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ちょっぴり遠ざかっていた英文学、また面白い作品探しでもしようかなーと手に取ったのですが、作品の紹介じゃなくて実際の短編or詩が載っているものでした。一つ一つの作品に作者の紹介と解説が載っているのが何とも親切。今をトキメク、カズオ・イシグロの短編も収載。恥ずかしいことにカズオ・イシグロ以外知ってる作者がいなかった。まだまだです。アメリカ版もあるので読むのが楽しみ!
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エドナ・オブライエンの「敷物」は『現代イギリス女流短篇集』にも収録されているが、せつなくていい。他にフランク・オコナーの「初めての懺悔」がよかった。
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私は本当に詩が読めないなと痛感。イギリスアイルランドでは詩が小説と同じ存在感が。シェイクスピアも元々詩人だしね。小説は新興勢力。
しみじみと謳うだけあって、イギリスアイルランド特有のユーモアや皮肉はあまり感じられない。グレアム・スウィフト、アリ・スミスをこれで初めて読んでしまった。
「ドイツから来た子」スコットランド作家だけど、じんと来た。「トンネル」で何の修業特訓も受けていない相手にいきなりアーティストになれってひどい無茶振り。
「五月」で語り手が恋した木って何だろう。白い花が咲くというので、『赤毛のアン』で、アンが雪の女王と名付けた木を思い出した。
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■2022.12.23読了
■県立図書館より。
■「しみじみ」の意味がよくわからなかったけど、全編通読すると、ああこの寂しいような、満たされたような、物悲しいような、センチメンタルな読後感のことをしみじみと表現したのね、と分かった。
■たとえるなら、亡くなった人からもらった手紙を読み返した時や、子供時代の幸せなエピソードを思い返した時の感じに似ている。この感じはすごく好みだから(カーヴァーとかに似ている)、借りてきてよかった。
■いま書いてみて思ったけど、この「しみじみ」(わたしはこの読後感を指してしみじみと表現するのはちょっと抵抗がある。余韻とか余情とか言う方が適当な気がする)はどうもいつも喪失とか懐旧の念とかとセットになることが多いように思う。なぜこの感覚にひかれてしまうのか自分でもよく分からない。まさしく読書は自分を鏡越しに見つめることに似ている。