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最初はミステリーかと思って読んでたけど、全然違った。
殺人犯が天狗だ、なんて信じられないからね。
かなり、とんでも系の話。けど細かいところがしっかりと描かれていて現実味がある。
どんどん謎が出てきて、ページを捲らせる。
良い意味で「なんじゃこりゃぁ」な本。
凄い話です。おすすめ。
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ハードボイルド小説。ちょっぴりミステリの融合…かな。もっともミステリならば「ホワットダニット」とも言えそうなジャンルだけども。帯に恋愛小説と書いてあるけど、それはちょっと(苦笑)って印象。
ハードボイルドと言えば主人公と女性のうやむやしたやりとりも見所ですが、これはけっこうエグい。いや淫靡ではあったかもしれんけど。
ミステリとしても、無体すぎるオチではないので、犯人は「何」なのか真剣に考えながら読むのも面白いかも。置いてけぼりくらいながら唸る感じの意外性が良かったです。
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ある村で起こった一家殺人事件。まるでノンフィクションのようにすすむ展開に読者は引きずりこまれる。日本の農村で起こった事件がベトナム戦争まで展開する。なぞの美しい盲目の女(ひと)。読み応えあり。
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第9回大藪春彦賞受賞作品。26年前に人里離れた寒村で起こった凄惨な、人間業とは思えない連続殺人事件。その当時、米軍やワシントンポストの記者などが絡んで、当時通信社の記者だった主人公の道平は、真相にたどり着けないまま迷宮入りとなった。時が経ち、投じなかったDNA鑑定や、堅かった関係者の口も少し緩み始めたことで、道平はまた事件と取り組み始める。
TENGUというタイトルも面白いが、ベトナム戦争などの世界情勢まで絡んだ複雑に見える事件の状況も面白く、一度読み始めたら止められないほどのおもしろさだった。
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不思議なお話。天狗のお話。
柴田さん、ノンフィクションも書く人だったんですね!
どおりで読んでいて「これって本当の話では?」と思いました。
序盤と終盤では全く違うお話の様に感じました。
ただのファンタジーかと思ったら、色々な時代背景とか、社会問題とかも盛り込んであって面白かったです。
最後の展開も個人的には好きです。
ちょっと暗い感じの話なので、どっぷり読みたいときにおすすめな一冊でした。
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死を目前にした元警察職員の依頼によって、ジャーナリストの主人公は、過去に起きた連続殺人事件に再び向き合うこととなる。天狗の仕業とされたその事件の真犯人はいったい誰だったのか?そして何かを知っていたはずの目の見えない美しい女性の行方は?
物語の流れがとてもよいと思う。過去の場面から現代の真実に少しずつ近づいていく様子が鮮明に見えてくるようで・・・なんとも言えず面白い。
読み始めると、ついつい先が気になって仕方がない作品であった。
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天狗としか思えない怪物が起こした連続殺人を追うと、意外な背景が見えてくる。
もっと長くして、いろいろ掘り下げたり盛り込んだりしても良かったかな。
これはこれで充分読み応えがあるけど。
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26年前の迷宮入りした殺人事件を再度取材(調査)することに
当時には見えなかったものが見えてきた
犯人は・・・
自分の感性と知識では受け入れなれない結末。
(納得できないところが・・・)
序:回想録が自分にあわなく、なかなか読み進めなかった
(寝落ちした)
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大藪春彦賞受賞作。
舞台設定がいい。
過去~現代。天狗のイメージが効いている。
文庫版にあるように
「ミステリー+類い希な恋愛小説」
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本の裏の話の内容見て、あんま読む気にならなかったんだけど、読み始めたらこれがどんどん引き込まれる。
結末もまあ、、、て感じだけどそれ以上でもそれ以下でもない。前半が面白かった。★2.5
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このてのミステリーものの肝は、どういう結論(犯人)かではなくて、どれだけ飽きさせずに、興味を先に先にひっぱれるか・・・でしょうが、そういう意味で、面白かったです。それにしてもこの作家、祖父が関わりがあったとのことで、かの下山事件のノンフィクションものを書いてるとのこと。読書をすることの楽しさは、関心がこうやって横に広がっていくことにもありますね。
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ブックオフで平積みされていたから何となく手に取っただけだったのに、これはエキサイティングな小説だった。思いがけずに、掘り出しモノを見つけたことが嬉しい!
山深い寂れた村で起こった凄惨な連続殺人事件。通信社の若きジャーナリストがこの謎を追うが、事件は迷宮入りに。そして26年後に突如訪れる事件を解き明かす機会……
こんな物語がドキュメンタリータッチで描写される。この著者の方は、下山事件のノンフィクションで名を上げた方なのですね。骨太な物語で、ぐいぐい読ませる。
荒削りな物語だし、台詞も上手ではないし、後半の展開なんて荒唐無稽だが、そんなことがどうでもよくなるくらいに、ぐいぐい引っ張る。ページターナーとはこういう本のことだ。
物語のスケールに圧倒される。たとえば、髙野和明の「ジェノサイド」が好きな方なら、かなり楽しめるのではないかと思う。
こういう埋もれた作品こそ、本屋大賞なんかは引っ張り上げて欲しいと思う。
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天狗伝説の残る閉鎖的な土地でのお話し。
でも、米軍とか他の国もからんできてスケールは大きいです。
ちょっとグロいところもあるけど読みやすかった。
物語では天狗がでてきます(当たり前か)。
天狗の正体があれとは・・・けっこうありえるかも。
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主人公はひょんなことから昔、取材した隠里天狗殺人事件を26年振りに再調査することになる。現代と過去が交互に語られるが余りにも頻繁に切り替わる為、酩酊状態で読むと今どちらのパートなのか、よく分らなくなる。前作同様のUMA小説を期待するが天狗の存在感が今ひとつで主人公の回想を中心に話が進む。天狗の正体はバルロワ『幻の動物たち』を読んだことがあるので早い段階で予想が付いた。ユーベルマン博士への言及には思わずニヤリ。最後のオチにはそんなバカなと思った人も多いと思うが、この件に関する科学記事を最近読んだことがある。
参考)ユーベルマン博士著『未知の動物を求めて』(絶版)。古本屋で見つけたら、“即買い!”です。私は図書館で読みました。
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26年前に起こった連続殺人事件。その調査に乗り出す記者の道平。
裏にあるのは個人的な恨みなのか、アメリカによる秘密裏の行動か。
現代と26年前とを行き来しながら、少しずつ明かされる物語。
肝心なところが最後まで明かされず、読者のページを捲る手を促す。
ミステリー・サスペンスという形を取っってはいるものの、
時空・国を越えた親子愛・夫婦愛の物語だった。
非現実的な内容であれば、とことん行くところまで行って欲しかったのが本音。
やや中途半端感は否めないが、夢という意味ではこの内容もあり。