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正統派なラブロマンスメイドマンガ。
ここまで正々堂々と好きなものは好きだぜ!と書いている作者の姿勢がカッコイイ。
線と絵もしっかりしていて好きです。楽しい。
ただひとつ難をいえば、エマの顔が美人に見えない……って思うの私だけなのかな。
設定上美人と認識してます。
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いまさらながら大団円の10巻。森さんは言葉にならない部分を描くのがすごく上手いですね。相変わらずものすごく書き込んでいて、じゃあ精緻なだけなんか、というとちょっと違って、ときおり荒かったりするw
でもそのへんが、うまく物語を流させてるんだよなあ。ターシャよい子です。
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面白いとは聞いてたけど、メイドだし、どーせ下らんオタクモノだと思ってスルーしてた。表紙もなんか絵面微妙だったし。
が、読んでみたらオタクな要素はほとんどなく、ガチの19世紀末のイギリスの話だった。ロマンスと言えばいいのか?
作者(女)のメイド好きップリが物凄い押し出されてる。メイド好きだぜぇ−!って描いてる感じが良い。
そして、絵面の進歩ップリが半端ない。 10巻までいくと、「質感」を出すのがすげぇ上手くて感動する。細かい装飾とかまでミッチリ描き込んでる。こういう絵描きたいなぁ。
色々見応えのある、すごく面白い漫画だった。
ただ・・・エノレアさん可哀想すぎると思う。さすがに。
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19世紀、ヴィクトリア朝末期、英国。貴族社会の末期、一般市民にも知や財の栄が見え始めた頃。
ジェントリ階級の跡取り息子が、幼少時の家庭教師の家を訪ねた際、メイドと出会い、身分違いの恋に落ちる。
彼らの恋愛を描いているようで、実は。
彼らが相思相愛の前提で、運命の障害=保守的で身分社会の英国の「世界観」を描いた作品です。
古典小説や文学小説では王道の粗筋でありながら、「漫画」というツールで「生きたヴィクトリア朝」の空気を描いています。
当時の職業、上流階級、市民の暮らし、施設、風習、道具、衣装。
丁寧な息遣いが聞こえてくる、叙情豊かな描写は、映画よりもリアリティが伝わります。
メイドのエマと、商家の長男ウィリアムの恋の結末まで7巻。
そのあと、本編を飾った脇役の「その前」「その後」を描く番外編が3巻(8〜10巻に該当)。
個人的には、後半が流れに流されすぎであった本編よりも、(ここが☆一つマイナス)
その後の結末を含む短編で描いた番外編が秀逸で好きです。
エマの主、未亡人ケリーの夫が生きていた頃。
ウィリアムに恋した可憐な令嬢エレノアの、一人の女性としての自立心の芽生え。
ドイツ移民で商家のメルダース一家の日常。当時の芸術の裏舞台や日常。
温かい庶民の生まれ・優秀で自立する働く女性のさきがけなどなど、メイドの同僚立ちの日常。
個人的に一番好きな、ウィリアムの弟アーサーの学校生活など。
登場人物という言葉の枠にとらわれず、生き生きと・はたまた時代に立ち向かって生きる、当時のでも人々のぬくもりが伝わります。
エマという女性に関しても、ただのシンデレラストーリーではありません。
「見目麗しい女性が、貴族の目にとまった」のではなく
「聡明で機知にあふれる不幸な生まれの女性が幸せをつかむ」話なのです。
エマが美人にカウントされているので分かりにくいのですが、エマの外見の美醜は、問題ではありません。(美人度だけの話なら、エレノアやアデーレやアルマも目を引く美人です。)
本来なら「才媛」に値する女性が孤児の生まれだった。
しかし、その顔立ちやたたずまいには彼女の聡明さがにじみ出ていた。
それを家庭教師ケリーに出会い・見込まれ、住み込みでメイドとして教育される。
(※孤児をメイドとして教育するのはまず不可能というのが一般論)
その後、物語の上でメイド→侍女→レディ→奥方…と、
当時の身分社会のキャリアを下から上へ、順番に網羅していった様は漫画ならでは。
この過程は、新しい主人のメルダース夫人の戯れによるもので、その描写も面白いのです。
クラシックな英国が好きという方であれば、老若男女問わず楽しめる作品だと思います。
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さりげに2005年度文化庁メディア芸術祭マンガ部門優秀賞受賞作品。作者のデビュー作です。
登場人物の心情と細かい動作の描写がピカイチ、そしてヴィクトリア期のイギリス風俗の描写も変態的に上質です。ある意味、ひとつの趣味を突き詰めていったところの頂点のような作品ですよね。そんなところに脱帽です。あとがきちゃんちゃらマンガのテンションも素敵です。
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真逆コンビのアデーレとマリアが好き。ハンスが好き。執事スティーブンスが好き。そして待ちに待った大団円は力強く幸福が溢れ出す、夢のような光景が目の前に広がっていた。
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メイドマニアではないけど、オーソドックスだけどドラマチックなストーリーに引かれてしまった…
絵もきれいだし、持ってるマンガの中ではかなりのお気に入り☆
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本棚を整理してて久しぶりに読みました。
エマはアニメのほうを先に見てしまったので、実は全巻は持っていません。
原作とアニメの内容はちょっと違うように思います。後半から買いました。
この10巻のことだけで言うと、エマが最初から最後までずっと照れ屋さんで
かわいいですw この最終巻に来るまでのエマはたくましいイメージなのでw
途中に挟まれている4コマもおもしろいし、オススメです。
★4つなのは全巻持っていないためですごめんなさいw
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ドイツの奥様好き〜
ドイツのメイド長アデーレ好き〜
アデーレと絡むマリアが好き〜
エマを美人だと思い込む、その準備が必要。
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MANOR HOUSEを授業で見て以来イギリスブームで買ってしまった。
話の主軸はすごくオーソドックスというか、とくにひねりもないのに、色んな人の会話がこまごまとしていて、性格が掴めてくる感じが面白い!
あと女の子が細すぎなくて好きだ。
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身分の違いを乗り越えての恋。まさにがちがちの恋愛物。
10巻もかかったわりに話の展開のテンポはゆったりとしていて,むしろほとんど事件らしい事件は起きない。(誘拐事件以外)
さらにこの登場人物が今後きっと活躍するだろうという予想がことごとく外れていくのも特徴だ。それだけ一人ひとりの人物が描かれているというべきなのか。
それだけに8~10巻の外伝は楽しめた。
エマ自体の魅力は薄いのに,周辺の人物がみな魅力的な人物というのはなんなんだろう。作家の実力のなせる業であろうか。
モブシーンなど,かつての萩尾望都を彷彿とさせてくれた。
気になる作家が増えた。
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読みました。
ほんとうの最終巻。
メインはラストのお話。エマさんとウィリアムの結婚式。
とうとうここまで来ました。
すべてが開放されたような余韻の中、物語は幕を降ろす。
まだいろいろあるのだろうけど、ひとまず完全なハッピーエンド。
よかったですね。
ほかにはエマさんとウィリアムのサイクリング。アデーレの心。アーサー監督生の頃。エレノアの新しい恋つづき。ターシャ、ハンス、グレイス、スティーブンスの四コマ。
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一気に読めた。これは面白い!
主人公のエマはメイドさん。今の時代の萌え主体のじゃなくて、19世紀イギリスのちゃんとしたメイド。
彼女が貴族の坊ちゃんに恋をして、彼のほうもエマのことが気になってて、で・・・いろいろ巻き起こる、場所も変わる、人もたくさん、話も動く。
ストーリーもしっかり面白かったし波もあったしなのが楽しかったポイント。
カレと彼女が大体いつでも物語の中心になって動いてるのはいいことだ!
もう一つのポイントとしてはラブラブカプール人口が多いこと。そもそも上流の人たちは夫婦でパーティー(?)参加が基本だからみんなだいたい夫婦で一緒にいる。「夫婦」というキーワード大好きなわたしにとってはたまらなかったです。
その中でもヴィルヘルム夫婦がたまらん。見た目セクッシーで中身はゴージャスできれいなものが好きな奥さんとひげ面のおじいちゃんにも見えるおっさん。この夫婦お互いが大好きなのがもうね!ずっとカマ掛け合って結局愛の言葉ささやき会ってるとか!ぐはあああたまらんん!!
主人公たちの恋愛は身分の壁にぶち当たりながらもどうにかこうにかなって行きます。
これは最後まで楽しく読めるし、最後三話の上中下の話がとてもわくわくして早く読みたい読みたいという気持ちにさせられました。
このマンガは人に勧めます。とてもいい。
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浮ついたメイド漫画ではなく、しっかりと調べられた知識の上に成り立つ真のメイド漫画。女性キャラクターの魅力を描くのがなんともうまい。みっんなかわいすぎ!
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「エマ」の最終巻です。
ついについに、二人の結婚式が<感涙
やっぱり、ウィリアムの家族はエマに対して微妙なんだけど、でもそれぞれがそれなりに成長してきて、態度が変わってきてるのがいい。でもって、サブタイトルが「新しい時代」
うまいな、うまいよ。
貴族や男の時代が終ろうとしていて、女性の台頭みたいな部分がさりげなく、そしてエマの結婚式が新しい時代の象徴として、描いてるのが本当に上手い。
結婚証明書に姓を書くのをためらうエマに…。
も、このシーンで滂沱です。
やられました。
にしても、相変わらず自分の気持ちに不器用なエマとウィリアムがちょっと心配ですww
と、これでこの豪華なレースとか、豊満な女性たちとはお別れかと思うと…。こんなに目の保養になるマンガってちょっとないよね、ってぐらい豪華でした。
原画見てみたいなぁ。