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「ふじのしらゆき 水のしろたえ」(伊加富の眠らせ歌より)
父(伊加富:いかとみ)が歌ってくれた眠らせ歌に出てくる"水のしろたえ"とは?
生まれてすぐに母を亡くし、乳母に育てられた"真玉(またま)"。
彼女の出生には乳母も知らない秘密があった…。
アニメーションにしても映えるものになるのではないかと(夏休みアニメスペシャルとか)個人的には思います。
文字がすっと入ってくる感じがして、とても読みやすいです。
予備知識が無くても十分楽しめると思います。
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面白かったのですが、荻原規子「勾玉三部作」を読んだ後のせいか
どうもそれの焼き直しのような感じがしました。
ただ、児童文学にしては、時代背景もしっかりとしていて、読みやすかったです。
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羽衣伝説の天界が水の世界になったバージョン
っていっちゃうとざっくばらんすぎるけど
男の子に変装する女の子とか
好きなんだけど従者というかお付きというかボディガードというかそういう立場に甘んじる男の子とか
時代設定とか
どこか荻原規子さんの勾玉シリーズっぽくて
楽しく読めた。
目新しさはないけど、王道恋愛ファンタジーはすきだなあ
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夏休みの読書感想画指定図書だったかな?
私の住んでいる県では夏休み頃にこの本が大量に入荷していたはずですw
私も、職場の課題図書コーナーで見つけて、おもしろそうだなぁと思って購入しました。中学生には残念ながら見向きもされませんでしたけどね…。
まぁ、中学生とかでこの時代に興味があるのは、よほどの本好きくらいなものだと思いますが。
羽衣伝説とか、田村麻呂だとかエミシだとか。
こんなのに興味をそそられるのは、子供よりも本好きの大人ですからね。
それでも児童書と言う事で、漢字も少なめですし、史実に深く触れているという事でもなく、文字も大きいので読みやすくは有りました。
内容も面白かったデスね。
まぁ、ちょうど同じくらいの時代を扱っていた薄紅天女を先に知っているので(出たのも薄紅の方が全然早いですけれどw)、どうしてもちょっと比べてしまい、マイナス1しました。
気が付くと時間が進んでいるので、その点もちょっと残念です。
水のしろたえを探している描写がとにかく少ない。
男の子の格好をしていると言う割には、どちらかと言うと受け身ですしね。
アテルイもモレなんて、登場人物一覧に名前が出ている割に、すぐに死んでしまいましたしね。
少しばかり、キャラクター作りは残念な所もあったかなぁ、という気がします。
読みやすいし、読みだすと一気に読めてしまうので、引き込まれる所もあるんですけどね。
面白かったデスよ。
でも、これを読んだら、是非とも薄紅天女も読んで欲しいなぁ…。
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2010.06.08 図書館
06.09 読了
天の羽衣伝説を下敷としたファンタジー。読みやすいし、素敵なおはなしでした。
ただどうも薄紅天女と比べてしまって……時代設定やらでてくる人物やらがかぶってるから……うん……
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■亡くなった母が残した“水のしろたえ”とは?真実を知る父はエミシ討伐に旅立ってしまった。水の屋敷が燃えて以来、真玉の運命は大きく動き出す…。父のゆくえは?母のふるさとは?自らのルーツを求め、生きる場所を探す少女の半生。「羽衣伝説」を下じきにした平安朝歴史ロマン。
■■児童文学。最初に出てきた水の中の乙女が主人公と思いきや、人間と人魚(?)の娘が主人公の物語。異類婚譚ですね。それなりに面白かったのですが、父親がどうなってしまったのか最後まではっきりしなかったので気になった。続編が書けそうな終わりでもあるなぁと。若干作中での時間経過が早くて、戸惑う。 可愛いお話でした。
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羽衣伝説とからめた 平安時代ファンタジー。
菅原伊加富(すがわらいかとみ)は 駿河湾にはりだした小さな岬、尾瀬で美しい少女と出会った。その少女・玉藻(たまも)は、水底の国の乙女で、水の衣がなくては水底の国には戻れない。しかし伊加富は水の衣を取り、玉藻の美しさに心を奪われた。玉藻もまた、伊加富を好きになり、二人は結婚した。
伊加富と玉藻のあいだに生まれた真玉(またま)。
母・玉藻は出産と同時に亡くなり、乳母の小松が真玉の母がわりとなり、真玉は すくすくと育っていた。
父・伊加富は坂上田村麻呂らの軍とともに蝦夷を平定するため、留守が多い。しかし、伊加富は優しい父であり、真玉がさびしい時には ねむらせ歌(子守歌)を歌ってくれたりした。
また、真玉が水辺にゆくと、ギョイ(他の人の前にはあらわれない・河童)がやってきて、真玉を守ってくれる。
蝦夷平定に疑問を持ちだし、陸奥から帰ってきた伊加富。
ねむらせ歌の歌詞にある 水のしろたえとは何かを真玉に聞かれ、次に陸奥から帰ってきたら教えると約束して旅だったのだが・・・
文は読みやすく、絵も美しいのだけれど、
内容は もう少し読み応えが欲しいところ。