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OR(オペレーションズ・リサーチ)の入門書としては、一番わかりやすいのではないか?
これは、出版年が2008年と比較的新しく、そのためか紙面のグラフやイラストと内容のバランスが非常に良く、読みやすい点に尽きる。
もちろん、これは入門と書いてあるとおり、ORの基本的な入り口とその内容を網羅的に扱っているだけで、どのような分野や、どのような問題にはORが有効であるかはわかるが、実際に使うのであれば他書を参考にした法がよいと思う。
章末に「さらにまなぶために」という題で、1行の紹介と書名が載っているので、どの章からでも読めるし発展させることもできると思います。
ORの本は出版はされていますが、最近は新刊がないので少し古いことが気になっていたので。現時点ではオススメです。
1.オペレーションズ・リサーチとは―ギュ!パッ!ホーッ!
2.効率の良い保管方法を求める―在庫管理
3.将来を考えて在庫を管理する―データと予測
4.仕事をスマートに実行する―日程計画
5.問題を真似て解決する―シミュレーション
6.「待つ」と「行列」を解決する―待ち行列理論
7.決め方を決める―AHP
8.ライバルとの駆け引きに勝つ―ゲーム理論
9.投票者の選挙への影響力をはかる―投票力指数
10.駆け落ちをしないペアを作る―安定結婚問題
11.数式で表し問題解決―数理計画
12.仕事の効率を高める―線形計画
13.うまいこと組合せる―組合せ最適化
14.最適な通り道を見つける―ネットワーク計画
15.小さい順に解くのがミソ―動的計画
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現実に存在する問題に対してORの概念を適用した場合の定式化、およびその解法について広く浅く網羅されており、ORの入門書には最適。
本書は、対象として、これからORを学ぶ学生はもちろんのこと、経営上の小規模な意思決定に悩む自営業者や企業のマネージャに対しても、適切な解答を得るための最初の一歩を提供できるようになっている。
一つ問題なのは、全編に亘って相当数の誤字・脱字があること。そのため、必ず著者らのページより正誤表を入手し事前に、あるいは読み進めながら正誤を確認する必要がある。本書はORの入門書として高い意義を持つと思われるだけに、この点は非常に残念。なお第2版は初版より大幅に誤りが減っているようなので、もし初版と第2版を選べるようであれば後者を選ぶことを勧めたい。
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現実にあるさまざまな問題を数学的にモデル化し、意思決定に役立てる学問、それがOperations Research(OR)であるが、本書は入門書であり、事例が極めてシンプルなものしか記載されていない。
高校数学をある程度学んでいればそりゃそうだよね、という感じ。
もう少しOR特有の考え方や、具体的な事例を現実のビジネスに応用できるような(だってORはそのための学問でしょう?)問題のほうが良い。
少しレベルが低い。