紙の本
自分で本屋大賞を決めよう 第1弾
2009/02/08 18:28
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:redhelink - この投稿者のレビュー一覧を見る
本屋大賞ノミネート作品。オビには女優の優香さんのコメントがありました。何でも一気に読めてしまうとか。・・・これ600ページありますよ?まぁ読みますか。
え~確かに1日で読破してしまう作品でした。勉強しかできなかった主人公が友人のやっていたボクシングと出会い、そしてその成長を描いたものです。高校を舞台にしているので、恋愛や友情にもページが割かれていたりします。
では私見を。この文章の構成をどこかで味わったことがあると思ったら、『一瞬の風になれ』だったのです。はっきり言ってスポーツが違うだけ。心情の変化の描写や登場人物がある日突然死んだりというシーンでの迫力(文章力)が劣っているだけ、個人的には評価が下がるところです。キャラ殺してお涙ちょうだいとか・・・失笑。最近の漫画界と同じとか、世間を意識しすぎているんじゃない?と思いたくなるのは深読みしすぎでしょうか?
ノミネート作品1つ目で他のノミネート作品との比較ができませんが、少なくともこの作品には大賞がないと感じました。世の中が同じ作風を好んだままであるなら別ですが。
ベタな展開と言葉足らずの表現が好みの人にのみオススメの1冊。
投稿元:
レビューを見る
かなりの読み応えであった。
天性の才能で勝つ男「鏑矢」
その男に憧れ、ひ弱さゆえ男として屈辱を味わい、ボクシングを始め、努力で勝とうとする男「木樽」
天性の才能と、不断の努力と、ボクシングの怖さを知って勝ち続ける男「稲村」
高校のアマチュアボクシング界を舞台にこの三人の男の戦いを描いた作品である。
なぜ、何のため戦うのか、強いとは何か、さらに言うとボクシングとは何かが語られている。
自分で言うのもなんだけど、私はいわゆる勉強は出来るけど運動はダメな学生だったのでもちろん木樽君に感情移入して読んでいたのだが、物語終盤では三人それぞれに熱く思い入れをもって読んでいた。こういったことは結構珍しいと思う。
しかしかなりの読み応えのある作品である。全30章構成のうち、木樽君のデビュー戦は第22章なのである。
そこからの展開の速さは一気に読んでやるという気を持たせるに十分な面白さなのだが、一章ごとに疲れるぐらいの緊張もする。結局読み終えるのに3日かかった。
私のように「ボクシングを見るのは好きだけど、経験は無い」人には、その見聞を広めるにも最適だとも思う。
ぜひとも経験者の感想も聞いてみたいところである。
投稿元:
レビューを見る
高校のアマチュアボクシングの話。
努力なく力を得ている鏑谷と、
ひ弱だったが地道な努力でどんどん力を蓄えていく木樽。
それを見守る教師の曜子。
ボクシング場面を文章で読むのはスピードが追いつかずちょっと疲れるところがあったが
全体には結構な量だけど楽しく読めた。
エピローグが好み。
【図書館・初読・8/30読了】
投稿元:
レビューを見る
なにか面白いスポーツ小説はないかと思ったところで勧めていただいた本。
ボクシングはあまり興味ないんだよなあと思いつつ読み始めたが、テンポのいいストーリー運びもあって一気に引き込まれた。
序盤からいいのだけど、後半からはもう一気だった。
敗北を上手く書いている作品は評価が高くなるのだけど、まさにそこがツボにはまりました。
木樽、鏑矢のメイン2人だけでなく他の部員たちもみんなひたむきでキラキラしていてまぶしかった。
語りたいところはいろいろあるのですが、何を語ってもネタバレになるので語れないのが残念なところ。
第21章での耀子が鏑矢を評していた言葉がいちばん印象に残りました。
投稿元:
レビューを見る
高校ボクシング部を舞台に、天才的ボクシングセンスの鏑矢、進学コースの秀才・木樽という二人の少年を軸に交錯する友情、闘い、挫折、そして栄光。二人を見守る英語教師・耀子、立ちはだかるライバルたち......。様々な経験を経て二人が掴み取ったものは!?
投稿元:
レビューを見る
ボクシング物語。天性の才の持ち主鏑矢と成績抜群の優紀が電車で絡まれた高津先生を助けるところから話は始まる。鏑矢、優紀の成長物語。
素人の高津先生を案内役に読者もボクシングについて学んでいける。監督の沢木やボクシングジムの曽我部、マネージャーの丸野などそれなりの脇役を配してはあるがもうひとつ生かし切れていない感は残った。
投稿元:
レビューを見る
ボクシングの世界に引き込まれるストーリー。天才の鏑矢とただ強くなりたい木樽の親友2人が、ボクシングを通じてお互いをたかめあってゆく。おもしろい部分は、ボクシングをはじめた木樽が成長するにつれて、私も頭の中でボクシングをしていること。すごくこれがたのしく、ストーリーにひきこまれてゆく。この引き込まれるのに、もう一人の主役である高津先生(後の三島先生)が、すごく知識を誘導する役割をしている。最後に10年後、高津先生が三島先生になって、再度ボクシング部の顧問になるところは、すごく安心できる部分であった。この本で、格闘技の世界にまた引き込まれそうだ。
投稿元:
レビューを見る
舞台は、高校のボクシング部。
ボクシングセンスに恵まれた天才・鏑矢、秀才で非力ながらも努力で成長していく木樽を中心に、友情や思春期の淡い想いを描いた、スポーツ青春小説!
描写がとても丁寧なので、読んでいて情景が浮かんできます。
グイグイと引き込まれていくような、スピード感を持った作品です。
特に、クライマックスの試合の緊迫感は、息苦しくなるほど・・・。
感動あり、笑いあり、涙あり・・・そして、勇気づけられます。
読み始めたら、最後まで読み切らずにはいられない一冊。
こんなにワクワクしながら読んだの本は久しぶりかもしれません。
絶対的にお奨めです!
投稿元:
レビューを見る
ダ・カーポで3位だったから読んでみたけど、いやもちろんおもしろいんだけど、とってもクラシカルな展開で、目新しさはまったくなかった。天才は努力しないでもすぐにうまくいくから、簡単に地位を手放すことができるが、凡才はものすごい苦労をするから挫折せずに努力を続けることができる。だから本当の才能とは努力することができることなのだ。なんて、いにしえから何百万回も言われてるようなことを、しかも作中で唯一ボクシングの素人っていう役割の高津先生に、さも斬新な神のお告げのように語らせるのにはがっくりしてしまった。よく書ききったなと思うけど、せっかくこういう普遍的なストーリーを辿るなら、フィギュアスケートで読みたかったよ。
投稿元:
レビューを見る
2009年本屋大賞ノミネートということで手に取った一冊。ボックスとはボクシングで選手と選手が試合をしろボクシングをしろという意味の題名 なのでもちろんスポーツ小説です。ボクシングは嫌いじゃないし、むしろ好きなスポーツ?格闘技だと思う。
序盤はまあまあな感じで終盤は一気に読みたくなる面白い小説でした。でもちょっと・・・長いかな?
もう少しスマートにしたらよかったようにも思う
投稿元:
レビューを見る
うーん・・・天才と努力するいじめれれっこのボクシング小説。
王様のブランチで勧めてる本は結構ハズレなしなんだけどな・・・
最後は、稲村目線でちょっと話が進んだら、ベタな感じが薄まったかもしんない。
投稿元:
レビューを見る
高校のボクシング部の魂が震えるような時間。鏑矢の危ういが光り輝く才能には惹きつけられるものがある。木樽の努力はただものではなく、それだけで尊敬できる。そして、ライバルの稲村。とてつもない怪物として大きく描かれている。ボクシングはしっかりみたことがないスポーツであり、怖さばかりを思っていたが、地道な努力ととてつもない精神力の上に積み上がっているものなのかもしれないと思えた。自分を奮い立たせ、恐怖を克服する。人間としてこれ以上の強さはないだろう。少しの隙も許されないからか、緊張が続く文章は熱さも持っていた。
投稿元:
レビューを見る
これはもう文句なしの「青春ボクシングドラマ」です。泣いて笑って感動しました。ほんのちょっとだけ「がんばれ元気」が頭をよぎったのは僕の気のせいでしょう、きっと(笑
投稿元:
レビューを見る
本屋大賞のノミネート作品。これは早く読まねば!!
・あらすじ
高校ボクシング部を舞台に、天才ボクサー・鏑矢と、秀才・木樽の友情、戦い、挫折、そして栄光。その二人を見守る英語教師の耀子。少年達の成長を描いた青春ボクシング小説。
やっぱりスポ根ものは単純に熱くなります。天才だけど努力を怠る鏑矢。屈辱的な出来事からボクシングを始める木樽。ひ弱な秀才・木樽が努力に努力を重ね、徐々に頭角を現していく。リングで戦うシーンの記述もなかなかリアルで、映像が浮かぶようでした。どこかで見たようなストーリーですが、しっかりと練られた内容だったので楽しめました。
投稿元:
レビューを見る
ちょっと前に買った割に放置されていた本。
今日、暇が出来て、尚且つこの本が発掘されたので、読んでみることに。
ボリュームのあるサイズだったが、一気読み。
若い子の頑張る青春作品は大好物。
こういう世界に縁のない人生を歩んでいたので、憧れも強いかな。
面白かったと思う。
が、期待していたほど没頭はできなかったかなぁ。