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今年にはいって、結構地方に行く機会が増えた。いろいろと本を読んだが、気になるのは同じ地方でも山を隔てるとぜんぜん気質が違うこと。この本はそんな違いが県境にある点に着目している。それにしても、県境がないところがこれほどあるとはおもわなかった。
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2008.03.29.読了。
必ずしも現在の県境が恒久的なものではないものだと気づかされ、面白いなと。
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県数も県境も最近まで変更を繰り返してきた〜廃藩置県によりできた県であるが,統廃合や県境の変更を経て現在に至るも,未だ確定しない部分あり〜水利権とか,漁業入会権とか,地域習慣とか,旧国意識とか,経済的結びつきとか,埋め立て地の価値とか,いろいろあるわな
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購入者:渡辺(2008.9.23)
奈良県にかわいそうな歴史があったり、ほとんどの都府県に県境や市町村境に未決定地があるのも意外でした。
すごく眠たくなる本なので気をつけてください。
貸出:衛湖原(2008.10.27) 返却:(2008.12.16)県境と言うよりは日本の歴史が勉強できました。
貸出:滝口(2009.2.10) 返却:(2009.3.14)
話のネタ、雑学、勉強になり楽しくよめました。
貸出:川端(2009.8.4)
貸出:片岡(2011.11.7)返却:(2011.11.22)
よっぽど興味がなければしんどい本かもしれません。
少なくとも興味があったので借りましたが、あまり意味が分かりませんでした。
貸出:中川(2011.11.15)
歴史が好きな方は読んで勉強になるかも知れません。
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個人的に興味のある分野なので楽しめた。
歴史的背景を元に県境が確定するのはいつのことになるのだろうか。
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四国には、愛媛県と高知県しかなかった!?時代と共にめまぐるしく移り変わった日本の「県境」。日本の歴史と地図を見る目が変わる!「県境」は単なる行政上の境界線、と思いきや、この曲がりくねった一筋の線が引かれるまでには、全国各地で悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきた。なぜそこに県境があるのか?誰が何を基準にして県境を決めたのか?たかが県境、されど県境―思わず誰かに話したくなるような、知られざるエピソード満載の面白本。
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四国には、愛媛県と高知県しかなかった!?
時代と共にめまぐるしく移り変わった日本の「県境」。
日本の歴史と地図を見る目が変わる!
「県境」は単なる行政上の境界線、と思いきや、この曲がりくねった一筋の線が引かれるまでには、全国各地で悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきた。
なぜそこに県境があるのか?
誰が何を基準にして県境を決めたのか?
たかが県境、されど県境―思わず誰かに話したくなるような、
知られざるエピソード満載の面白本です。
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[ 内容 ]
四国には、愛媛県と高知県しかなかった!?
時代と共にめまぐるしく移り変わった日本の「県境」。
日本の歴史と地図を見る目が変わる!
「県境」は単なる行政上の境界線、と思いきや、この曲がりくねった一筋の線が引かれるまでには、全国各地で悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきた。
なぜそこに県境があるのか?
誰が何を基準にして県境を決めたのか?
たかが県境、されど県境―思わず誰かに話したくなるような、知られざるエピソード満載の面白本。
[ 目次 ]
1 「廃藩置県」から「四十七都道府県」の成立へ(明治維新が「県」を生んだ―新政府の樹立で行政区分の再編に動き出す;「府藩県三治制」で三府四十一県が成立―さらに「廃藩置県」で三府三百二県に ほか)
2 県境に秘められた歴史(実は徳島県だった淡路島―兵庫県への編入は「稲田騒動」が原因か?;静岡県になりたくなかった伊豆―熱海市の一部は神奈川県だった ほか)
3 なぜそこに県境がある?(瀬戸内海の小島になぜ県境がある?―漁業権をめぐる縄張り争いが発端;出羽国の中にある陸奥国―県名が五回も変わった秋田県鹿角郡 ほか)
4 ニッポン縦断県境をめぐる争い(リフトの建設計画が蔵王山の県境紛争に発展―県境未定地の認識がなかった山形県と宮城県;県境を確定させた中海の干拓と米子空港拡張―江戸時代から境界はうやむやのままだった ほか)
5 県境未定地の謎(県境未定地は全国にどれだけある?―県境、市町村境ともすべて確定しているのはたったの九県;青森と秋田の境界に横たわる十和田湖の県境はどこ?―養殖漁業の免許取得から発生した県境問題 ほか)
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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この本を知ったのは3ヶ月ほど前、新聞一面の下にある新刊の広告だった。
タイトルだけ見て「これは買い」だと思っていたが、近所の書店ではすぐに見当たらず、いつの間にか忘れていた。そして、昨日同じ書店で積まれているこの本を発見、私と同じように人が多かったのか、じわじわと売れていたようだ。
なぜこの本に興味を持ったかというと、中学生の頃から感じていた和歌山県の飛び地に関する疑問が未だに解決できてなかったからだ。(とはいえ、自分で調べようとは思ってなかったせいだが。)そしてこの本にはその回答がズバリ書かれていた。
私の予想では、和歌山の金持ちの地主の山がそこにあり、仕方なくそうなったというものだったが、実際は予想に反して「廃藩置県の際の政府の不手際」だったようだ。まず奈良県側の県境が決められた後、三重県側を決める際に誤って北山川沿いと勘違いして決めてしまったため、北山川から奈良県側の県境までの土地が飛び地になってしまったようだ。そしてそこにある北山村は和歌山県と経済的に結びつきが強いため、いまだに和歌山県だということだ。
この本にはそういった県境の謎がたくさん収録されており、それぞれに楽しめた。
予想外に面白かったのが前半の廃藩置県の際のすったもんだである。この前半だけで一冊の本でもいいくらい、政府と藩のかけひきなど、もう少し詳細を知りたかった。
そして後半の「越県合併」の話なども私の田舎と無関係でないため興味深かった。
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「これ読んでみる?」って貸してもらった本。面白かったし県境はきっちり決まってると思ってただけにビックリ!!
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四国には、愛媛県と高知県しかなかった!?時代と共にめまぐるしく移り変わった日本の「県境」。日本の歴史と地図を見る目が変わる!「県境」は単なる行政上の境界線、と思いきや、この曲がりくねった一筋の線が引かれるまでには、全国各地で悲喜こもごものドラマが繰り広げられてきた。なぜそこに県境があるのか?誰が何を基準にして県境を決めたのか?たかが県境、されど県境――思わず誰かに話したくなるような、知られざるエピソード満載の面白本。
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市境や県境、国境はきちっと定まってるものだと思ってた。いや、本当はあまり意識してなかった。今あることが当たり前と思っていたから。一度引かれたものは変化しないと思ってた。
しかし、思いのほかつい最近まではっきり境界の固まっていなかった場所、そもそも線の引かれてなかった場所、未だ線の引けない場所、それが数多く存在することに驚いた。
そして、忘れてはならないのは、国境だ。海上に存在するものであるため、陸地に国境が存在しない日本人にとってはイメージがあまり湧かないが、国境線一つで、国の運命や経済、自分の人生を左右しかねない大事なことが、あまりにも一般的でない状況だ。国内の県境のみならず、「国境」という意識、感覚を早く持つべきだと思う。
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あっと驚く事実ばかりでした。あまりにも面白すぎました。埼玉県新座市の中に練馬区がある! 福岡県と佐賀県の県境は筑後川を流した神社の神幣がどこを流れるかで決められ、それが現在まで生きている! 新潟県と山形県の県境に7.5キロに亘り1㍍以下の幅の細長い福島県が続く! 和歌山県の飛び地については子供の頃から不思議でしたが、熊野川の河口新宮市と木材で繋がっていたためだということはなーるほどです。市町村のレベルの飛び地なら数え切れないほどあるようです。そして、県境の未確定地域面積が15000平方キロもあり、岩手県の面積に匹敵する!どれも、ウソでしょといいたくなります。
明治13年には石川県が人口183万人で、日本一だった!3多摩が神奈川から東京に移った歴史、伊豆半島・伊豆諸島の現在の所属の理由、富士山頂が浅間大社に返還されるまでの歴史、神奈川県にある芦ノ湖の水利権がなぜ静岡県にあるのかなど、たかが県境といいながら、税金・水利権・漁業権などいろいろな利害があるんですね。そういえば最近、十和田湖が青森・秋田県に分割され、両県の地方交付税が増えることになるというニュースがありました。廃藩置県以来、政治に振り回された都道府県成立の歴史を感じました。
県境が昔の藩境、その昔の国境からきているという歴史を楽しく読みました。そして県名に昔の国名がない理由は?これは当たり前と言えば当たり前でした。
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意外と知らなかった県境の歴史。
当たり前に思っていた県境が、廃藩置県から今に至るまで、結構なドラマが。
学校では習わんかったわあ。
面白かった。
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普段あまり意識しない県境。藩が県に変わったのは、明治期の廃藩置県からです。
元をたどれば、鎖国からの開国がそのきっかけになったと言えます。
かなり強引に行われた県への変換。
それも、当時のまま今に至ったわけではなく、その後もさまざまな変化があったことを知りました。
まず、奈良県が地図上から消えたことがあると知って、驚きます。
日本の歴史に外せない地域なのに、そんなことがあってよいのでしょうか。
奈良県は堺県に併合され、のちに堺県ごと大阪府他県に併合されたそうです。
その理由として、大和に地元出身の有力な政治家がいなかったからだということや、そして幕末に朝廷・幕府どちら側につくのか曖昧な態度をとったことなどが挙げられているそうです。
飛鳥時代どころか、もっと近年の事情によるところだったとは。
また、四国には愛媛と高知の二県しかない時代があったそうです。
歴史を追って四国を見てみると、まさに合併と分離を繰り返した波瀾万丈な変遷。
四国という地方名からしても、四県であるべき場所だと思っていましたが、増えたり減ったりの後にようやく現状に落ち着いたのでしょう。
北の方では、北海道に青森県津軽郡があった時期があるそうです。
交通の便が悪く、公文書到着にひと月かかることもあったとか。
秋田と山形の県境は不自然に歪曲しており、それは鳥海山の山頂争奪戦によるものと知りました。
2つの宗派の宗教上の争いによるものとのこと。
日本でも宗教戦争があったとは。
さらに福島・山形・新潟三県の県境も独特で、わずか幅1m弱の福島県が7.5kmも続く場所があるそうです。
三国岳から飯豊(いいで)山頂をめざして、ひとまたぎで新潟県から福島県を通り越して、山形県に着地できるのだとか。
これもまた宗教がらみで、飯豊山神社の帰属問題が原因だそうです。
今度行ってみたいものです。
神奈川県民の自分に身近な話として、箱根の芦ノ湖のことが紹介されていました。
芦ノ湖は神奈川内にあるものの、水利権は静岡県が持っているとのこと。知りませんでした。
先取権、つまり早い者勝ちの結果だそうです。なんとも不可思議なはなしです。
小さいだけに意外だったのが、小豆島には2つの県があったということ。
讃岐か備前かもめながら、東部と西部に分かれて、それぞれ六度ずつ県名変更をしたそうです。
めまぐるしくて、住民は度重なる住所変更に音を上げそうですね。
いろいろとビックリの話ばかり出てきましたが、実は国内で県境、市町村境とも全て確定しているのは、たったの9県しかないんだそう。
栃木、福井、奈良、島根、山口、徳島、愛媛、高知、長崎だそうです。
ほかはどれも、曖昧なまま、今までなあなあでやってきているんだそう。
わかりやすい県境未定地は十和田湖。
ここの県境は青森か秋田かはっきりしていません。
いつも私は青森側から行きますが、湖畔できりたんぽを食べます。
方言も、津軽とは違いますが、だからとい��て秋田弁でもない、独特の十和田弁なんだそうで、やはり謎のままのようです。
なんと東京23区内にも境界未定地があるとのこと。
江戸川の流れを変えたことで生まれた川の中州で、「河原番外地」と名付けられているようです。
両地域交流の場にするほうが得策ということで、あえて未定状態にしているのだとか。
人工衛星写真の発達で、隠す場所がないほどクリアになった世界の地形ですが、国内の県境には、いまだに曖昧模糊としたアンタッチャブルな場所が多いことを知りました。
ロマンがあるというべきか、政治上の事情がかいま見えるというべきか。
複雑な思いを抱えながらも、興味深く読みました。