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2008/1
現代の東京を代表する場所、汐留、丸の内、六本木、代官山そして町田を回りながら建築的な視点や社会のあり方などについて対談している。新しい都市論の1つとして興味深い。
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2008.01 汐留め、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田、北京、それぞれの都市、街の開発(再開発)についての示唆にとんだ解説がとても意義深く、感心させられるばかりであった。
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汐留、六本木ヒルズ、ミッドタウン…。東京を中心に再開発という名のもとに高層ビルが乱開発されている昨今を、建築家の目線で見るとどう映るか、という本。
対談形式なのでスラスラ読める。著者の考え方に同意するかどうかは別としても、街が好きな人にとっては普通に面白い本だと思う。ちなみに個人的には結構この本の主張と考えが近い、けど町田って・・・w
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都市開発を建築家の視点で見ると、かように興味深い事実があるのですね。個々の建築意匠を見るのは好きでしたが、確かに新橋から電通へと歩くと様々な建築が並んでいます。ミッドタウンを訪れたときの印象は、緑、空間、曲線でした。丸の内OAZOは少し無機質な印象が残ります。建築を見て歩く以上にその背後にある事実を楽しむことができました。面白い本です。
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汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田、それぞれの都市についての考察と批評が書かれている。私の気になる分野。
バイト先のある汐留が、けちょんけちょんに言われてたのが、ちょっとショックだった。
都市開発は、どの企業が行うかで変わる。JR沿線の都市がリアルで、私鉄がファンタジー。両方にまたがる都市の町田がおもしろい、という考え方は、専門家ならではで、おおーと思った。私の家から一番近い町田の魅力に、気付けてなかったな。
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都市とリスクマネジメントの相互性を指摘しており、日本人の根底に根付く文化と都市景観の意外なつながりを感じた。
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経済の理論で動くしかない現代の都市。汚い街並みとたくさんの問題を抱える都市。でもそんな東京が好きです。
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汐留、丸の内、六本木ヒルズ、代官山、町田、北京などの都市。それらを取り巻く状況や開発にコミットするディベロッパーたちについて、建築家・隈研吾とジャーナリスト清野由美がシニカル&辛口な目線で掘り下げていく都市論。ディベロッパー、ゼネコン・設計会社、建築家の関係や都市計画・再開発の事情や問題点など少しクリアになった。不動産業界の業界研究のために購入したもの。
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現在の建築界に横たわっている大きな問題点、しかも、大学などの教育現場ではみんなが見て見ぬふりをしている大きな問題点をこの本はエグいぐらいにえぐり取っていると感じた。
言い換えれば、見もフタもないことをこれでもか、というぐらいに痛快に切り取っていて、ある種の心地よさまで感じてしまった。建築を学んでいる大学生は、絶対に一度は読んでいた方がいいと思う。もちろんそれで、心が折れないことを祈りますが・・・。
某先生が、今の建築の学生で一番出来がいい子達はみんなデベロッパーに行くんですよ・・・といっていたが、ここで書いてあるような現代の時代の雰囲気をちゃんとわかってる学生は掴んでいる、ということなのだと思う。
それぐらい、現在の(特に大文字の?)建築は“経済活動”と切っても切れない関係である、ということがこの本を読むとイタイぐらいにわかる。造形の前に建築とは経済活動に他ならない、ということだ。
日本の責任を組織でしかとろうとせず、挑戦しない(できない)“サラリーマン”達がつくっていくこの東京が、どのように“調整”され、どのように形作られてしまったのか。その実例を実際の街を頭の中に浮かべながら読むことができ、とてもとてもそれらの景色がより頭に染みこんできた。
東京に来たことがない人、東京の個々の街に詳しくない人には、少々わかりにくいかもしれない。ぜひ、彼らの見たルートに実際にいって、現場に立ちながら読めば、新建築を片手に東京を見て歩くより、ずーーっとそれぞれの地区、ビルの成り立ちが理解できること請け合いである。
結局、都市や建築は大きくて、存在感があるものの、それを作っているのは、組織であり、人間であり、それらの経済活動である、ということが嫌でもつきつけられた気がした。東京の景観をつくっているのは、やはり紛れもなく私たち日本人なのである。
目に見えている景色の背景を想像しながら理解するには、本当におもしろい建築ガイドであると思います。
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汐留・丸の内・六本木・代官山・町田の5都市を
建築家の隈研吾が語る本。
この本では、汐留・丸の内・六本木という
にょきにょきとした21世紀の開発に対して、
代官山の「ブランド化」したユートピア的開発イメージや、
町田の「リアル」なのか「フィクション」なのか
なんだかよくわからない開発イメージを対比させている。
この本で学んだ視点は「リスクマネジメントと都市空間」
汐留の「細切れ街区」や、丸の内の「あんこだけ超高層」は
短期的なリスクは回避できそうだが、
果たして都市のストックとなるのだろうか?
六本木ヒルズはミッドタウンが出来た今、
開発の個性で生き残る新たな段階にきている。
基準階の巨大さを活かして、「垂直都市」を実現できるかが楽しみではある。
代官山の都市空間を悪く言う人はあまりいないが、
同じような都市空間を金太郎アメのように実現させる
開発手法や制度研究はリアリティに欠ける気がする。
そう考えていくと、町田の開発は
「リスクマネジメント」しきれていない面白さがある。
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都市計画の用語を、
事例を通して学べる。
なんで再開発が進むのかもわかった。
中でも汐留の章はおもしろかった。
区画を切り売りしないと再開発できなかったために
様々な業者、プランナーが入り込み、
統一感のないデザインになったのね!
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建築家・隈研吾さんの都市論。
六本木ヒルズ、丸の内、汐留の都市開発批判から、
代官山ヒルサイドテラスの槇さんの奇跡、町田のザ・郊外など清野さんと隈さんの散歩の対談なので、すべてが会話口調。
最後に北京まで飛んじゃった。
東京は地価が高すぎて、開発リスクがすさまじいから、面白いこともできないし、建築家も今の役割が限界らしい。
自分の中では、他にもへえと思わせるものが多かった。
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また東京ですけど。
建築家隈研吾氏とジャーナリスト清野由美氏の街歩き中の対談を掲載した本。
現在の東京の再開発地区(汐留、丸の内、六本木)を中心に代官山、町田、北京と飛んで話は展開されます。再開発に関する論考は、現在の経済事情、不動産と金融の関係、どうしてもテーマパーク化していく開発を、社会学的な話も含めてわっかりやすく切ってくれていると思います。
個人的には「ブランド化する建築家」という単語にグッと来た、あー、そう言えば良かったのねと。
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個人的な意見だが、汐留とか実際に行ってみるとビルとビルの間にまた(さらに大きな)ビルが覗いていたりしてるし、通りをショッピングしながら歩くっていう選択肢もあまりないから、街を見て歩くのが楽しいって感じられるのが少ないなと感じた。大きな建物に圧倒されて、近くのゆりかもめに飛び乗って汐留から逃げ出したくなったりすることもしばしば(笑)都心にオフィスを集めるのは時代と逆行してるし。
丸の内オアゾと丸の内センタープラザの間の空間とかはけっこう好きなんだけどな。安全な裏道って感じで。
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金融手法の発達・外部経済環境の変化と街のデザインとの関係が興味深かった
面白かったくだり
・証券化の発達により、創造性のある芸術家ではなく、リスクの少ないブランドとしてエスタブリッシュされた建築家が求められる
→世界の大プロジェクトは少数のブランド建築家が独占、プロジェクトが大きくなるほどデザインの陳腐化が進む
→とりわけ地価が高い東京の再開発プロジェクトで一番大事なのはリスク分散。創造性よりもリスク分散が建築家には求められる
・歴史的な建物が残されると、その対価として街が超高層化する(容積率緩和のテクニック)ex.丸の内
・代官山(経済的に閉じて空間的に開かれている)と六本木ヒルズ(経済的に開き空間的に閉じている)の対比
・森稔社長の、肥大化した金融資本と実態をつなごうとする挑戦
・汐留:バブル崩壊後という不況下→大区画を一括して開発するリスクを負える企業がいない→11街区に分割されて分譲→悲劇
・隈さんの北京開発プロジェクト