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こういう雰囲気とさじ加減は好み。たまーに「ん?」と思う話も混じってますが許容範囲。でもギンちゃんがストライクだった私にはラストが辛すぎました。予想できた展開ではあったけど。異種間の恋もいいと思うのになー。
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人のカロリー吸い取って生きる、人っぽいものと暮らす人が殺人事件に出くわし、解決してく話。大筋でつながった短編集。
この人っぽい人が鋭い洞察力で、真相を暴いていくんだけど、なんかちょっと強引過ぎる推理の予感。
「ドアは閉ざされたまま」「君の望む死に方」繋がりで読んだけど、これらほどは面白くなかった。
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こういう存在が近くにいて欲しいなあ、と真剣に思いました(笑)。本気で同居したいです。でも向こうからお断りになっちゃうかなあ……?
殺人事件が起こったりするけれど、それでもなんだか雰囲気はほのぼの感が残ります。お気に入りは「酬い」。被害者に同情できないので、すっきりしてしまいました。あとは表題作でもある「温かな手」。ギンちゃんの行動の意味が重いけれど、いいよなあ。
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大学研究室に勤める寛子の同居人は人間ではなく、皮膚を接触させて人間からエネルギーを摂取して生きる種族のギンちゃん。
ギンちゃんが殺人事件を解決いていく。
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大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。人間離れした二人は、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を、鮮やかに解き明かす!一風変わった名探偵とそのパートナーが活躍する、著者渾身の連作集。
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ギンちゃんとムーちゃんの存在は微笑ましくもあるけれど、少し怖くもあって、そこが絶妙なバランス。最終話の「温かな手」は思いもよらない展開で、ビックリしたと同時にしんみりしました。私もギンちゃんと同居してみたい!と思いながら読み進めたけれど、ああいう展開になるのはやっぱり寂しいかな。
ちなみにミステリとして個人的に一番楽しめたのは「陰樹の森で」です。
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面白かったです。
堪能できました。
連作短篇集。
人間の姿をした、人の余剰エネルギーを吸って生活している種族が主人公なんて、さすが、石持ワールドと笑って読んでたら、最後には鳥肌が立つような感動をもらえました。
ゾクゾクッと来たのは久しぶりです^^ ありがとう!
『温かな手』・・・なるほど、納得です。
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石持浅海さんの本は初めて。
もっと硬い文章を書く「本格」系の人かと思ってたけど、いやいや全然違いました。
柔らかい文章と優しい登場人物。いい雰囲気の作品でした。
SF的な設定もあるけど、それも鼻につくことないので、SFが苦手な人でも大丈夫。
短編の連作物で、最後のストーリー展開はちょっと読めてしまったけど、魅力的な文章で最後まで飽きさせません。
石持さんの他の作品も読んでみよう。
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謎の生命体が探偵役を務める連作短編ミステリ。
そんな珍妙な設定がすんなり受け入れられてしまう、普通にミステリとして「読める」作品でありました。
皮肉たっぷりに人間関係を表しながらどこか切なく優しい読後感を残す、まぁそういうタイプのやつでありますが、なんかちょっと斜めから見下ろしたような歪んだ視点がいいですな。
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大学に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは人間ではない。
そして会社員の北西匠の同居人・ムーちゃんも人間ではない。
二人は人間の生体エネルギーを吸収し生きる、人とは異なる生命体なのだ。
それぞれ魂のきれいな同居人においしいごはんを作り、過剰摂取した分のエネルギーをもらう生活を続けているのだが、その同居人たちのまわりに事件が起こって・・・というストーリーで7編の短編集になってます。
(いくら食べてもギンちゃんがいればダイエットいらずなんだよなぁ。
うぅ、一家に1人はほしいものだわ。
アタクシ、魂の清浄さに自信がイマイチなので、きっと来てくれないと思うけど・・・。)
んー、設定は面白いかな?
でもこのラストは安直過ぎ。
「生体エネルギーを吸う生命体」が2人いて、それぞれの同居人が男性と女性なら、当然考え付くラストですよ。
ラストへの導き方も今一つかな。
ラスト以外の6編は面白かったので、それが少し残念でした。
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人の生命力を糧とする異生物であるギンちゃんとムーちゃん。彼(彼女)と一緒に暮らし、その生命力を与える主人公(達)
・・とかいうといかにもSFっぽいですが、実際はそうではありません。
「人ではない身の上」で主人公達に降りかかってきた事件を冷静に推理し解決する・・・という流れ。
この作者らしい「SFっぽい設定を取り入れたミステリ」という形ですね。いつもながらまとまりが綺麗で良い感じ。
ただ、文章上で「この人とは違う生物なんだから・・」みたいに無理に線引きをしているような感じがしましたが、見た目が(擬態しているとはいえ)人間である以上そんなに気にしなくてもどうにかずっと一緒にいられる道はなかったものなのかな・・?とか思った
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大学の研究室に勤める畑寛子の同居人・ギンちゃんは名探偵。サラリーマンの北西匠の同居人・ムーちゃんも名探偵。人間離れした二人は、彼らが遭遇した殺人事件や騒動を、鮮やかに解き明かす!一風変わった名探偵とそのパートナーが活躍する、著者渾身の連作集。
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表題作のほか、「白衣の意匠」 「陰樹の森で」 「酬い」 「大地を歩む」 「お嬢さんをください事件」 「子豚を連れて」
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正統派のミステリであり、ヒューマンドラマでもある。唯一ほかの作品と違うのは探偵役が――人間の姿をして人間としての社会生活を送ってはいるが――人間ではないということだろう。人間の生命エネルギーを栄養源として生きている生命体なのだ。パートナーに選ばれた者はいくら食べても余剰エネルギーを吸い取ってもらえるので太ることはないのである。なんと羨ましいことか。それはさておき、畑寛子と暮らすギンちゃんは、外見も内面もいい男であり、観察眼の鋭い名探偵でもある。事件現場を見ただけで辻褄の合わない部分を見つけ、謎を解き明かしてしまうのである。何作かはアンソロジーで読んだことがあったが、そのときの印象のままのやさしい温かさが漂う連作集だが、ただほのぼのするだけではない哀愁のようなものも感じられるのは、やはり異種間交流の哀しさゆえだろうか。ギンちゃんの妹ムーちゃんも登場し、やるせない結末になりそうなところをうまい具合に救っている。最後の最後でタイトルの二重の意味に気づかされた一冊でもある。
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この人の小説は、読後感が凄く温かいので好きです。
魅力的な設定、と言うかキャラを作るのも上手いと思う。
そんでもって切れ者が徹底的に切れ者だから、小気味良いです。
私の余剰エネルギーも吸って欲しいぜ。
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石持さんは、ミステリーでも本格派とカジュアル派と書くんだけど
どちらもミステリー部分がイマイチなんです。
どの本を読んでも、動機が弱いんです。
ただ、動機は価値観によって違ってくるものだから仕方ないと思いますが、それでも詰らない。
じゃ、なんで石持さんの本を読むかというと
人物に魅力あるんです。
あと、お酒が好きみたいで美味しそうに表現してくれるんです。
今一番のあたしのお気に入りの日本酒も石持さんの本から情報を
えて知ったお酒。
石持さんが薦めるなら、美味しいお酒だろうと思うようになりました。
ただ残念な事に今回の本ではお酒好きが集まっている話があるにも
関わらず、そのへんはすっとばして書かれています。
あー残念。
( ・_ゝ・)<飽食の時代故に平和的解決
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ほんわか「温かい」ミステリ。ヒトも死ぬし、血も出る。なのに「温かい」んだな。擬態して人間界に住み、ヒトの生命力を吸い取って生きている兄妹 ギンちゃんとムーちゃん。彼らが同居人、寛子と北西くんの周りで起こる事件をなんとも鮮やかな推理で解いていく連作ミステリ。SFちっくな設定なのだけど、そばにいてもいいかも、もしくはいて欲しいかもと思っちゃう。だってどれだけ食べても彼らといる限り太らないんだからね。でも一緒にいても恋人にはなれない…切ないなぁ。