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初めて読む作家さん。
漱石先生がおもしろすぎ!
「吾輩は猫である」内容すっかり忘れちゃってるから、もう一度読んだら楽しそう
2010.4.5
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「吾輩は猫である」をモチーフにした短編集。
裏話的に「吾輩は猫である」の内容を踏まえた日常の謎なミステリーとして仕上げていて、サクサクと単純に楽しめました。
動乱期の日本をシニカルに描いた視点は作者らしいというべきか。
しかし、やっぱ「吾輩は猫である」は猫目線でないとね。
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タイトルに惹かれて読んだ。日常の謎解きミステリー。何と言うか、手応えがあまりかんじられないけどだからと言って面白くないわけでもない。強い印象のない一冊。
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お腹を抱えて笑った。しかしあれだけ空気をよめないで周りの人たちに迷惑をかけまくっているのに、なぜか先生が憎めない。むしろ応援したくなる。テレビの「初めてのおつかい」を見ているような心境になった。
あと最後の終り方が良かった。いろいろと安心した。
『我輩は猫である』を傍に置いて読み比べたくなった。
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「不用意の際に人の懐中を抜くのがスリで、不用意の際に人の胸中を釣るのが探偵だ」
「知らぬまに雨戸をはずして人の所有品を盗むのが泥棒で、知らぬまに口をすべらして人の心を読むのが探偵だ」
「ダンピラを畳の上へ刺して無理に人の金銭を着服するのが強盗で、おどし文句をいやに並べて人の意思を強いるのが探偵です」
「つまりだ」「探偵という奴はスリ、泥棒、強盗の一族で、とうてい人の風上に置ける者ではないのだ。」
「およそ文章たるもの、改行さえすれば、賛か、詩か、語か、録になる」
テンポよく話が進んでいって、読みやすい。
大きな事件は起きないし、最後までどちらが雲水なのかわからない楽しさがある。猫があまりにも邪険な扱いで、確かに元の本でもそういう扱いだったように思うけど、ここまでだっけ?
猫が主人公だったけど、猫の扱いにはあまり注意して読んでなかったんだな。
「何しろこの小説、あまりに有名な書き出しのほかは、本の内容を覚えている人が驚くほど少ない、という曰く付きの謎の小説なのです。」とあとがきにあるとおり、元になっている「我輩は猫である」は先生がなにやらブツブツと怒っている印象以外はどんなだったかとんと思い出せない。アニメでもみたように思うんだけど。
ので、これから読み直そうと思う。
地震で図書館が機能していないのが、痛い。実家にあるはずなんだけど、帰れそうにないし。
もしかして、私のへ理屈オヤジ好きはここがルーツ?と今からワクワクだ。
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笑える。漱石先生さいこー。周りの変人友人たちも「吾輩は猫である」むかーし読もうとした覚えはあるけど、内容ほんっと全く覚えてない。これ読んでちょっと読んでみたくなった。でも、これだけでも十分面白かったけど。猫の放りっぷりがまたいい。あーなんだかほのぼの楽しい。大人げない、っとゆーかもうほんっと完全わが道をゆく先生がおもしろすぎだ。家族にいたらヤだけど。ちょっと遠藤さんののっぴき町の売れない小説家のじーちゃん、思いだしちゃった。みんなが少々あしらい気味なとことかホントおもしろい。事件とゆーかまあその裏話の落とし所もおおって感じですっきり。この人のは他のも読んでみたいなあ。
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前に坊ちゃん殺人事件を読んで面白かったのでこちらも借りてみました。面白かったです。
ナルホド~ここまで深読みが出来るか、と言う点にも感心しましたが確かに原作を何度か読んでいるはずなのに不思議とあまり話の筋を覚えていない。まあ筋があると言うか無いと言うかその生活態度全てが面白いのであらすじとかは別に無くても良いんですけど。そこを穿っていってできたお話なのかな、と思いました。
それにしてもページの間にある猫の絵が可愛いです。最後は良かったね、と胸をなでおろしました。
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誰もが一度ぐらいは読んだことがあるはずの文豪夏目漱石の代表作の一つ「我が輩は猫である」だが不思議なことにあまりに有名な冒頭の一文以外内容をキチンと言える人は稀だという。この事件簿では居候の書生さんが、先生やその周辺の奇人変人ぶりに振り回されながら「我が輩は猫である」に出てくる怪事件のエピソードの謎解きをする名探偵ぶりが楽しく読めた。それにしても…「我が輩は猫である」はいったいどんな話だったっけ???読んだことはあるハズなのにどうにも良く思い出せない(汗)
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変わってる人が多くて楽しいけれど、なんだか苦痛だった。なぜだろう。漱石先生と猫の似たものどうしっぷりはかわいかったです。
「吾輩は猫である」を読んでからもう一度読んだほうが楽しめるのかもしれないと思いました。
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私にはうーんって感じでした。
ページに猫の絵が描いてあるんですが
それがとっても可愛い~
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ここから柳広司が続きます。いわゆるヤングアダルト。字がでかい。「吾輩は猫である」のエピソードをちゃんと踏襲しているらしい。読んだことないからなー。今度読んでみようかな。夏目漱石の奇人変人ぶりが大変よく出ている。こんなに変な人だったのか?いわゆる日常系ミステリに入るんだろうけど、ミステリ感はあまりなく、夏目漱石とその友人たちの奇人変人ぶりを楽しむものなんだろう。
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実は『我が輩は猫である』が未読。どうやら結構オリジナルの元ネタに忠実らしいので、今度チャレンジしよう。
そんなわけで、登場する愛すべき変人の漱石先生や、周囲の変人奇人も、きっと夏目漱石の生み出したキャラなのでしょう。
誰かが死ぬような深刻な事件じゃないけど、普通の人なら普通に送れるであろう日常に、なぜかしら小さな事件が起ってしまう。
謎解き自体にはそんなに興味はないが、キャラがいちいち濃いのでおもしろい。
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「吾輩は猫である」のパロディ。
のほほんとしたこの世界観は好きなのですが、なんにせよ事件が地味すぎて・・・。
たとえばあの世界をもっと生活感ある現代的な描写で見せてくれてたりしたら、また違った楽しみ方ができたかも。
パロディってたぶんそうやって身近に引きつけるところにおもしろみがあるような気がするので。
あと、漱石先生がすごいアホすぎるので、なんかちょっとでも「お、さすが文豪」みたいな格好いいとこを見せてほしかったなあ。
表紙とか可愛いくて狙ってる方向はわかるので惜しい。
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夏目漱石のかの有名な『吾輩は猫である』をわかりやすく書いた本、なのかな?疑問系なのは、原作を読んでいないから。でもこれ読んで俄然読みたくなった。
英語の先生の家に書生として住まわせてもらうことになった僕。この書生の視点から見たお話。先生は癇癪持ちの変人で、時折家に訪ねてくる客人も変な人ばかり。いつも色々な問題を抱えては書生の僕に押し付けてくるが、嫌々ながらも、持ち前の探偵心からか僕は問題解決のため推理する。原作になぞってか、猫が随所に登場してキーパーソン的な役割をする。
久々に本を読みながらゲラゲラ笑った。変な人がいっぱいでてきて、突拍子もない変なことくだらないことをダラダラと言ってそのまま何とも言えない空気になって…という話。おおまかには。本当はもっと深い意味があるのかもしれないけれど、変な人たちの言葉の掛け合いが面白すぎて入り込めない。
ああ、猫の名前はなんなんだろう。最後の話でガツーンとやられました。
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漱石がダメ人間すぎる!!!いや、知ってたけど!!!
ということで、シャーロックホームズになった漱石に辟易したのに、また読んじゃうのは、そんな漱石が憎めないからにほかありません。
今回は「吾輩は猫である」をテーマにしたミステリ短編。というより、「吾輩は猫である」の作中に起こる良くわからん事件の真相を暴いちゃうというちょっと不思議なお話。
ともあれ。
この「吾輩は猫である」を読んだのが中学生だったため、記憶がかなりあいまいで「ああ、たしかに芋が無くなった」「そうだそうだ、三毛猫がいた」「ああだめだ、この猫死ぬ!!!」と。まぁ曖昧な記憶がほのかに浮き上がってもどかしい。これは、「吾輩は猫である」を近いうちに再読しなければならなくなりました。
「吾猫」を読んだ人も、読んだこと無い人も、楽しめます。
でもきっと「吾猫」に戻って見直したくなります。
そういう小説です。お見事でした。