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東アジアや世界中の戦争に、日本がいかに関わってきたかがわかった。この夏、板門店に行って、あそこは「終戦」ではなく「休戦」しているにすぎないことを実感した。
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日本人は第2次世界大戦が終わったあと、高度成長期とよばれる右肩上がりの成長・回復を遂げたのだが、それには朝鮮戦争特需が背景にあるわけで、日本人は隣の国でも戦争を出汁に使っていたわけだ!その数年後、ベトナム戦争を背景に韓国が同様に成長を遂げて、アジアの戦争が続いている限り戦後とは言いがたい時代だった。
(あ。だめだ。読み終えたのが5日くらい前だったのでこれ以上の内容を覚えていない。)
姜 尚中さんは高校の先輩でテレビでたまに見ますが、やはり言論をテレビ的に抑えさせられた番組内の発言より、こうした著書のほうが生き生きと主張を述べられていますね。
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戦後の日本は戦争をしてきたって??経済戦争?ちがうよね。なんだろう。
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[ 内容 ]
本当の「戦後」は朝鮮戦争の終結からはじまる!!
誰も語らなかった日本の戦争史。
[ 目次 ]
第1章 「テロ」と「戦争」の二一世紀―暴力が弱者に向かう時代(「正しい戦争」はどう作られたか;「テロ」の主犯はいったい誰か)
第2章 「平和国家」の幻影―「戦後日本」の戦争史(続いていた戦前と戦後;終わらない日本の戦争)
第3章 「虚」から「実」の時代へ―本当の「平和国家」に向けて(歴史を分けた湾岸戦争;憲法の生かし方、進むべき道)
第4章 「戦後日本」の戦争を終わらせるために―この国への提言(二〇〇六年の国連決議は第二次朝鮮戦争を防いだ;日本はアメリカの核の傘から ほか)
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
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☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
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[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
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昨今の隣国との領土問題などが気になり手に取った一冊。
賛否両論あるであろうことは容易に想像できる内容であるが、両氏の対談ベースの新書であることを前提に、学術的な分析を期待せずに読むべき種類の本であるものと思う。
ただし、その視点については、大変参考になった。真実は容易にわかるものではないと思うが、このような本を読むことを通じて、国民一人一人が思考を止めないことは、政治を良くする一助となるものと思う。
新書ながら出版後5年近く経過した今でも古くない内容であると感じた。
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姜尚中と小森陽一が、戦後日本の東アジアへの関わりを、ポストコロニアル的な立場から批判した対談です。
戦後、日本は一貫して平和国家としての道を歩んできたという通説に対して、朝鮮戦争、ヴェトナム戦争まで一貫しておこなわれてきた戦後のアメリカの東アジア戦略の中で、日本の果たしてきた役割を見なおし、それを批判しています。その上で、北朝鮮に対する強硬論が支配的な日本の状況を覆す未来への希望を語っています。
戦後日本の言説空間は、「アメリカの影」の問題を抜きにしては語れないことは事実だと考えます。その意味で、本書の前半でテーマに上がっている、テクノロジーとイデオロギーの結合についてつねに批判的な目を向けなければならないという議論には賛成です。
ただ、韓国や中国などの地域史研究の専門家の中には、西洋で生まれたポストコロニアルの議論を、そのまま東アジアに適用することに対して批判的な意見もあり、本書のようなアメリカと東アジアの理解がどれほど的を射ているのかについては、今しばらく判断を保留したいと思います。