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なんだこの表紙!?と思ったら北森さんだった。(笑)
明治維新直後の日本を舞台に、書生の主人公とその愉快な仲間達がカツヤクします。連作になっていて、どれも見事なのですが、謎解きが早すぎてついていけません(笑)
やっぱり表題作がすきかな。
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ベルツ先生や市川などキャラクターは良かった(笑)事件は(--;)なんか話を大きくするよりも小さい事件の方が良かったんじゃないかなか。北森鴻の本って結末が少し寂しいと言うか微妙な感じが多いな(--;)続編でるなら読むけどね(笑)
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すっかり冬馬くんが小さいままかと思ったら、すぐに大きくなってしまった。
脇役がいい味出しているなと思う。
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表題作「なぜ絵版師に頼まなかったのか」を含む短編集。
まず表紙にびっくりしました(笑)
物語としては、明治維新直後の帝都を舞台にしたミステリ。ですが、ミステリの要素は薄味な感じがしました。
市川歌之丞さんのキャラがツボでした。改名しすぎー!!
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変革の嵐が吹き荒れる、明治年間の帝都。帝國大学には多くの雇われ外国人が教師・研究者として赴任していた。エルウィン・フォン・ベルツ先生もその一人。並はずれた日本びいきで知られるベルツ先生とその弟子・葛城冬馬が、次々に出来する新時代の事件に挑む。
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明治初期。
東京大学医学部の外国人教師ベルツの給仕として松山から冬馬がくる。
その冬馬を手足にして、不思議な出来事を解決していく。
当時こんなことがおこったんじゃないかなと思わせられる。
短編集なので、冬馬が成長していく過程も面白い。
でもちょっと、あっさりと謎解きをするところが物足りないかな。
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タイトルがパロディなのでユーモアミステリかと思ったが、軽いタッチのミステリだった。
読後感もよし。
明治の初め、孤児な冬馬少年がベルツ先生の下で書生として働き、さまざまなことを学んでゆく…といった発端。ベルツ氏(ベルツ水が有名)の他にナウマン(ナウマン象)やらフェロノサやらやたら有名な外国人が登場し、事件に絡んでゆくのは面白い。
キャラも設定も細かいところまで面白い(花瓶がツボ←意味不明だな)
ちょっと不満なのは時間経過が早い。冬馬もあっという間に大きくなってしまうし。
サクサク時代が進むのじゃなくもっと書いて欲しいな。シリーズ化希望
ちなみに章題
・なぜ絵版師に頼まなかったのか
→なぜ、エヴァンズに頼まなかったのか (アガサ・クリスティ)
・九枚目は多すぎる
→九マイルは遠すぎる(ハリィ・ケメルマン)
・人形はなぜ生かされる
→人形はなぜ殺される(高木彬光)
・紅葉夢
→紅楼夢 (曹雪芹)
・執事たちの沈黙
→羊たちの沈黙 (トマス・ハリス)
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明治初期を舞台とした、ややユーモア要素もあるミステリ連作。時代背景や、その時代特有の風刺も効いています。それぞれ有名なミステリタイトルのもじりですね。ああでも「紅葉夢」の元ネタだけが分からない~。
お気に入りは表題作「なぜ絵版師に頼まなかったのか」。事件の真相もさながら、動機が何とも言えませんね。恐ろしいながらも悲しい企み。時代背景をもっとも色濃く表している作品じゃないかと思いました。
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維新後の「大改革」期の日本を、外から来た
異国人の見た様子がリアリティがあってよかった。
もちろんミステリーとしても。
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★あらすじ★文明開化から十数年の明治が舞台の連作小説。大の日本びいきであるベルツ氏の住み込み給仕となった少年・冬馬は、横浜港で「なぜ絵版師に頼まなかったのか」という言葉を残して仲間を銃殺後に自殺した外人の謎を知人の市川歌之丞らとともに探っていく。表題作含め移り変わる時代の中で起こった事件をめぐる5篇を収録。
★感想★明治版の日常ミステリでもあり、冬馬が13歳の少年から帝国大学の医大生になる成長物語でもあります。冬馬とベルツ氏の友人で登場するたびに名前と職業が変わる市川歌之丞氏の飄々としたキャラがいい。帝国主義に突入する直前の気配と文明開化の混合する中、モース、ナウマンなど実在する雇われ外人たちも登場し、時代設定にリアリティと味を出しています。作風は京都裏ミステリーシリーズの明治版といった感じで、ミステリ性よりも世界を楽しむ作品だと割り切った方がいいかも。
冬馬は移り行く時代の中でどう成長していくのか、市川氏やベルツ氏はじめ雇われ外人達はどう生きていったのか続きが知りたかった。改めて作者の急逝が残念です。
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明治政府に雇われた東大医学部ベルツ教授のもとで給仕をはじめる少年が教授と一緒に東京と横浜の怪事件を次々解決する話。短編連作なのですが表題作の「なぜ~」が一番面白いうえ小説一本書けるほどの内容なので短編なのがおしかった。主人公が英語とフランス語とドイツ語を1年ちょいでマスターしちゃうのもあれだけど面白かったし明るい話なので堂々とおすすめします。
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明治政府に東京大學医学部主任として招聘されたドイツ人、エルウィン・フォン・ベルツのもとで給仕として勤めることになった葛城冬馬。
彼ら2人が元新聞記者の市川歌之丞らとともに、周囲で起きた事件の謎を解いていく短編集。
サブタイトルに「明治異国助人(おたすけガイジン)奔る!」とあるように、同時期に来日されていたお雇い外国人たちも登場します。
「なぜ絵版師に頼まなかったのか」
明治13年の設定ですが、これもある意味攘夷行動になるのかなぁ。
「九枚目は多すぎる」
明治15年。冬馬は東京大學予備門生。市川歌之丞は骨董商・市川扇翁に。
これまた明治の闇の部分ですね。
「人形はなぜ生かされる」
明治16年。市川歌之丞こと市川扇翁は小説家・小山田奇妙斎に。
出てきましたね、岩倉、伊藤、井上。
でもやっぱり伊藤と井上は仲がよかったと思うのですけど。
「紅葉夢」
明治20年。市川歌之丞こと市川扇翁こと小山田奇妙斎は住職・鵬凛に。
脚気って、そうとうに恐ろしい病気だったのですね。
「執事たちの沈黙」
明治22年。市川歌之丞こと市川扇翁こと小山田奇妙斎こと鵬凛は文人・仮名垣魯人、又は冬馬の一番弟子・葛城頓馬に。
森有礼暗殺に帝国憲法発布。その裏側ですけど、スッキリしません。
これまた軽いタッチですね。
先日読んだ「裏京都」も光文社だったのですけど、光文社の仕事はこういう路線ばっかし?
同じ光文社、ユーモア系ということで東川篤哉さんを思い出しますけど。
舞台が明治で、政府から雇われている外国人が出てきますから、明治政府の裏の事情なども絡めてあるのですけど、短編だからかどれもあっさりとした印象でした。
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なんか軽すぎて薄っぺらな印象。
明治十三年から明治二十二年にかけての帝都・東京。東京大學医学部主任のベルツ先生に就いて勉学に勤しみ、給仕として働くことになった若者、葛城冬馬(かつらぎ とうま)。彼が、友人の市川歌之丞(うたのじょう)こと市川扇翁(せんおう)こと小山田奇妙斎こと鵬凛(ほうりん)こと仮名垣魯人(かながき ろじん。という具合に、話が変わるごとに名前が変わってゆくのです)とともに、身近に起きた事件の謎を調べ、解き明かしていく連作短編集。
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著者が得意とする、ウィットに富んだユーモア・ミステリ。歴史的考証も緻密で、そうした視点で読んでも面白い。
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著者急死の死亡記事の切り抜きを「花の下にて…」の文庫にはさみ、那智先生の続きも新しいシリーズも読めないのだなあと悲しかったです。 たまたま未読であったこの作品。 短編それぞれのタイトルは外国作品のもじりなんですね。でも3つくらいしかわからなかったです。