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一部で熱狂的な(或いは狂信的な)ファンを獲得している「ウィンドウズ用アプリケーションソフトのテキスト・データ作成」を生業とする田中ロミオ氏のラノベデビュー作。ググらぬが吉。
面白いとかねての噂だったのでジュンク堂の地下一階にスネークして買ってきた。
いや別にアマゾンでいいんだけども。久しぶりに魔窟の様子も見たかったし。
で、感想。
普通に面白いんですが。
設定が非常に良い。
この世界では、今でいう人間は衰退し、一方で妖精さんと呼ばれる身長10cmかつ三頭身な新しい"人類"が進化レースの勝者となっている。
妖精さんの生態の詳細はいっさい不明だが、お菓子が好物であること、楽しい度に応じて離合集散を繰り返し、多数で集まると高度な文明を築いてしまうだけの知力と技術を秘めていることだけは判明している。
だけど、記憶力は皆無だし臆病だし、物凄くぬけた喋り方をするしで頭が良いのか悪いのかよくわかんない。
何もかもよくわかんない。
独特の妖精さん口調と凝った語彙選択が癖になります。
あっさりとした文体であっという間に読めてしまう。
なんとなーく毒のある台詞を差し挟みながらストーリーがテンポ良く進んでいく。
最後の結末もちょっぴりひねりがある(のか?)オチでした。結構好きな方向性。
ラノベも案外悪くないか。とか思ってしまう。
それと、あとがきがすげー面白い。多分今まで読んだ本の中でいちばんぐらい(笑)
ほのぼのとした妖精さんたちが繰り広げるちょっぴりSFでふぁんたじーな一時に酔いしれてみると良いです?
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なんだか今までにない書き方をされる作家さんでした。
日記口調なのに会話の節々に毒が入っていたりしますね。
かるーく読みたい時におすすめです。
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本当に人類は衰退してこうなってしまうのか・・・・という不安と、
人類が衰退してこうなったらおもしろいな・・・・という期待が
一冊の本にまとめられています!(嘘
ほのぼの系SFアドベンチャー!?
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人退シリーズ
メルヘンしつつシュール。
新人類こと妖精さんの可愛いこと可愛いこと。
こんな風に滅亡できればいいなぁ…(ほわわっ
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不思議な感覚のシリーズ。
妙に冷めている主人公とちびで甘いものが大好きで、天才的な頭脳を持ち、愛くるしい妖精達とのストーリ。
ずれた感覚が、疲れた日常を忘れさせてくれる。
あまりにばかばかしくて、面白い。
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人類がゆるやかな衰退を迎えてから数世紀たった話。
主人公の女の子は調停官という仕事に就いて故郷のクスノキの里に帰ってくる。
文調がとてもおっとりしていてあまり読みなれない雰囲気の本だった。
またさし絵もそんな文体を表すようなほわほわした絵だなあと思った。
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人類は衰退して、変わりに10cmほどで3頭身の妖精さんが君臨している世界で、妖精さん達と調停官のあり得ないあれやこれや。ほんわかして、なかなかおもしろかったっす!これが2巻3巻となるとどーなのでしょう?しばらくして気が向いたら読んでみるかもです。。。
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「ぼく、いつうまれました?」
妖精さんのかわいさと言葉つなぎのうまさとほのぼのさに癒されるおはなし
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<内容>
わたしたち人類がゆるやかな衰退を迎えて、はや数世紀。いまじゃ妖精さんが今の人類で……
わたしは妖精さんと人類の仲をとりもつ調停官になったはいいが、楽をしようとして選んだ仕事が思いの外に、妖精さんとの意思疎通が難しくて……
<感想>
初めは文体に戸惑うものの、そこを耐えれば純粋に面白い作品。
ただ……まぁ、内容は、うん。
タイトルとは裏腹に(というか過去のロミオ作品と裏腹に?)内容としては薄い!というよりこれはコメディ作品なのか?ww
まぁ、面白ければ何でもありになるこの御時世ですからね、いいんですけどね?
別に期待と違う方向だったからどうとかそういうことではないんですよ?
いえ、本当ですよ?
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『高度に発達したライトノベルは純文学とみわけがつかない。』を体現したような作品。
パロディというかクリシェがおおい、でも肥満した妄想を爆発させる文体がとても純文チックな文章。妖精さんがほのぼのシュール。
童話みたい。ライトノベルなんて読んだことないと豪語するそこのあなた、騙されたと思ってまずはこの一冊から始めませんか?
――
すぐ足元にたくさんの妖精さんが集まってきます。
「お元気そうですね」
「おげんくです」「むだにげんきです?」「いきいきいきてますが」「ちりあくたみたいなぼくらです」「なぜかいきてます」「ふしぎだー」「いきてるってふしぎです」「じつは、いきてないのかもです」「せかいはもしかするとじぶんひとりのまぼろしかもです」「きのうあたりからいきてるです」「そういえば、いきてます」
――214Pより引用
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新レーベル「ガガガ文庫」(ダサい名前と裏腹に装丁はシンプルで良いです)からの1冊でございます。
作者の田中ロミオ先生はエロゲーのシナリオライターの方だったようですが、こちらは一応健全ラノベ。
シュールさ、ほのぼのさ、可愛さ、もうものすんごい好みでありました。
そういえば名前が出てこない主人公(語り手)の「わたし」の性格が最高。
この「わたし」と「妖精さん」によって物語?はおもしろお菓子く(打ち間違いではありません)進んでいきます。
特に2話目の「妖精さんの、あけぼの」はもう大大大好き。
お菓子(上に同じ)すぎるーーー!
妖精さんたちも固体認識がうすいようで名前がないのですが、「わたし」の付けた「キャップ」「なかた」「ちくわ」「さー・くりすとふぁー・まくふぁーれん(これのみ本人命名)」てセンスもたまらんです。
ちゃんと名づけてもらったあとはこの名前で登場(てことにわたしがしている)です。
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このシリーズはとても好きで新刊が出る度に買ってしまう。しかし、私は3巻を読み終えてしばらくするまで主人公も主人公のおじいさんも助手さんも名前が一切でてきていないことに気づいていなかった。名前がでてこないことに全く違和感を感じていなかった。名前がなくてもとても面白いし確かに全く問題はない。すごい本だと思う。こういう妖精さんたちと友達になれたらきっと毎日が楽しいに違いない。
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まだシリーズ全部は読んでないけど、とても面白いと思う。人工衛星の話がとても好き。
計量スプーンの話はいっそホラーですよね。
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寝る前に読むと幸せな気持ちになって眠れます。
限りなくゆるいんだけど、時に知的で、ユーモアのセンスに富んだ、作者の文才がすばらしい。
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人類がゆるやかに衰退を迎え、数世紀、地球は”妖精さん”のもの。平均身長10センチで3頭身、高い知能を持ち、お菓子が大好きな妖精さんたち。主人公は妖精さんと人との間を取り持つ職、国際公務員の”調停管”。そんな妖精さんとの物語。妖精さんがすごくかわいい!生態が興味深いです。驚いたら丸まったり。でたらめな高度な技術とか。文も丁寧でやわらかい表現で、ほわっと心地いいです。さくさくとクッキーのように口当たりのいい軽いお菓子のように読めます。