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「天帝のつかわせる御矢」古野まほろ:講談社ノベルス
満州から日本へと走る超豪華旅客列車「あじあ」号。
乗り込むはあの事件以来半年を経て故郷へ足を向ける主人公。
謎の国際的間諜「使者」との接触を名是られた柏木とともに
走るスイートでの連続殺人に挑む。
これほど早く続編が読めるとは思っていませんでした。
変わらず独特の言葉遊びと浪漫主義、そして名探偵趣味。
そしてもちろんあの敵役も登場。
なんとなく古野さんのリズムに慣れてきた感じ。
また待ち続けましょう。
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天帝シリーズ第二弾。一応前作から繋がり、そしてまた次作へと繋がる構成になっています。次作も楽しみ。早く読まなきゃ。
独特の作品世界や文体は、慣れないと少しとっつきづらい面もあるのですが。引き込まれると一気ですね。ミステリ好きにとってはたまらないガジェットがいっぱいなので、充分に楽しめます。もちろんトリックもしっかりあり。
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前回に引き続き、「本格としての体裁は整えたからあとは好きにしていいよね!」と言わんばかりの終盤の展開。いや、これを読むために読んでた感はあるけど。仮説→論破の繰り返しは相変わらず面白い。
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前作から間をあけずに読んだせいか、大筋がほぼ予想通りに進んでしまったのがちょっと不満。それでも超豪華特急の世界にどっぷり浸って最後まで突っ走ってしまった。ラストのぶっ壊しっぷりはいっそ爽快!
次の巻は明日までおあずけ。あぁ、禁断症状。はふう。
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『天帝のはしたなき果実』に続く第二弾。今回も約600ページという厚さに、読み始めるまでは読み終わらないかもねと思っていたのですが、前巻に比べてかなり読みやすくなったような気がする。相変わらずルビが氾濫していましたけどね。今回の舞台は超豪華寝台列車環大東亜特別急行「あじあ」。前巻での事件から日本を離れ、満州の新京に行っていたまほろが日本に帰国することになり、親友の柏木とともに、「あじあ」に乗り込む。その「あじあ」の客室の中で公爵夫人のバラバラ死体が発見され、まほろと柏木は密室の謎をとこうとするが・・・、というのが今回の話。豪華寝台列車の旅も面白いし(地図というか路線図をつけて欲しかったです)、「あじあ」の乗客たちも個性派揃いで、なかなか事件が起こらないのですが、飽きずに読めました。ただ、前巻同様ラストがやっぱりちょっと私にはついて行きかねる。こんな理由で人が死んじゃったの?という気持ちがぬぐえない。ミステリとしては面白いと思うので、この作者の書くもっと舞台設定や時代設定に凝っていない直球勝負のミステリを読んでみたい気がする。などと言いながらこのシリーズの続きが出たらしっかり読んじゃうんだろうなという気がします。
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一大衒学文学ここに開幕――
まほろ語を理解できるように勉強しなくちゃ。
どこのNHKでご教授してくれるのですか。
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ルビが減ったのか、読み手が慣れたのかはわからないが前作より読みやすい。個人的に1番読みやすくまとまっており、わりとお気に入り
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わたしは何を隠そう胴羅芳子が好きです。ええ、大好きですとも。まさかあんなにあっさりとこっぱっみじん死するなんて思いもよりませんでしたよ。肉片て!!一作目で好きだった瀬尾が首切り死体になったり、わたしの好きになる人はみんな死にますね。
今回もギミックたっぷりで自分の知識のなさを痛感します~。この舞台装置からしてファンならわくわくものなんだろうな。前回に輪をかけてコアラが気持ち悪かったです。柏木テライケメン。
あと由香里様それUFO
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天帝シリーズ二作目。前作を読んでいた方がいいかも。
慣れたせいか1作目より読みやすかったです。
満州に逃れていた古野まほろが豪華寝台列車「あじあ」で日本に向かう旅の最中、殺人事件に巻き込まれる(巻き込む?)
特徴である独特の文体が、時代錯誤な豪華列車でのセレブな旅という状況に合っていたように思います。
この世界の政治情勢なども盛り込まれ、スパイや社会派の要素もあって物語の幅がさらに広がっていました。
事件が起こるまでが長く、修飾だらけの言葉が溢れていて分量も多いのは前作と同様。
重要な手掛かりの提示は結構あからさまで、情報が溢れかえって整理が大変なだけで難しい内容ではなかったかも。
殺人事件の特異さや推理合戦も前作と同じでこれは楽しいです。
事件の全貌とは別に、それぞれが抱える秘密も伏線として散りばめられているのもおもしろいですが、やはりそのせいでメインの事件に対して余計な情報が多すぎ、冗長になってしまったように思います。
この冗長さが楽しかったりもするのですが。
前作以上に鬱陶しくて気持ち悪いまほろとは対照的に、柏木がすごくかっこよくてこれからも活躍しそうなので楽しみ。
まほろは容姿にコンプレックスがある自虐的で人見知りの性格ということですが、その割にはやることやってます。
美少女の誘いに引く事なくがっつくあたり、本人が思っている以上に図太い神経な気が。
ネタバレ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
由香里ちゃんはポニーテールでえくぼの素敵な美少女なはずなんですが、セリフがどうも年増なイメージ。修野嬢はそんなことないんだけどなぁ。
金之助の推理が個人的には好きです。「オリエント急行」そのまんまですが、ストーリー的におもしろい。
美紗さんの推理や二重人格もおもしろかったですし、胴羅さんも素敵。魅力的な脇役の面々が最後は文字通り一気に吹っ飛ぶのも衝撃的でした。
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終盤での転調、狂騒、大血戦、人がたくさん。
まほろと柏木、満州から日本へ。
列車内バラバラ殺人事件と第二の殺人。
果実と同様の疑問と公理、探偵合戦、潰し合い。これこの型でいくんだな。
事件発生まで半分弱ほどもかかる、だがしかしそれでいい。それがいいんだよ。
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日本語英語フランス語が入り乱れて疲れるんだけど、なれてくると寧ろもっと欲しがってしまうという恐ろしさ。
推理に入ると一気に面白くなってくるんですよね。
紅茶が飲みたくなりました。
あと私がこの作品好きなところの1つに、登場人物がみんな知的で魅力的なところです。
ミステリによくいる、何も出来ないくせにピーピー騒ぐ90年代ヒロインみたいな存在がいないので、読んでて気持ちいいです。
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しかし自由だなこのシリーズ! なんでもありじゃねーか。
読んでてどっと疲れるけど、面白くないとは決して言えないところがなんか悔しい(笑)
これってオリエント急行殺人事件オマージュですよね、もちろん。
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少し慣れたのか、1巻よりもまだ読めたけど、最後はトンデモで終わってしまう…
もったいないと思うのだけど…