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文・谷川俊太郎、写真・沢渡朔の写真絵本。未見だが「こわい」らしいので気になる。
買ったので追記:むむ、子供向けと思えぬこの味わい。短い言葉の深さに打たれるのである。そしてラストに。
たしかにこわいと思うのも無理からぬ人形造形&写真であるが。
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怖い、暗い!(画面と雰囲気が)
「私」と「なおみ」は、仲良し過ぎて(というと非常に語弊が有りますが、
文字通り一心同体に近い状態なんです)もはや同化しそうな勢い。
「私」と「なおみ」の呪縛だけでなく、「私」と「子」の呪縛も感じます。
0425-0425
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6歳の私と、“私のうまれるずっとまえから私のそばにいた”人形の「なおみ」。この「ふたり」の交流と別れを通して、子どもの「時間」を美しく描き出した写真絵本です。月刊絵本「こどものとも」の1冊として出版され話題を呼んだ作品が、25年の時を経てよみがえります。
とつぜん
なおみが びょうきになった
だれにも わからなくても
わたしには わかる
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【閲覧注意】皆のトラウマ絵本ってなに?
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51466594.html
ぶっちぎりに名前の挙がっている本
ちょっと読みたいなぁ
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【閲覧注意】皆のトラウマ絵本ってなに?
http://alfalfa.livedoor.biz/archives/51466594.html
ぶっちぎりに名前の挙がっている本
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自分のこころの中にいる存在が、そのまま外に出て来たような錯覚をうける。この本が絵だったら面白さはガクンと下がってしまっただろう。写真だからこの独特の空気感が出せたんだと思う。人形の表情がとてもいい。怖いとは思わなかった。
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この洋館、今見ると、随所に見られるアールデコ意匠がライト的。
でも、明らかに帝国ホテルでもなければ、明日館でもヨドコウ迎賓館でもない。
ということはお弟子さんかな?と思って調べてみたら、
案の定遠藤新の設計でした。
鎌倉にある邸宅で、たまに公開しているそう。
見学に行ってみたいな。
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日本人形と対話する少女の話なんですが、絵本というより写真集ですね。
なかなか無いシチュエーションだし、不安、哀愁を感じさせる世界観です。
子供の頃は全く「子供向け」らしくないこの世界観に怖がりながらも何度も読んでいました。
それだけ惹かれる本だったんでしょう。
リアルで、寂しくて、日本人形の独特の雰囲気と言うか、
エネルギーが写真に閉じ込められいて...。
人形も生きている、それが感じられる作品、でしょうか。
この作品を手掛けた作者は、
「少女アリス」という写真集も出版しています。
アリスの方は哀愁、耽美、官能的な写真集。
どちらも私のお気に入り。ぜひ手に取ってみてください。
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怖い絵本だと聞いたので図書館で借りてみたっ
女の子となおみのサイズがあんま変わらなくてびっくり
こんな大きな人形いたら怖いだろうなあ
なおみの着物が黒っぽい地味なものっていうもの不気味。
小さいころに読んでたらトラウマになってただろうなあ。
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子供のとき読むのと大人になってから読むのとで、これほど印象の違う絵本も珍しい。
はじめて読んだのは、ちょうどこの本の「わたし」と同い年の頃だ。仄暗い古びた洋館も、「なおみ」という日本人形も、なおみとほとんど同化している少女も、当時の私にはただ不気味としか思えなかった。しかも突然なおみが死んでしまうという驚愕の展開に、私はすっかり怖くなり、以降のページをめくることなく本を閉じてしまった。そして結末を知ることなく、それきりになっていた。
つい最近、この本が福音館の「傑作絵本シリーズ」の一つとして復刊されていることを知った。作者が谷川俊太郎であることもその時はじめて知った。めくることのできなかったページの先には何があったのだろう…。好奇心に負けて、本を購入し再読した。
読み終えて、思わずため息をついた。描かれていたのは、子供の頃に抱いた印象とは全く異なる世界だった。仄暗い洋館は「古い」というより「アンティーク」と呼ぶにふさわしい趣きを備えていたし、純粋な日本人形だと思っていたなおみは意外と西洋的で愛らしい顔をしていた。人形と戯れる少女の姿は確かに異様だが、それは日本版 Gothic & Lolita とでもいうべき世界観であり、ある種のエロティシズムを感じさせるものだった。
そして、ストーリーも私の記憶とは全然違うものだった。子供の頃の私には、なおみが死んでしまった理由がわからず理不尽としか思えなかったのだが、今ならわかる気がする。なおみは何も変わっていない。変わったのは少女の方だ。もはやなおみと同化するのが不可能になるほど、急激に成長を遂げたのだ。それと自ら気付かぬままに、少女時代に終わりを告げようとしているのだ…。
しかしひとつの季節の終わりは、新しい季節の始まりである。かつて私がめくれなかったページには、そのことが描かれていた。大人になった少女は屋根裏部屋でなおみと再会する。そして「むかしのままのなつかしいなおみ」を、自分の娘に与えるのだ。こうして母から娘へと物語は受け継がれてゆく。これまでもそうだったように、これからもずっと。
いろんな意味で、子供向けとは思えないインパクトと詩情を備えた絵本である。復刊によって再読できたのは幸いだった。福音館書店のセレクションに感謝したい。
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少女の成長がテーマだって最近になって知った。
出会ったのは小学生1年の時。子供ながらにして衝撃を感じて学校の図書スペースで読んだんだけど、高学年になってその本が破棄されていてちょっと悲しかった。
生き生きと感じて凄い本だと思った。是非手元に欲しい。
アマゾンで見つけてやっと手に出来た♪
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文も写真も美しいです。日本人形のなおみとお人形のようにかわいらしい少女。なおみは少女性の権化でしょうか。雨の日に海へ、晴れた日に読書。なんだかねじれた感じが少女らしさを強調しています。この本の良さは子供にはわからないんじゃないかな。
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そして あるあさ
なおみは
しんだ
わたしのそばで
めを
みはったまま
福音館書店には珍しく対象年齢が明記されていない写真絵本。
これは子供には悪夢。
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怖いような雰囲気のある風景.人形と人間の境界が曖昧になるぐらいどこか似かよっていて,この「なおみ」が,また娘へと受け継がれていくのだ.
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“こわい絵本”“トラウマ絵本”としてその筋には有名な作品。同性愛や小児性愛といったエロティシズムを匂わせる趣きもあり、先ずこども向けのようには思えない問題作だ。
作・谷川俊太郎、発表は1982年福音館書店の月間絵本『こどものとも』。雑誌掲載時の装丁は定かでないが、2007年復刻版は写真・沢渡朔による、6歳の少女と市松人形との写真で構成された絵本である。
生まれる前から自分のそばにいたその人形と、少女は瓜ふたつ。まるで双子かなにかのように、片時もそばを離れず、海へ出掛けたり、一緒に寝たり、喧嘩をしたりする。
とつぜんなおみは病気になって、熱を出し、ある朝、目を見張ったまま、死ぬ。
この唐突な展開。写真のもつ古めかしさとリアリティ、普通の絵本とは違う距離感や温度は、こどもにとっては異様な印象となって脳裏にこびりつくだろう。
(いつか、わたしも、なおみのように、しぬのだ)
そして少女はなおみとの別れを淡々とかなしみつつ、迷うことなく成長し、彼女を懐かしみながら、また我が子の横にそっと寝かせる。
文字だけを見てみると、少女と人形の出会いから別れ、さらに再会までを、シンプルなストーリーとして描いている。谷川さんが男性で、実体験がないことからこういうメルヘンチックな物語を書くことができたのかもしれないし、第一の読み手・語り手が基本的に母親(女性)となることを想定して、このようなループものに仕立てたのかもしれない。
写真(を見る私)にいかがわしさを感じてしまうのは、なぜなのか。と、沢渡さんについて存じ上げなかったので検索してみると、見事に少女写真、アイドルグラビアで有名な写真家さんだった。
作品の善し悪しは判断つきかねるが、詩と写真を並べるとこうも話の背景・奥行きが違って見えるものか、と驚いている。
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2017.8.18
怖い怖いと聞いていたけれど、なんて静謐で美しい写真絵本。子どもと人形。独特のふたりの世界。子どもにしか持てない親密な関係。そして次の代に受け継がれていく。