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21人の作家や芸術家との出会い、交流、エピソードが綴られた貴重な本作だ。恥ずかしながら10人の作家は名前すら知らなかった。私が敬愛する谷崎潤一郎のことについても意外な一面をうかがえて、とても良かった。他にも川端康成、佐藤春夫、稲垣足穂、松本清張、水上勉などが本当に個性的で面白かった。
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日経新聞連載中から愛読していましたが、単行本で通して読むとまた違った感じがします。文学者たちの横顔がサッと切り取られていて、読後になんとも言えぬ感覚を留めていきます。
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瀬戸内寂聴が今まで縁のあった方の人物伝。
「奇縁まんだら」のタイトルがなんともその通りといった感触。驚くようなビックネームの数々、、、。
その人となりが時に毒舌に。愛情込めて描かれている。
奇縁まんだらを通して実感としてそのビックネームの方々の存在を感じる事ができる。
現実は小説より奇なり、、、。今だったらバッシングの嵐ブログ炎上で済むかな?くらいのスキャンダラスな内容もあり驚き。
何がすごいって横尾忠則の画がすごい。ネットなんかの写真をもとに描いているのだろうけど。一人一人の生き様のようなものが凝縮されているよう。
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いうことなし。まず寂聴さんのお人がらが聞き出す本音、サービス精神旺盛と言うのがよくわかる。お金も気もちも出し惜しみする人にはわからない思いやり。最高の本だった。
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昭和の文士たちが
これでもか
と 描かれている
ややもすれば
礼賛すべき存在として
通り一遍等に書かれおらず
そのお一人お一人が
ちゃんと肉体を持った
息もすりゃ、屁もひる、
等身大の人物として描かれているのが
うれしい
横尾忠則さんの
肖像画? が
その人物よりも
よりその人らしく描かれているのが
また
うれしい
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正宗白鳥やら島崎藤村やら。
自分にとっては、もはや「教科書レベルの過去の人」の範疇である文士を、作者は直に見たことがあるかと思うと、す、すごい……。
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瀬戸内寂聴さんがどんな人だったか少し知れた。
文豪たちとのエピソードがけっこう痛烈。
この本に登場するのは女(男)たらしで派手な人たちが多く、作家が根暗で地味であるという私のイメージは覆された(笑)。
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遠藤周作:病苦は想像の外のものだったらしい。ある日、病床で遠藤さんが順子さんに向かって、自分は神様を本当に熱心に信じて、あんまり悪い行いもしないで、一生懸命小説を書いてきただけなのに、どうして神様はこんなに辛い病苦をお与えになるのだろうと弱音を吐いたことがあると言う
水上勉:私は水上さんの書くものから、いちど結ばれた仏縁は、自分で切ったつもりでも、決して仏様ははなされず、逃げた人物の背のどこかに糸の端をしっかり縫い付けられているものだと言うことを教えられた
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ふと立ち寄った小さな古本屋で出会った本。ページをひらく度に、著者と各作家との交友を垣間見せてもらい、新しい世界に誘われるよう。明治から昭和にかけて活躍した作家の世界にどっぷり浸りたい気持ちになった。久方ぶりに図書館に行ってみよ!