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京都の市バス206系統に乗り、その路線を中心の界隈に分析・批評を加えながら京都という都市を体感していく。知らない京都の裏話もあって結構面白く読めました。
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購入者:山田:
哲学者の京都案内。ワコール・任天堂・京セラ・島津マネキン・河原町のジュリー・任天堂・舞妓はん...と京都にまつわるキーワード。206番のバスに乗って、京都の歴史、習慣、京都人の言われなどを案内。興味のでないお話しもあるけれど、少し知的な笑いもこみ上げる京都が好きになる本です。返却:(2007.5.15)
京都に住みながら、文化的はことに、疎い僕ですにとっては、新鮮なことがたくさんあってよかったです。
貸出:田子(2007.5.25)返却:(2007.5.25)
京都市バス「206番」系統をぐるり1周の旅。「北へ」「東へ」「西へ」「南へ」と各地域の食べ物や、文化、おもしろエピソードなどが書かれています。
個人的には、もうつぶれてなくなってしまった、「しあんくれーる」(思案に暮れる)という喫茶店の事が触れてあり、嬉しかった。
貸出:藤本(2007.10.5) 返却(2007.11.6)
おもしろい!読みやすいし、ユーモアの種類も僕好み。ちょっと京都通ぶれます。おすすめ。(★★★★★)
貸出:下司(2007.11.7)身近な場所や店、知ってる、知ってる、またはそんな場所があったのかなどなど、京都に住んでいる人ならなお一層楽しめる、うんちくたっぷりのおもしろい本。是非皆様ご高覧下さい。
貸出:山口(2007.12.18)返却:(2007.12.2
6)通ったことのある場所や知ってる場所なんかが出てきたときはちょっとうれしかった。著
者は僕の苦手なタイプの京都人な気がします。
貸出:中山(2008.1.8)返却(2008.2.1)
京都について知らないことが多いと痛感しました。休みの日に京都散策もいいなと思いました。やはり車に頼らず、自分の足で歩き、街を感じないといけないですね。
貸出:裕志(2008.3.19)返却:(2008.6.13)
京都の歴史を感じられる一冊です。文化的なことに疎い僕には、新鮮なことに触れられよかったです。
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京都に行くと必ず乗る市バス206系統を全編の中心に据えて、その界隈を鷲田流に紹介してくださる。なんとも嬉しい一冊である。案内書でもあり、また、歴史書でもあり、当然ながら哲学書でもあるのだ。次回の京都の旅が、大いに楽しみになった。
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京都本というのはたいていオカシイ。イメクラなみだったり、オシャレ系だったり、生涯学習っぽかったりして、しっくりこない。ふつうに読める京都本を並べてみたら、なんのことはない、下京のフツーの育ちの人のばかりだった。京都は狭くて広く、イメージは多様で、生活は生活。いまんとこいちばんしっくりくる京都本を一冊。市バス206系統で巡る場所と記憶。
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これは京都市内をぐるっと一周する市バス206号系統を利用した、「思い出」と「京都の酸いも甘いも」をプラスした、役立ちそうであまり観光には参考にならないガイドとしても、秀逸です!
鷲田氏は私よりずいぶん上の世代の方ですが、普段着の京都人がほぼ描かれている。
まず出だしから、市バスを206番と呼ぶところが京都人として、やられました。正式には○○号系統なんだけど、そんな言い方する人いやぁらへんもん。
本書をまず手にしたとき、もっと小難しく、もっともらしく書かれているだろうから、襟や姿勢を正して読む本かと思っていました。
しかし、とても平易でするする読めます。それでいて哲学的な観点で書かれていたり、歴史について触れていたり。こんなふうに、ちらちらっと触れてみるあたりが、京都を説明するのにぴったりだと思う。
JRの「そうだ京都いこう」キャンペーンで紹介される社寺仏閣よりも、京都を体感できる本だと思います。
京都を離れた京都人(三十路以上か?)にもとてもおすすめです。モノクロの何気ない写真に郷愁を覚えることうけあい。
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知人が引用していたのにつられて、図書館で立ち読み。
京都と一言で言っても人の数だけ、京都があるんやね。
きっと。
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鷲田さん自身が生まれも育ちも京都とは知らなかった。
年代的にはひと世代以上上だが書かれている場所や事柄は自分にも十分以上わかる。
「おおっ同じ時代に同じもの食ってる」とか「へぇーほんとはここにこんな人が・・」なんてことがぞろぞろ書かれていた。
なかなかわかってもらえない「本質の京都」がわかってもらえそうな「哲学のある」京都本です。
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京都市街を大きく1周する市バスの206番の路線に沿ったエッセイ。
私も京都での学生時代よく206番のバスに乗っていた。
わざと逆回りにのって遠回りして下宿に帰ったりして。
地方出身の学生であったし、めったに途中下車しなかったのでそんなにいろいろなところがあったなんて知らなかった。
バスの窓からの景色が思い出されてなつかしいなあ。
著者の鷲田先生と一澤信三郎帆布の社長とが似ているとの話が出てくるが私は以前神戸市立博物館で鷲田先生そっくりのかたをお見かけしたことがある。ご挨拶の機会をうかがっているうちにどうも声が違うと思って人違いであることに気がついたのだが。ほんとそっくりだった。
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写真:鈴木理策
装丁:守先正
内容:
古い寺社は多いが歴史意識は薄い。
自然そのものより技巧・虚構に親しむ。
けったいなもんオモロイもんを好み、町々に三奇人がいる。
「あっち」の世界への孔がいっぱいの「きょうと」のからくり。
(帯より)
まず、表紙に使われていた鈴木理策の写真がいい。それにタイトルだ。「京都の平熱」。「平熱」とは実に京都らしい。ちょうど近く京都に行く予定があったので、これはいいガイドブックになるのではないか、それに鷲田清一の本とあればただの京都エッセイではないだろう。京都の地図もついていて、旅への期待を膨らませてくれそうで、個人的にタイムリーな内容で購入。
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七条通り周辺がすきになった。
人通りは決して多くはないけど、粉もんやや定食屋さん、居酒屋のならんだ下町っぽいお店のよさは、この本を読んで再認識。
観光本より、誰かの目から見た京都の方が魅力的だな。
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生活者あるいは哲学者の視点からの京都案内
京都の旅に持っていきたい一冊。
一人路線バスに乗ってこの本を読みながら、うむと納得したい。
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京都の日常、それも京都特有の濃さを含んだ生活観に溢れる一冊。
京都駅から市街地を一周する市バス「206番」の路線を辿りながら、臨場感たっぷりに京都の素顔に迫るという面白さ。
京都ラーメンやおうどんといった庶民の味、古都に潜むアングラなスポット、祇園、学生運動、喫茶店、京大西部講堂、フォークやGS、西陣、建築、遊郭、近代化した都市…そしてそこに暮らす人々。
“よそさん”には理解しがたい京都の気質を語ったこの本は、時に主観的に、時に客観的に都市の変遷を見てきた哲学者ならではの語り口が生きている。
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○京都人がかつて「着倒れ」と呼ばれたのは、ひとつには、リミットが明確だったからである。一方に飾りの極みともいうべき舞妓さんの衣装があり、他方にあらゆる飾りを削ぎ落とした貧相の極みともいうべき修行僧の出で立ちがある。服装の両極端が様式としてはっきりと見えるかたちで提示されているので、そのあいだであればどんな服装も許されるという自由を、京都の町中では、幼いころから膚で感じつつ育った。
→今の京都もそうじゃない?芸大の奇抜服装からいか京のウエストポーチまで。
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今まで、5回京都に旅行をしています。
そのたびごとにますます京都が好きになり、
帰る日にはすでに次の旅行で訪れたい場所の候補が決まっているありさま。
まだまだ貧乏旅行ばかりなので贅沢な食事が出来るわけでもないし、
伝統工芸品に手を伸ばすことも出来ないけれど、だからといって
楽しみは少しも損なわれるわけじゃない。
歴史を感じさせる神社仏閣は数え切れないほど、
実はおしゃれな雑貨屋さんもあり、周囲を山に囲まれた絶景ポイントで
一息つくもよし、繁華街のにぎわいに身をおくのも楽しい。
だから、そろそろ普通のガイド本の定番スポットばかりじゃ
飽きてきたこのごろ。
鷲田さんの本が元々好きで、「鷲田さんの書く京都案内なら
絶対面白いはず!」と確信を持って借りてきた一冊。
結果は、期待を裏切ることなく、本当に面白い一冊でした。
鷲田さんは京都生まれの京都育ち。
だからといって「地元住人オススメの隠れ家紹介」みたいな
安っぽいガイド本ではありません。
市バスの循環する系統(200何番だか忘れてしまった><)を一周しながら
思い出のスポットを紹介し、その合間合間で京都人の考え方、京都の町のたどってきた歴史、
京都の持つ独特な気風を、面白く紹介してくれている。
なぜ、京都の人は美的センスがすぐれているのか、ということへの
鷲田さんなりの解釈は本当に納得!必読です。
ちなみに紹介されているグルメスポットは、「安くて飲める」系が多いので、
今度ぜひ訪れてみたいです(笑)
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良かったけど、私は秘密の京都の方が好きだな。ちょっと男性目線プラス地元過ぎて、観光客向けではないかも。