかめない。
レーイレーイレーイ。
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今までのいしいしんじ作品のなかで一番辛かった…意味不明…自分なりに解釈はしてみたけれどいまいちすっきりしなかった。しかし発想の突飛さには相変わらず瞠目。いつも、いしいさんは子どもの視点をもったまま大人になった方なんだな、と思います。
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第1章。みずうみを中心として生活している村がある。家族のうち誰か一人眠り続けていて、みずうみが溢れる時期になると、その眠っている人の口から水がこぽりこぽりと溢れ出す。そして、遠い国の様子を一言一言語りだす… すごく不思議な世界の話から始まり、2章は現代のタクシードライバーへと話がうつる。 私は2章を途中まで読んでギブアップでした。抽象すぎてよくわかりませんでした。残念。
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小説家ってもしかして自分自身を切り売りしているのかもしれないけど、そうだとしても、おいらはこの小説には馴染めない。
まず、第2部がさっぱり理解できない。これって必要だったのか、そんな風にさえ感じてしまう。で、第2部を削り取って第1部と第3部だけにして、ようやくなんとなく見えてくるものがある。でも、第3部を読み終えた後に感じる冷淡さが、おいらはとっても嫌。
こんな小説書くなよ、こんな本売るなよ、つまりはそういうこと。
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2007.10
いままでとは違ういしいしんじさん。
1章のストーリ展開がずっと続くと思っていたから2章にかなりびっくり。3章はなんか好き。でも、もう一度時間をおいてから読んでみたい。
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いしいしんじさんの不思議ワールドにやっとなれたと思ったら、途中で違う世界の話になって、それまでで結構疲れてしまったから続きを読む気力がもてませんでした。
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4〜5ページめを読んだあたりでいしいしんじが小説のなにかに挑戦しているんだなって思った。みずが持つ不思議な力やそれに伴う伝え話なんかを思い出してしまう。
でもわかりづらい、難し過ぎるところがあるからあまりお勧めできません。そういうのが好きな人にはいいんだろうけど。
あまりにも幻想的な世界から第二章のタクシー運転手の話につながる。
第三章のなかに出てくる松本に住む慎二は、いしいしんじのこと?
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よくわからないーといわれてよみだしたけどこれはすごい 3章なんだけど 途中で本人のたねあかしも聞いてしまったのあるけど 1章2章3章とおりてくるかんじがあった、感覚的にちかくなるかんじ、それでどうしても続いていく感じで おもしろいというわくわくするところと、じっとしたかんじとがそこはかとなくあって、本を読むところの緊張感もあって読んでてすごく手ごたえのあるいいほん つづいていく、ロールするかんじを書いているのが結構すきなのかもなあと自分の嗜好をふくめても、なんだかぼんやりとした、日々がつづいたりすることの実感のなさとか いきてゆくときの実感のなさとか 意識してない でも言われたらはっとするようなことをいうことのくだらなさと 当たり前の集合でよんでていいほんでした
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象徴的でありながら私小説的。深く静かな哀しみと喪失感。
いしいしんじ自身の身に起こった哀しい出来事について知っているか知っていないかで、恐らくはこの小説についての理解というのは随分違ってくるだろうと思う。