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一見単純なことが複雑であり、複雑そうなことが単純であること。
山荘という密室内で惨劇が起き、その場に居合わせた全員が一つのストーリーに沿ってアリバイ工作を画策し、実際に警察の目を欺けたはずが…。
最期の結末に至るまでの巧妙な伏線と核心に迫るにあたっての事の運びは読むものを惹きつけ、もう後戻りはできない。
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何回か読んでて犯人も知ってるのに
「そうだったのか!」な細かい部分を忘れてて
新鮮に読める。ww
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正統派の古典ミステリの流れをくむ作品だなぁと言う印象。
シェイクスピアの作品で起こるような悲劇や喜劇を現代の劇作家が書かないように、現代主流の新本格ミステリ作家では描けない類いのミステリである。
名家、財閥、複雑な家系、政略結婚という……何というか、もう設定だけでおなかいっぱいですよ! となる。至ってシリアスな物語なのだが、一周して笑えてくる。みんな、極限状態でよくもまぁここまで演技やらトリックやらするもんだぜ、となる。
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文庫で初版が発行された当時に読んではいたが、内容は全く忘れていたので初読と同じだった。
薄々は気づいていたが最後のどんでん返しは好きな展開だ。
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大企業の会長が一族の集まる別荘にて殺された。殺したのは孫娘で、会長に暴行されそうになったと自白。一族は孫娘と会長の名誉を守るために、強盗殺人犯の仕業に見せかけようと画策するが・・・
中盤で惜しみもなく素晴らしい、死亡時刻の偽造トリックが披露されます。そしてそのトリックが警察に見破られるか?に終始するのではなく、二転三転する物語と真犯人の正体。
ミステリーとして完成度の高い作品だと思います。
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あまりにも有名な本なのでこれまで読まなくてもストーリーは何となくわかっていたけれど、読み始めたら凄い。
映像化したときの配役をあれこれ調べてしまった。(どれが良いはさておき)
三重四重に尽くされたネタが分かるまで楽しめたので、知ってるつもりの本でもやはり読んでみなくては!と改めて思う。
だとしたら、ミステリの未知の世界がより広くなりまだまだ楽しみがあることに今更ながら思いを馳せる。
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2018年1月2日、読み始め。
2018年1月6日、読了。
エラリー・クイーンを意識しながら書かれた作品のようである。
ちなみに、著者は1938年生まれ、クイーンは1905年生まれ。
この本の最後の方に、クイーンが一筆を寄せている。
それによると、著者とクイーン(フレデリック・ダネイ)とその妻は、1981年に北極圏旅行と楽しんだとか。
要するに、交流があったということ。
クイーンのことを調べていると、今まで誤解していたことが判明。
クイーンというからには、女性の作家と思っていた。
実は、男性が二人で、エラリー・クイーンというペンネームのようだ。
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名前だけは知ってるシリーズです。
今更ながらと思いましたが、数々の映像化がされている作家さんだし、とりあえず有名な一冊をとブックオフで手に取りました。
大して期待していなかったので、望外に満足しました。
途中からは犯人の目星はついたのですが、視点が替わりながら物語が進んでいき、最後までハラハラしました。
あとがきにもありましたが、エラリー・クイーンからもアドバイスを頂いたとのこと。
これは贅沢な物語ですよ。
この時代の作品は余程大きな本屋さんでないと棚に無いのですが、いろいろ発掘してみるのも楽しいですね。
ああ、また積読が増えそうだ。
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今から約40年ほど前に出版された著者の代表作といってもよい作品。設定は古いが、十分に楽しめた。
一見するとごく単純な事件にように見えるが、残り100ページを切ったあたりから怒涛の展開が待っている。それまでの緩慢な流れとは打って変わり、一気に急流に飲み込まれてしまったような感じで、初めはついていけなかった。二度三度と読み返し、あぁそういうことかと納得するという感じである。
文章の端々に余韻を残しつつ次の章へと進んでいくあたりが、古風な設定ながら現代ではあまり見ることがなく斬新な感じがした。