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しをんさんらしい変人小説です。
文楽を知らない人でも楽しめる本ですが、しをんさんの文楽エッセイ「あやつられ文楽鑑賞」を先に読んでいた方が楽しめたかも。
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野球のバッテリーのような・・・
文楽の太夫と三味線弾きの二人の(+人形を動かす方々もいらっしゃいますが)
立ち入ってはゆけぬまばゆいばかりのせめぎ合いの光を感じる。
しかしイラストは勝田文さんでほのぼのっと抜けた感じが気負わず読めた。
三浦さんは私たちの知らない世界を難しくなくするりと引き込ませる文章力と内なる熱(好き)を持っている。
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師走に読むにふさわしい本です。どっぷり小説の世界にはまると文楽が見たくなる、正月には必ず教育テレビで伝統芸能の特集?があるというわけで。
小説も新年のシーンで終わります。帰省のお供にぜひこの1冊を!
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有名な題材を軸に、武太夫の成長が書かれている。個性あふれるキャラなど、文楽になじみがない人でも楽しめる作品。
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この人の本は「まほろ駅〜」「風が強く〜」に続いて3冊目(実際はもっと書いているけど)。1作ごとにグンうまくなってるのがすごい。普段は縁のない文楽の世界だけど、やたら説明調でもなく、自然とその世界にいる人たちを描いている。
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風が強く〜の時も思ったけどしをんさんの小説はきっかけなのかな、と思う。誰もが名前は知っていても、深いところは知らない文楽。加えて文楽、ってだけで何だか敷居高そうな〜?と思いがちですが。でもそれをこの小説では物凄く身近に感じさせてくれた。読了後、今すぐ見に行きたい!とうずうずしました。
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読んだら文楽が観たくなる本。恋愛要素もいいけど、芸の成長部分をもっと読みたかったかなー。メイン以外の人物設定も気になるトコロ(十吾とか)。
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夜中に読み始めたら徹夜してしまった。自分の(萌えの)ツボを的確についてくる本だwwこれと「あやつられ文楽鑑賞」のおかげで最近NHKの「文楽入門」だとか「花舞台」やってるとついつい見てしまう。あまり内容は理解してないが。
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文楽に興味が無くても面白い。文楽なるものを観て聴いてみたくなる。素直な流れで楽しい青春もの? 最終ページの謝辞の文体の若さだけが気になる。
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文楽の若手太夫・健は師匠である銀太夫から三味線の兎一郎と組むよう言われる。その兎一郎は「実力はあるが変人」と評判の人物だった
文楽って見たことないのではっきりわからないし、専門用語になっちゃうとお手上げなんですが、なんとなくニュアンスは伝わるので、そんなに難しいって感じはなくサラっと読めました。こういう、「生きてる世界」を作る仕事って憧れます。どんな道も荘ですが、芸の道は特に厳しそうですね。
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文楽の太夫、健(たける)は、ある日変人と噂の三味線弾き、兎一郎と組むよう師匠から言いつけられる。
様々な作品の登場人物を掘り下げることにより、健もまた成長し…
師匠銀太夫と相方亀治、兎一郎の妻・藤根先生。
健が恋をする真智と、その娘ミラちゃん。
そして食えないじいさま(人間国宝)たち。
月太夫も見守ってるよ!仏果を得ず(成仏せず)に。
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勝田文先生の表紙絵に惹かれて初めて読んだ三浦しをんさんの本。
「本を読んだら劇場へ!」の帯にある言葉通り、文楽を見に行きたくなる。
主人公健大夫から文楽を教わっている小学生のミラちゃんが切なくてかわいい。
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文楽のこと何にも知らなかったんだけど、語り担当の大夫は役者と一緒だね。
登場人物を理解して同化していこうとするその気持ち。わかる。わかる〜(笑)
作品中の文楽のストーリーやこの本の登場人物たちを見ていると、人間って可愛くて哀しくてよくも悪くも滑稽な生き物だな〜と。。(苦笑)
この著者さんの作品って人間の良いところ悪いところ含めて全てさらけ出して書かれてるような気がする。
だから読んだ後に人間って恥ずかしくてバカだけど、でも捨てたもんでもないよな。って思える。
やっぱりこの人の作品好きだな〜。
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主人公が恋愛に悩み、人との繋がりに悩み、そして自分の演じる演目に深く心頭していく姿が描かれています。演じるということは自分の心がより成長し、実感として掴まないとできないものなのかもしれないな。まったく文楽を知らない私が読んでいても、それでもおぼろげながらに場面を思い描くことができて、そして、ストーリーを楽しむことができるというのはすごいことです。作品中の演目については、すこしあらすじも出ているのですが、なんだかおどろおどろしげなものや、大作までいろいろあって、少し興味がでてきました。出てくる人達は今回もすごくキャラ立ちしていて、なんでも有りで、なんでも許せそうになってしまうような方ばかりです。
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若い大夫の成長、そして恋を描いたストーリー。
今まで読んだ三浦しをんの小説は、なにかに向かい、苦悩し、そしてそのことの真実をつかんでいく青春物が多い。
今回もその例にもれず、文楽という世界の中で一人の青年が、自分の好きな芸に苦悩し、そして一歩一歩成長していく・・・・・そこにさらに恋が絡められている。
この作品を読むと、一度文楽を見に行きたくなります。
「風が強く・・・」のスピード感は無いけど、面白く読めます。