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マップス・シェアードワールド 翼あるもの みんなのレビュー
- 長谷川 裕一 (原作), 秋津 透 (著), 笹本 祐一 (著), 重馬 敬 (著), 新城 カズマ (著), 中里 融司 (著), 古橋 秀之 (著)
- 税込価格:682円(6pt)
- 出版社:SBクリエイティブ
- 発行年月:2008.2
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文庫
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紙の本
「SFってのは、『校舎の屋上から宇宙へ飛び立とうとする心』」
2008/02/16 20:27
5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:成瀬 洋一郎 - この投稿者のレビュー一覧を見る
1986年にスタートしたSFコミックがありました。絵は荒削りでしたが勢いがあり、その勢いで銀河系規模の大事件にまで話を広げておいて、見事に話を収束させてしまったスペースオペラの傑作『マップス』です。
平凡な高校生・十鬼島ゲンはある日突然、女宇宙海賊リプミラやスペースパトロールの襲撃を受ける。ゲンこそ、2万年前に消えてしまった“さまよえる星人”最後の子孫であり、その身体には秘宝「風まく光」への手がかりが隠されているというのだ。この争いに、宇宙人のテクノロジー奪取を画策する米ソ諜報部が介入するに至り、ゲンはリプミラやガールフレンドの星見らとともに宇宙へと旅立つことを決意する。およそ20億種類の知的生命体によって形成された星の世界へと。
だが彼らの行く手には銀河伝承族、全長1万5000Kmの巨大頭脳、銀河生命体究極の進化者が立ちふさがる。銀河系の文明を陰から操り、育み、そして滅ぼそうという種族の真の目的は何か。生贄砲が狙うものはなにか。銀河障壁は何のために存在するのか。そして「10匹の魔物」とは何物だというのか。
ゲンやリプミラたちは銀河文明の存亡を賭け、リプミラ号で飛び立つ。10匹の魔物の軍団と共に……。
完結してから数えても10年以上。でも面白いものはいつまで経っても面白いということで、シェアード・ワールド(シェアワールド)化して複数の作家で世界設定や登場人物を共有して創作してみようという試みがおこなわれました。それがこの『マップス・シェアードワールド』です。SF界で活躍している面々が、決しておざなりな形ばかりの寄稿ではなく、マップス世界でそれぞれの得意分野にがっぷり取り組んでいます。
笹本祐一「迷子の宇宙戦艦」
新城カズマ「さよなら三角、また来てリープ」
中里融司「流星のジュディ」
古橋秀之「町からきた先生」
秋津透「ソフティカ・リップ放浪記」
重馬敬「宙へ征く船」
派手な宇宙艦隊戦あり、田舎の学校にやってきた女教師と生徒のふれあいあり、地球生まれのサイボーグ兵士のアクションありとバラエティに富んだ内容は、原作を知らない読者にも充分楽しめるものになっています。
さらにそれぞれの短編に長谷川裕一の扉絵が付き、カラー口絵は村枝賢一、三浦建太郎、麻宮騎亜という豪華ラインナップ。『マップス』という点を抜いてもなかなか得難い作品集です。
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