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日経新聞に連載中の瀬戸内寂聴の交友録。川端康成、三島由紀夫、稲垣足穂、宇野千代、今東光、松本清張、岡本太郎、…と言った大家たちとの出会いや思い出。作者だから知り得た大家たちの素顔が楽しい。連載時に掲載された横尾忠則の作家たちのポートレートも収録されているのがウレシイ。
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読みやすいなぁ と思った。
どんな随想よりも往年の大作家の真?の姿がわかるような気がした。
何人ものなかではやはり、岡本かの子と岡本太郎 親子に興味がいくな。
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すでに亡くなった日本の作家たちとの交遊録。いつも好奇心いっぱいで人好きな寂聴さんは文豪達の素顔を浮かび上がらせる。1編1編の最後の2行でバシッと人物像を決める筆力はさすが。しかし横尾忠則氏のイラスト(全員カラー)の表現力は凄い。「魅死魔幽鬼男」と書いたイラストの主人公・・・。個性をしっかりと掴み取る力を堪能。
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章見出しの裏に、その章の主題になる人の略歴と墓の写真が載っているところが凄い。特に岡本太郎の墓石はディープインパクト。
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どの文章を読んでも、書かれた人の本質が浮かび上がってくる。エピソードとしては「ここまで書いてもいいのか」と思えるものもあるのだが、そのことで彼らの品格は少しも損なわれていない。亡くなっているから無理なのだが、もしも当人が読んだとしても、苦笑混じりで許してくれそうだ。基本に著者の敬意があるからだろう。
特にインパクトがあったのは、里見?が志賀直哉からの絶交状を貼り付け「絶対いいものを書いてやる」と努力した話と、岡本太郎が著者に「小説なんかやめて天才の自分の仕事を手伝え」と本気で誘ったという話。
人気がある連載だというのもうなずける。楽しめた!
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「寂聴さん、死ぬの怖くない?」
寂聴さんが今まで出会ってきた作家、芸術家たちとの奇縁を紹介。日経新聞で現在進行形で連載中。
知っている作家さんとの関係だと、とても面白い!
そして、知らない作家さんだと知りたくなる。
そんな1冊。
特に印象的なのは、遠藤周作、岡本太郎かなぁ。
とくに、遠藤さんの回はなんだかなんとも言えない気持ちになって涙がこぼれた。
【2/17読了・初読・市立図書館】
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谷崎潤一郎や島崎藤村と会ってたんだ、瀬戸内さん。いったいいくつ?
横尾さんの絵が、ブンガクらしくなくて良い。いろんな小説を読みたくなる。
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この本は2009年2月の「週刊ブックレビュー」で紹介があり、マイミクさんが読んだということで、図書館から借りて読みました。
「週刊ブックレビュー」のホームページより作品紹介を転載します。
本の内容
著者が長い人生の途上で出会った、忘れえぬ作家や芸術家たち。その肖像を描き出すエッセイ集です。大学時代に見かけた島崎藤村の、惚れ惚れするような男ぶり。小説を書き始めた頃、初めてのペンネームを選んでくれた三島由紀夫。作家をやめて自分の仕事を手伝えと言い放った岡本太郎。いずれ劣らぬ個性的な顔ぶれの、知られざるエピソードの数々。淡々としながらも鋭い観察眼を感じさせる文章と、生々しい存在感を放つ横尾忠則の絵とが相まって、今は亡き天才たちの息遣いが行間から立ちのぼってきます。
笑いあり、涙ありの21編を収録。現代文学史の裏側がのぞける、貴重な一冊です。
横尾忠則さんの絵も印象的で、一編が短く、すぐに読み終えました。
続編も出るらしいということで楽しみにしています。
瀬戸内寂聴さんが1957年に文学賞をもらって、佐藤春夫が選考委員で強く推したということで自宅にお礼に行くという話がありました。
そういうことは今でもあるのだろうかと思いました。
壇一雄は晩年を福岡の能古の島で過ごしています。
能古の島には記念碑などがあるということなので、訪れたいと思っています。
娘の壇ふみさんのことにも言及があります。
まさに現代文学史の裏側ですが、不倫や離婚の話が多いのには閉口しました。
不倫を自ら公表するというケースが多いのにも驚きました。
現実がそうなのか、瀬戸内さんの視点なのか、何故だろうと思いました。
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2009年6月28日@自宅読了。
すごい人脈。その作家の小説からは想像もできない私生活が知れてとても面白かった。続編がすでに発売になっているので、早く読みたい。
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瀬戸内寂聴さんが作家時代にご縁のあった明治・大正・昭和の文人について書いた回顧録。昔の文人は豪快にしてドラマティック!
今の価値観では全く測れない(笑)でも、大事な何かが垣間見える瞬間もあって、思わずクスッとしたり、ホロっとしたり。読んでよかった!
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歴史に名を残す大作家にまつわるエッセイ。この有名な作家がこんなことをするのかとか。こんな一面があるのか、と驚くばかり。瀬戸内 寂聴さんだからこそこのような縁に恵まれたのだろうと思う。遠藤周作のエピソードが一番面白かった。
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日経新聞の日曜か土曜に連載していたものの単行本化したもの。毎日、日経を読んでいるにも関わらず、僕がこれに目をつけたのは後半部からだったから、特にあ、これ見たなぁって感じもなく。横尾さんの絵がまたイカしていていい。(09/9/3)
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続巻から読んだので、そちらと比べると、断然本書の方が面白い。記憶力にも舌を巻くが、まず構成がすばらしい。ひとつひとつが短編小説と言っていい。平野謙の章はかつて「子宮作家」と罵られた恨みの意趣返しとなっている。
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寂聴さんが交流のあった(大)作家との思い出を語る。
私はどっちかというと、他の作家に寂聴さんを語って戴きたい。
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とても面白かったです。
寂聴さんが昭和の作家や芸術家との縁を、そしてその輪を、噂話の類いでなく身近に接してきた者として、各御人とのあんなことこんなことをそっと教えて下さいます。わたくしは無学で無知な文学文壇馬鹿素人故、この本に出てくる素晴らしい方々の作品を殆ど存じ上げて無いのですが、それぞれとても興味深く拝読させて頂きました。
当たり前ですけど、皆様生きていらっしゃったのですね。身近に感じます。