投稿元:
レビューを見る
ODAやPKOなどについて書かれた一冊。借金まみれといわれている日本が何で国際的な援助にここまで力を入れているのか、またその重要性について書かれている。しっかりとした論調なので、もっと読みやすく書かれているのなら、多くの人にぜひ読んでもらいたい一冊。
投稿元:
レビューを見る
これまで気になっていたことがわかりやすく説明されていたので面白かった.これまでODAやPKOについては一部しか知らなかったし,それ以上知ろうともしないで,反対だの賛成だの思っていたが,これからはもう少し考え方が変わるかも.
投稿元:
レビューを見る
「莫大な財政赤字を抱える日本がなぜ他国に援助するのか?」という問に応える本。
本書は、「途上国への援助は必要」という意見が土台となって書かれている。
具体的に筆者は、経済協力については「資源小国、経済大国の日本が生存するためには、これ以上ODA予算を削減すべきではない」という立場で、自衛隊の国際協力については「国連の平和維持活動への参加を原則とする」という立場で話を進めている。
最初にこの本の前提と導きたい結果が明確に書かれているので、とても読みやすかった。
「ODA民間モニター」に参加して、実際に自分の目でODAの生の現場を観てみたくなった。
既存のメディアは「社会に対しての批判者」という役割が強いから、日本で普通に暮らしていると「ODAは不要」というバイアスがかかりやすいと思うし、実際かかっていた。
でも、この本を読んでバイアスは少し解消されたと思う。
第一部
第1章 プロローグ
第2章 私の考える国際協力
第二部
第1章 国際協力をめぐるさまざまな議論と人々の認識
第2章 政府レベルの経済協力
第3章 経済協力に関連する組織
第4章 経済協力と日本
第5章 経済協力と体制
第6章 経済協力と困難さ
第7章 国際社会と援助の理念
第8章 経済協力へのさまざまな批判
第9章 経済協力と注目すべきトピックス
第三部
第1章 自衛隊による国際協力
第2章 国際協力の行方
投稿元:
レビューを見る
ODA、つまり日本が援助を行うことが、どれだけ「日本にとって」大切なことなのかを最大限簡潔にまとめたもの。初学者でもついていける内容。グラフや数字が頻繁に登場するため説得力がある。
投稿元:
レビューを見る
もっと日本人、政治家はODAの重要性を認識するべきだ。開発援助、国際協力こそが日本の生きる道だと思う。
ODAに関わる全てに人、必読。
投稿元:
レビューを見る
よみやすい、中身が濃い、論理的、余裕がある(無理な論理構成がない)、冷静。
さすが草野氏です。メディアへの訴えかけ方を心得ています。
草野氏の主張は、「ODAが悪ではない、むしろ必要!」と私の考え方を変えた要因のひとつ!(もうひとつはもちろん下村先生だけど)ODA大綱を全面に押し出すべし。
投稿元:
レビューを見る
日本の援助政策について、網羅してある一冊。
この分野では、傑作だと思う。
著者の持論も良い。
投稿元:
レビューを見る
[ 内容 ]
ODA(政府開発援助)は借款等を合わせば1兆円レベル。
なぜ、こんな巨額な援助が必要なのか。
どうして自衛隊は海外に出て活動しなければならないのか。
あなたの疑問に答える「国際援助」入門。
[ 目次 ]
私の考える国際協力
国際協力をめぐるさまざまな論議と人々の認識
政府レベルの経済協力
経済協力に関連する組織
経済協力と日本
経済協力と体制
経済協力と困難さ
国際社会と援助の理念
経済協力へのさまざまな批判
経済協力と注目すべきトピックス
自衛隊による国際協力
国際協力の行方
[ POP ]
[ おすすめ度 ]
☆☆☆☆☆☆☆ おすすめ度
☆☆☆☆☆☆☆ 文章
☆☆☆☆☆☆☆ ストーリー
☆☆☆☆☆☆☆ メッセージ性
☆☆☆☆☆☆☆ 冒険性
☆☆☆☆☆☆☆ 読後の個人的な満足度
共感度(空振り三振・一部・参った!)
読書の速度(時間がかかった・普通・一気に読んだ)
[ 関連図書 ]
[ 参考となる書評 ]
投稿元:
レビューを見る
ODAに関しての概要。
「日本の支援によって、途上国は本当に豊かになるのか」
「途上国が経済発展するのは本当に幸せなことなのか」
という疑問について考える。
政府、国際機関、NGO、民間企業と、
色々アクターがいてそれぞれの主張する国際協力の形がある。
問題は、これらアクターが協力できていないこと。
あと、マスコミの力はよくも悪くも大きい。
ひとつの失敗案件だけを取り上げてODAそのものを批判するのは間違ってる。
しかし、総体的な数値のみを取り上げて個別の案件を無視するのも違う。
論文書いてるときも思ったけど、定量的な分析と定性的な分析、
どちらに偏り過ぎるのも良くない。
投稿元:
レビューを見る
ODAをする意義とは?
日本はエネルギー資源をほぼ100%輸入に頼っている。
輸入先は途上国がほとんど。
人道支援・ノブレスオブリージュはもちろん資源獲得のためにも国際協力は必要。
ODAには円借款、無償、技術支援の3スキームがある。
一つだけに固執するのではなく国ごと、案件ごとに配分を支援国と協議の上援助していくことが大切。
もはや、金銭協力のみでは国際貢献とは言えなくなってきている。
投稿元:
レビューを見る
タイトルの勢いに見合う説得力に欠ける。考えを共有するからこそ、もっと強い裏付けを期待していたのだが。推薦してるだけあって「ODA」との重複も。
投稿元:
レビューを見る
情報量は多く、個別的にはまとまっている。
しかし項目ごとの独立性を重視しすぎたためか、全体を通したメッセージが理解しづらく頭に入ってこない。
また表現や論理にノイズが多い印象。あまり学者が書いたものとは思えず、ジャーナリストの経験談のよう。
国際協力の教科書としては頼りないが、導入のために触れてみる程度には良いかもしれない。
第3部の自衛隊の部分はわりと頭に入ってきやすかった印象。殆ど最後の10%分くらいだったけど。
投稿元:
レビューを見る
国際援助の構造を知りたい方には良書。
何もない日本、だからこそ国際援助は不可欠。他国との関係が悪化して輸入が止まったらいまの暮らしは維持できない。
投稿元:
レビューを見る
ODAは国際的視点、長期的な視点でとらえるべきことで、普段考える視点がなんと狭いことかと感じてしまう。書かれた時期が5年以上前で現状は本書に書かれた内容と大きく違ってきている部分も多くあると感じた。資料を自分の中で更新していき他人事としてとらえず考えていきたいテーマだと思う。
投稿元:
レビューを見る
今更ながら必読であった。
JICA、JBICの再編前なので少し内容は古いものの。
国際協力を考える基礎(外交、意義、政府や組織、予算や財政)のほか、ODAの枠組みやDACリストと援助基準、世銀など国際機関とのせめぎ合いにも言及。ODAのみならずJBICの融資(25%未満のOOF)といった枠組みを概観。国際援助の大義についても色々と述べられている。もっと早く出会いたかった。
また、なんなら、インドネシアのウォノギリダムやビリビリダム話も登場したのには驚いた。
インフラ分野の協力の重要性についても、これらのダム案件にも触れながら語られており、バランスのよさに好感(p88)。
その際、ゼネコンや商社やコンサルといったセクターの役割や国際機関における日本人の重要性の指摘にも好感。
環境社会配慮の必要性にも言及はしつつも、共産党的な一面的な批判にも距離をおく。
終盤では、メディアの目線や視座が多く、若干ジャーナリズム風の論調もみられるしやや冗長ではあるものの、やはりバランス感覚もちらつかせる。
なお、中国との関係についても考えさせられる。OECDのDACの枠外でやっている時点で、争うこと自体どうなのか、とも実感した。
よく練られた内容で充実しており、やや古い新書ながら、インフラ輸出に携わる者にとっては必読かと。