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温暖化が温暖化を呼び込む負のスパイラル。現在の地球がおかれている状況はあまりにもショッキングなものだった。この悪循環の一例を紹介すると、シベリアで森林が伐採されてしまうと太陽の光が直接表土に届くことになる。表土は暗い色をしているので、熱を吸収しシベリアの氷は解け出し森の中に小さな池ができる。そして、この池の底からプクプクと湧き出るメタンガスは、二酸化炭素の20倍以上も地球温暖化を進行させてしまうのだ。この温暖化によってますます氷が解けて池ができ、再びメタンガスを発生し温暖化を加速させるのである。本書ではこの例だけでなく、様々な負のスパイラルがわかりやすくリアルに説明されている。
また、「温暖化を防ぐためには、軍備や戦争のない社会が必要」という著者の意見には非常に共感できた。温暖化と軍事はあまり関係がないようなものに思われるが、実は非常に深いつながりがあったのである。軍事による二酸化炭素総排出量を国家の出すものとして考えると、現時点で世界第6位に位置するレベルだというのだ。しかも、この数値は軍事で石油を使って排出した二酸化炭素だけしか含まれておらず、この外に爆破をしたり建物を壊したりすると、更なる二酸化炭素を排出するのだ。地球、人類の一大事に軍事費にお金をつぎ込んでいることが、いかに愚かなことかということを強く感じさせられた。そのお金をもっと有効活用したら、地球にとっても人類にとってもハッピーな世の中になる。罪のない人々も被害に遭わなくてすむ。
日本は欧州と比較すると、温暖化問題に対する意識がかなり低いのではないか。欧州では多くの国が自然エネルギーを本格的に導入し、カスケーディング(資源やエネルギーをそのもののレベルに応じて、多段的に最大限に利用し無駄を排除しようとするシステム)などの考えも浸透しつつある。日本は欧州から学ぶべきことは多くあるように感じた。この問題には人種も国籍も関係ない。世界中の人々全員が真剣に考えなくてはならない問題なのだ。一人一人がアクションを起こしていかなくてはならないと思うし、それ以上に国家が考えなくてはならないことが多いように感じる。それは、国家がアクションを起こすほうが手っ取り早く問題を解決でき、インパクトが大きいからだ。我々には時間がないのである。スピーディな対応が必要なのである。アクションを起こしていくためにも、まずはもっと多くの人々が真実に触れなくてはならないと思う。そのためにも、メディアが果たすことができる役割は大きなものであるように感じる。
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原子力発電所をなくす方法。
地球温暖化を止める方法。
方法はここに全部書いてある。
が、
なかなか実行できない。お役所さま。
電機会社の方々。
日本の四季が無くなるのは忍びない。
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とんがっている意見の新書だとは思いますが、
好きですね。
最近の新書ブームの中での、なにそれ!的な
内容に比べると、格段に読み応えがあります。
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地球温暖化が、人間やその他生物にとって住みにくくなる
様々な現象を、ドミノ倒し的に発生させていくということを
分かりやすく説明している。
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2007年発行の本で、「あと10年が勝負」といっているので
私達に残された期間は、あと8年
イギリスでは、「あと何年もつか」って議論がされてるらしい
最初ズドーンって落とされて、
最後のオルタナティブですくい上げられて、、、
オルタナティブは、もうひとつの、代替の
という意味
別の生き方、今とは違う代替的な生き方がもうすでに自分達の前に
提示されている
可能性じゃなくて、現にできる!
私はやっていこうと思う
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世の中に騙されてることって
結構多いんだなと思った。
国のやってることは
全て胡散臭く感じてしまうことが
多いこの頃だが
これを読んだら余計その思いを強くした。
でもまぁ
責任転嫁してしまうのは簡単なので
人のせいにしてしまう暇があれば
信用できる情報を拾って
自分で考え、実行することが
大事だなんだろうな。
うだうだしてる間に
温暖化は刻一刻と
迫ってきてるのだ。
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おどろおどろしいタイトルで、読んだ時はまいったななんて思ったはずなんですが、もはや内容を覚えていません。温暖化については、最近は気候変動という言葉で、雑誌とか他の本とかで読んでいるので、知識がごっちゃになっているものと思われます。こういう話は語る人によってニュアンスが違ったり、場合によると180度違うことを言うので、いろいろ読んで比較してみないとつかめないところがあります。はっきりわかろうとするならば、自分が学者になって、考え方と合う学説を支持しないといけないかもしれないです。
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最近読んだ懐疑派の主張ほど説得力が無かったように感じた。ただ当然、間違っていたときのリスクは懐疑派のほうがでかいんだよなぁ。やり直しのきかない選択であるかもしれないなら、やはり環境について、温暖化について、考えなくちゃいけないんだろうな。
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2007年の本なので、前半が「温暖化が起こっていない、なんて主張はもはや通用しない」ってことを述べるのに使われています。今となっては述べるまでもない、当たり前のことになってますけど。 あとの内容は、自然エネルギーへの転換の必然性、その推進のための様々なアイディア、国内・海外での様々な取り組みの例、などなど。 エアコンがとてもエネルギーの無駄遣い、というのが出てきます。 本州の家はほとんど断熱されていないので、エアコンを使うというのは、穴の開いた船からひしゃくで水をくみ出す行いに等しいのです。 エアコンで熱を室内・屋外に移動させても、家の窓・壁を伝わって熱がまた元に戻るのです。 これではいくらエネルギーを使ってもきりがありません。 この問題に対応するために、田中優さんが立ち上げたのが「天然住宅」というプロジェクト。 (この本では設立を準備してる、となってましたが) あとは、電気を使わない冷却装置の話も紹介されてます。 非電化冷蔵庫やスカイラジエータなどです。 非電化冷蔵庫は既にモンゴル地方などで活躍しているそうです。
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本当に温暖化しているのかどうかは意見が別れるところですが、
今年の冬は日本は暖かですし、
バンコクの気象もちょっとおかしいです。
乾季のはずが雨が多いですからね。
確実に気候はおかしくなっていることは間違いないと感じます。