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夢も希望もなくてドラッグに溺れるなんて!
日本はせっかく豊かで安全な国になったのだから、マスメディアはこういう明かりの差さない地域で暮らす人々にもっと焦点を当てても良いと思う。
民族で一致団結して独立して国を興せばいいってものでもないのだなとも思いました。その辺も知識無しに知った風な口はきけないですね。
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子ども向けの本なのだがテーマは切実で深い。近く著者とお会いするので読んでみた。大人向けの著作を楽しみにしている。
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ページは薄いですが中身は重いです。
酒より麻薬のほうが安いし、希望も娯楽もないから性交渉に走る。
日本もエイズが増えてますので対岸の火事と思わず真剣に考えることを警告してくれます。
生まれてきた子供に罪はないのですから…
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(2015.03.26読了)(2015.03.18借入)
副題「命をつなぐ16歳の母・ナターシャ」
エイズといえばアメリカやアフリカを思い浮かべるのですが、この本で取り上げられているのは、東欧のエストニアです。ロシアとの国境近くの村で、かなりの若者たちが、エイズに感染しているというのです。
原因は、麻薬を注射でうつときに注射針を共有するためというのです。
ロシア系住民は、ロシア語しか話せないため、職に就けず、麻薬とセックスに走る、ということです。
この本に登場するナターシャもエイズに感染していることを気づかずに妊娠し、出産しています。子どもがエイズに感染しているかどうかは、まだわかりませんが、感染していない場合を想定して、授乳は禁じられています。
エイズに感染していることがわかったのは、出産後の検査によってということです。
相手の男性は、別の都市に逃げてしまい、結婚する意志はなさそうです。
【目次】
第1章 エイズ・キャンペーン
第2章 美しい国で急増するエイズ
第3章 『エイズの村』を訪ねて
第4章 十六歳エイズの母親と出会って
第5章 あきらめない人たち
第6章 母と娘を追いかけて
第7章 「あなたはけして一人ではない」
第8章 エイズをなくしていくために
資料
あとがき
●日本(8頁)
日本では今、エイズウィルス感染者とエイズを発症した患者を合わせて一万一千人を超えているという事実。そして、特に十代の若者たちの間で信じられないほど増え続けているという現実です。
●感染源(8頁)
エイズウィルスに感染してしまう道は、主に三つあります。
一つめは、性行為によるもの。人から人へとうつっていきます。
二つめは、他の人が使った注射針を使いまわすこと。
三つめは、エイズの母親から生まれる子どもへと感染する母子感染。
●エイズの村(12頁)
エストニアとロシアの国境に、住民のおよそ九割がエイズ感染者という村がある。その村は人びとから『エイズの村』と呼ばれている。
●麻薬から(13頁)
「麻薬を使うことで、なぜエイズウィルスに感染してしまったのですか?」
「私たちの国が独立してから、この数年、注射器を用いて麻薬を使う人が増えました。ここでは、麻薬の原料を安く手に入れることができます。そして、自分たちの家で麻薬の液体を作るのです。その自家製の麻薬を一本の注射器に入れて、仲間たちで使うのです。」
●十代の子が(33頁)
感染が広がり始めたころから本当にたくさんの子供たちがやってくるようになりました。ほとんどは麻薬を使っている子供たち。しかも、十二歳、十三歳、十四歳、十五歳の子供たちが検査にくるようになりました。
彼らは『麻薬もセックスもみんなやっていることだし、自分だけ仲間はずれになったらつまらないから。別にほかにやりたいこともないし……』といった具合に軽く考えています。
●感染確認に(42頁)
赤ちゃんの場合は、エイズウィルスに感染しているかを確定するのに、一年半から二年かかります。
●知っていた(55頁)
私は確かにエイズウィルスが注射やセックスでうつると知っていたわ。でも、自分自身がそんな目にあうなんて思ってもみなかった。私はこれからどうすればいいのかわからない。
☆関連図書(既読)
「ダイヤモンドより平和がほしい」後藤健二著、汐文社、2005.07.
「ルワンダの祈り」後藤健二著、汐文社、2008.12.
(2015年3月30日・記)
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「エストニアとロシアの国境に、
住民のおよそ9割がエイズ感染者という村がある。
その村は人びとから『エイズの村』と
呼ばれている。」
アフリカでのエイズの蔓延は聞いていたが
エストニアって・・ しかも9割の住民が!
そこはお酒より簡単に麻薬が手に入る環境だという。
こんな世界があったなんて・・
著者は、ISに拘束されて殺害された後藤健二さん
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2007年発行。実際の取材が何年なのか、明記して欲しかった。エストリアの話。世界にはまだまだこんな悲惨な現実がいっぱいある。取材する人の勇気に感謝です。
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日本にいると中々関わらないというか、
日本で報道されないことがしれて良かった。
しかし、ドキュメンタリーとしては致命的な
細かい取材した日が書いてあったのが残念。
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エストニアの首都タリンとロシアとの国境の町ナルヴァはエイズ患者が急増している町だという。特に若者の薬物使用による感染が多い。仕事がなく希望を持てず安易に性行為やドラッグに手を出す若者。教育は大事だ。16歳にして出産し、直後にHIVの感染がわかったナターシャを取材する。恋人は音信不通になったらしい。労働者人口が減り、外国から来てくれる労働者に支えられるであろう日本。今改めて薬物やエイズについて正しい知識を持つべきだと思った。後藤健二さん、素敵な本をありがとうございます。