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紙の本
子どもたちが、環境問題を身近なものとして捉えるためにぴったりの本
2008/06/08 12:56
5人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る
ため息が出るほどの美しい海の写真の表紙。その表紙を繰ると、こういう問いかけの言葉がある。「いちばんたいせつなものはなんですか?考えてみてください。」-わたしたちの今、一番大切にしているものはなんだろう?
そして、そのページには、この問いの答え、日本の子どもたちが描いた「たいせつなもの」の絵がある。お金、ゲーム機、家族、ペット、テレビ、野球道具、乗り物…。
一方、ツバルの子どもたちの「たいせつなもの」は、なんだろう。次のページからは、ツバルの子どもたちが描いた「たいせつなもの」の絵が続く。「今よりも地球がもう少しよくなるという夢」「ツバルの美しい砂浜」「ツバルの美しい夕暮れ」「人々のつながり」「学校」…。それぞれの絵と、それを描いた子ども、そして、それをあらわす写真。今のツバルの風景、風俗、現状が次々と示される。
今、この島が、地球温暖化の影響で沈もうとしている。美しい海岸、国民みんながつながりがあり、だから「盗み」がなく夜でも鍵をかけないでいい国、飲み水は、雨水をためるしかないこと、外から持ち込まれたゴミがあふれかえっていること、高潮の被害が増えていること、短所も長所もひっくるめて、ツバルの状態は、いまの地球をあらわしている。
最後にツバルが沈まないために「あなたにできること5つ」が提示される。
1.電気を節約すること
2.水を節約すること
3.ゴミを出さないこと
4.買物をするときには、エコマークがついているもの、リサイクルできるものを
5.世界に目を向ける人を増やすこと
子どもたちに問いかけつつ、温暖化問題を身近なものとして捉えるような構成になっている。もちろん、これで解決する問題でもないし、そもそも日本の子が「たいせつなもの」を、こんなに表層的には捉えてはいない~すなわち、問題を際立たせるために、少し作為的なものも感じる~が、物事を考えるきっかけとしては、この本は、よくできていると思う。
ニュースで聞こえてくる言葉の説明や環境問題へ関心を向ける学習の導入に使える。そういう意味で、子どもへの読み聞かせにもよい。
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