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「敵は海賊」シリーズのファンながら見落としていた作品。なにごとか。
神林長平の思弁小説は小松左京の域に達しているか。
でもちょっと淡白な感じがしたな。
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いつものシリーズとは違って外部から見た海賊課、ラテルチームでなんだかかっこ良さ3割増ししていた!笑
ラテルがちゃんと刑事をしていてこんなのラテルじゃない!と思ったけども、アプロとラジェンドラが関わるといつものラテルだった。元々はまともなの、かも?
モーチャイの幼児性をどう処理するのか期待したけれども、結局は矯正出来ないという結論でちょっと残念だった。モーチャイの幼児性はネットやSNSで見かける、言葉は悪いがキチガイの様な人のことかなぁ、と思っていたから特に対処法がないという結果で残念に思った。
しかし、ラテルはかなり描写されていたけれども、アプロとラジェンドラが少なくて寂しい。外部から見た時、理解可能なのがラテルだけだからクローズアップされるのかしら。
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今回はなんだかミステリ風味?各惑星衛星都市の市警から見た海賊課(海賊とは無縁の生活を送る人たちから見た海賊課)の視点が新鮮!ラテルが尋常じゃない精神的タフネスを持ってまともでいるんだってのがよくわかった。精神的タフネスにちょっと近寄れたような気持ち。うむ、ラテルかっこいい!ヨウメイが純粋な悪であることを考えてもかっこよく思えるのは、甘さや綻びや適当なとこが一切無いその在り方とやり方なんだよなぁ…とも。あー…おもしろかったぁ。
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海賊課に縁のない地域というのが新鮮。
リジーの無意識の傲慢さや、古式ゆかしい感じの恋文が。
素敵なスケール。
カーリー内には色々なものが納められてますね。
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思い返せば、神林作品の虜となったのが、このseriesでした。
「敵は海賊・海賊版」という、なんとも人を食ったnaming。
そして、幻想的な雰囲気を持つ黒猫の表紙。
お、と興を引かれて手に取り、その圧倒的な世界へと、見事に引き込まれました。
雪風や火星三部作など、様々な側面を見せてきてくれた神林氏。
だけど、ぼくの原点は、やっぱり「敵は海賊」seriesにある。
続編が出る、という噂。
SFマガジンなる雑誌に、ちょくちょく連載されている、という話。
そういう風の噂を聞きながら、いつ、新作が読めるのかな、と思ってました。
ついに、本当についに、10年ぶりの新作です!
いやー、待ったなー。
そして、つい先ほど読了。
うむ!余は満足じゃ!
この、凄まじいまでの没頭感はなんなんだろうか。
きっとね、文体や語り口調というのは、きっとそれほどすごくない。
どことなく、ぎこちなさがあったりして、親切ではない。
けれどね、そんなのは本当に些末なことなのです。
ただ、世界観の強固さが、強烈な説得力を持っているんだと思う。
そしてそれこそが、SF作品のキモとなるべきものだと思う。
「観念」という存在を、見事に描ききったなぁ、と思いました。
神林氏は、「言葉」や「生命」など、言語化が難しいものを描くのが本当に上手い。
直接的なものじゃなく、なんというか、浮き上がらせる。
周りを丁寧に潰していくことで、その存在を際だたせる感覚。
狡猾にして繊細、それでいて大胆。
そして驚嘆すべきは、その卓越した娯楽性でしょうね。
ラジェンドラ vs カーリー・ドゥルガーのシーンは、本当に息を呑む。
頁にすればあっという間なんですけれどね。
読者に、本当に、ゾクゾクするほどの緊張感を感じさせる。
筆力、なんていうものを越えてるんじゃないかと思います。
一つ一つの台詞の格好良さも健在。
独特のhumor senseも健在。
見事なまでの切れ味も健在。
やー、満足満足。
次は、どんな作品を届けてくれるのかなー。
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聖なる悪と
純なる悪の
俗なる闘い
ひさしぶりに敵は海賊を読んで、もう一度最初のシリーズから読み返したくなった