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ゴシックハートに引き続き
ゴスという孤高の生き方。
ゴシックロマンス、ゾンビ映画、探偵小説、
江戸の怪談、歌舞伎、モダンアート等の紹介。
澁澤さんを評した人を更に評した文章などもGOOD
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『ゴシックハート』を初めて読んだ時から、のめり込んだ「ゴシック」の世界。ある程度の時間が経ち、それでもやはりゴシックを追い求めている自分への称賛として、続編(と位置づけられている)である本著を読了しました。感想としては、『ゴシックハート』よりは比較的自由にゴシックにまつわるものを取り上げている印象で、第六章や七章の江戸時代や乱歩について触れているのには新鮮な印象を受けました。本著の中で高原さんが言っているように、たしかにゴシックは初めからゴシックであったわけではなくて、沢山の作品の中にどうゴシックを見出していくかもまた、ゴシックハートとゴシックスピリットを持つ者の特権なのだと思います。その点では、高原さんの取り上げる作品群はどれもゴシックハートという琴線に触れるものばかりでとっつきやすく、ますますこの暗く残酷で美しい世界にのめり込んでいる自分を再確認することができました。
とは言え、存じ上げない人物や作品も多くあり、高原さんを尊敬するとともに、何回もバイブルのように読み続けたくなる一冊です。
追記:第五章で語る澁澤愛には痺れました! 『ゴシックハート』で初めて澁澤龍彦を知った私なので、この本に行き着くまでに彼の本も読み、だからこそ抱くこの気持ちを、高原さんが代弁してくれたようで・・・・・・・
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ゴシックに惹かれる気持ちを強くしました。美意識、嗜好…自分を構成するものです。
「ゴシックハート」に続き、こちらも手元に置きたいです。
塚本邦雄、長野まゆみの本でも言及されていて気になったのでますます読みたくなりました。他にも気になるものがたくさん。世界が広がって良いです。
「ゴシックハート」は扉絵でしたが、こちらは本の最後に幾つかゴシックな写真や造形物が載っていてそれも楽しめました。韓国映画の『箪笥』はずっと気になっている作品です。
研究会の副読本だったのに今頃読み終わり…多忙を言い訳に準備不足過ぎました。次回こそは。