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先人達の再評価は必見。あらゆる文献が網羅されており、一見難解な論理展開も、妖怪への愛で最後まで読ませます。手触りもポイント高し。
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時代によって、時に親しまれ、時に蔑まれてきた「妖怪」。言葉や図像から
変遷の歴史を辿り、不確実なこの存在について考える。徹底的に妖怪と向き
合ってきた著者がものす、画期的な妖怪解体新書
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【目的】:妖怪の魅力とは。
・江戸時代まで妖怪という言葉は一般的ではない。バケモノ
・歴史的にみると妖怪という概念は定まっていない。
・現在の一般的な妖怪のイメージは、モノ・キャラ化されている。
・通俗的妖怪の条件:前近代的、(柳田)民俗学と関連、通俗的なモノ。
・水木しげるによる通俗的妖怪の生成システム。コトのモノ・キャラ化。
・通俗娯楽型・郷愁喚起装置こそが(通俗的)妖怪。怪しくて懐かしいすべてのモノゴトが妖怪。
・いないけど、いる。そんな感じがするというときに妖怪は生じる。
・妖怪は娯楽。楽しむもの。
#妖怪、怪異、化け物、、それらの違いや研究者(?)たちの捉え方と方向性のうねりのようなものが楽しめた。
#キャラ化した通俗的妖怪がモノからデキゴトへ戻る日が来るのだろうか。それも娯楽として楽しみたい。
6-3
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妖怪とはなにかを知りたい人は、読んでみたらいいと思う。
なりたちやらなんやらがわかる本。
いろいろな資料を用いて書かれている。
小説しか読まない人は読んでて苦痛かも…?
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2年くらい前に読みかけてそのまま…だったりします。
「妖怪学」の歴史を総ざらいしている内容のせいかも…。。
余裕が出たら再度挑戦する予定。
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妖怪とは何かという素朴な疑問に京極夏彦が考察を行っています。
妖怪馬鹿、妖怪大談義、豆腐小僧双六道中と読んでから読むとすんなりと飲み込めました。京極氏の妖怪愛の集大成的な感じがします。
妖怪好きなら押さえておきたい書籍が引用文献としてどんどんでてきますので、読了後は読みたい本が増えてしまいました。
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帯表
本当はみんな知っている。
“妖怪”とは何なのか。
誰もが知っているけれど、誰も語れなかった不思議のすべて。
帯背
“妖怪”に不思議なことなど何もない。
本書は「怪」Vol.11~Vol.18、Vol.20~Vol.23に連載したものを再構成し、大幅に加筆いたしました。
なお、「講演録 通俗的妖怪と近代的怪異」は「大阪大谷国文」第37号(平成十九年三月刊)に掲載されたものです。
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妖怪を学問として研究した本。
現在、皆が妖怪と思い描くもののほとんどは水木しげる作で、見た目で判断されているそうでう。納得できます。
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妖怪の語源やら歴史やらとても読みやすくまとめてくれている印象。あの京極さんが書いてるってのも興味深いです。また雑誌の「怪」購読しようかなあ。
京極さん、よっぽど水木先生好きなんだなー。半分ぐらい水木先生の功績を読めるので水木しげる好きにも良い本でした。
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妖怪の定義であったり、妖怪という言葉がもつ意味であったりが500ページほど。
結局こたえはないのだけど、こたえがないということを説明するのにこれだけのページ数が必要なんだなと。
著作権フリーというのがキモな気がする。
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妖怪のことを考える前に
”妖怪”ブームはあったのか/”妖怪”的なモノゴトとは何か
妖怪という言葉について
学問の言葉を巡って/黄表紙を巡って/辞書を巡って/京の地誌を巡って/鳥山石燕と様々な百鬼夜行を巡って/井上圓了の妖怪学を巡って/江馬務の妖怪変化史を巡って/藤澤衛彦の風俗研究を巡って/柳田國男の妖怪談義を巡って/黎明期の民俗学を巡って/明治の雑誌などを巡って/郷土研究の社告を巡って/再び柳田と民俗学を巡って/様々なコトバを巡って
妖怪のなりたちについて
水木しげるの登場/通俗的妖怪の完成/モノ化されるコト/匿名という手法/通俗的妖怪の展開/通俗的妖怪の戦略/通俗的妖怪の増殖/通俗的妖怪と怪獣/通俗的妖怪とは何か
妖怪の形について
受け継がれるスタイル/伝えられるもの、創られるもの/キャラという仕掛け/リアリティの罠/怪しくて、懐かしいカタチ
講演録 通俗的妖怪と近代的怪異
はじめに/ヌリカベを例にして―民俗学的妖怪/小松「妖怪学」の妖怪と
通俗的妖怪/キャラとしての通俗的妖怪/民俗学的妖怪と小松「妖怪学」の妖怪/妖怪学から怪異学へ/通俗的妖怪と近代的怪異/妖怪は研究できるのか
妖怪のことを考えているうちに
書誌一覧
妖怪年表