投稿元:
レビューを見る
再読してみて改めてわかるこの小説のすばらしさ。
テーマは王道なはずなのだけれども、全然使い古された感じがしないのは
なぜでしょう。
主人公のカップルのお互いの温度がとても心地よいです。
寄りかからず、という感じかな。
読後の温かい気持ちがをずっと忘れなければいいのいになー。
投稿元:
レビューを見る
普通の恋愛小説だなって思ったけど、でもわざとドロドロにしたり複雑にすることなくシンプルに描くことで魅力があふれる、そんな作品でした。
普通が素晴らしいっていうことを確認させてくれます。
普通の中に死は組み込まれているということも。
出てくる女性は最高に魅力的。
私だったらこんな子と付き合いたいです。
投稿元:
レビューを見る
前半の、ふたりの空気感がすごく良かった。
ありふれてるけど、あったかくて優しい時間がふたりの中で流れてる。素敵!
解熱の舞がツボでした。
私も解熱の舞を踊ってくれるようなひとと結婚したい。
後半は「余命一ヶ月の花嫁」と似すぎて…
「余命〜」は実話だから、こっちの話がどうしても薄くかんじてしまいました。
あと肝心な部分に「…」を多用するのは、あんまり好きではない。
「…」の感情の微妙な移り変わりを、文章で表現するのが作家の仕事でしょ。
投稿元:
レビューを見る
終わり方が・・・んーって感じだったけど、(ぼぉーっと終わる感じで。でも全編そういう感じでもある) 好き。文章が上手なんだよね、この作者。主人公のことを好きになってしまうんだよ。ちょっとした「(○○だけど)」などの使い方が絶妙で、イイ。お話は、最近「ペットっていいもんだ」ってことを考えてたからってこともあって、犬のエピソードも良かったし、彼女とのエピソードも良かった。「元気になりたい」は泣くさ。誰も病気で苦しまないでほしい。それから病気で苦しむ人のことで苦しまないでほしい。元気でいてほしいって思った。
投稿元:
レビューを見る
大切な人が亡くなってしまうお話はあまり好きじゃない。
暗いからとか、重いからとか、展開が大体同じとか、そういうわけでもなく、そういうお話が流行で乱発されると「またお涙ちょうだいな展開だね。」と揶揄される事が何だか苦しい気持ちになるから。
たとえどんな描かれ方であっても、展開は分かっても大切な人を失うストーリーは私にとって間違いなく悲しく突き刺さるものに変わりないし嘲らないで欲しくなる。
そんなわけでよく避けがちなジャンルだったけど、読んでみた。展開としてはキモである後半よりも、主人公と彼女の何気ない幸せに満ちた日常がくすぐったくて好き。
2人の日々の中で点で穿かれた些細な出来事の中から選び線で結んでそれが物語になっていく、
気がつけば一人称はWEになっている、
失った時にWEでは無くなるがYOUがより濃いものになる、
トーストは状況の食べ物、その幸せ・環境の濃淡で美味さが変わる…
こういった何気ない彼と彼女の感覚が瑞々しくさらっとした重厚すぎない幸せを感じてしまう。
投稿元:
レビューを見る
幸せの真っ最中で結婚を前提に付き合っていたのに、彼女が病気になり無くなってしまうお話でとても悲しい話でしてた。
投稿元:
レビューを見る
昔からよくあるストーリー。
病を抱えた恋人との闘病生活。恋人の死。
ここ最近こういうテーマの小説や映画が多くて、
またか、とか思ったんだけど、
よかった。
とても静かな悲しみの話。
悲しみに向き合うのは苦しい。
喪失の悲しみならなおさら。
でもいつかその悲しみは薄れていくけれど、
わたしはそれがさびしい。
当たり前だし、生きていく上で必要なことだけど、
さびしいと感じてしまうよ。
投稿元:
レビューを見る
祝!映画化。
映画見に行きたくて、再読です。
やっぱりすごい好き。
時間の流れはひとつだけなのに、自分の気持ちとか状況とかは
投稿元:
レビューを見る
メインのストーリーは、まぁ割とありふれているんだけど、彼女と主人公の関係がすごいいい。何気ない会話中にある主人公達の視点とか、普通の中で特別なことを見つける眼力というのかな。そういう感覚がすごいいい。
投稿元:
レビューを見る
穏やかで、尊敬しあって、とてもステキな恋人同士。
僕の彼女はなんて立派なんだろうって、なんでもない一文に涙が出てしまいました。
「健やかなるときも
病めるときも
喜びのときも
悲しみのときも
富めるときも
貧しきときも
これを愛し
これを敬い
これを慰め
これを助け
死が二人を別つまで
共に生きることを
誓いますか」
このすごい誓い、私ができる人は一人しかいないです。
投稿元:
レビューを見る
本当に切ないお話なんですけど、少しベタな感じがしました。でも解熱の舞にはやられた!展開はベタですが、人物の言動には新鮮なものがありました。登場人物に魅力を感じるのは、ちゃんと命を吹き込めているからなんだろうな、と感じました。
投稿元:
レビューを見る
購入者:渡辺(2009.1)
恋人が病に倒れるというよくあるストーリーですが、どろどろとしたものではなく、静かな生活感があって、そこに引き込まれていきました。泣けるというよりは、静かな落ち着いた気持ちになりました。
投稿元:
レビューを見る
んー、正直ありきたり。
犬のくだりは良いんだけど。
泣かせる系は、飽和状態で食傷気味。
よっぽど意表を突く展開でもないと。
『リレキショ』は良かったんだが。
中村航の評価は『ぐるぐるまわるすべり台』読んでからだな。
投稿元:
レビューを見る
恋愛も死も非日常というカテゴリー、結婚と生は日常というカテゴリーなのかなと思いました。
非日常が日常に溶けていく感覚が自然に伝わってくる作品でした。
投稿元:
レビューを見る
人が人を素直に好きって 想う気持ち
一緒に生活をして 築いてゆくもの
あたり前と 思っていた日常が あたり前じゃなくなる・・・
必ず みんなが、ハッピーエンドで終わるわけじゃないのね
タイトル通りに 100回泣くことは、なかったけど
文章の暖かさ、表現などは とても好きな作家です
彼がバイクを修理中に 彼女にプロポーズをするシーン
『・・・結婚しようか』と、僕は言った。
彼女の右手には 歯ブラシが、左手には樽型バルブがあった。
僕はまた 懐中電灯の角度を変えた。
今度は光から逃れるように、影が縮こまった。
空いている左手を懐中電灯に添え、黒が最も濃くなる角度を狙った。
濃い黒色が一瞬、狐の形になったように見えた。
『うん』と彼女は言った。