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「シゴトは選ぶな、選ばれろ。」のフレーズが気に入り図書館で借りてみました。
まだ途中ですが。
世の中にある仕事の多さと深さに驚く一冊です。
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自分の周りにはすごい人がたくさんいる。
そして、その人達の多くは選ばれた職について、
日本を、世界に舞台にがんばる人になる。
それは凄いことだ。
一方で、それを支える人達が無数にいる。
彼らの多くは、日の目を浴びない仕事をしている。
この本はそういった職業についている38人に
スポットをあてた本である。
これを読むと、
「勝ち組」「負け組」
という言葉を使うことがいかに愚かであるか
を痛感させられる。
自分ひとりで生きていける人はいない。
絶対にいない。
多くの無数の人に支えられて生きている。
目覚ましをかけて起きる。
その目覚ましをつくっているのは誰か?
蛇口を捻って、水を出す。
その蛇口をつくっているのは誰か?
水をきれいにしてくれている人は誰か?
出勤前にゴミを出す。
ゴミを回収してくれる人は誰か?
処理してくれる人は誰か?
ほら、自分一人では生きれない。
そして、この世の中に無駄な仕事はない。
全ての仕事が、必ず誰かのためになるのである。
だから、世界は仕事で満ちているのである。
この本の、「はじめに」を読むだけでも
十分価値あり!!
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・ゴキブリ駆除研究者
・口紅調合師
・タバコブレンダー
・缶コーヒーブレンダー
・養豚場長
・霊柩車製作者
・AVモザイク処理オペレーター
・ダッチワイフメーカー
・流しのはんこ屋
などなど38種類の仕事についた人の取材したものです。
ほんとにいろんな職業があり、決してそれをやりたい!と言って始めた人ばかりでは無いけれど、自分の環境の中でベストを尽くし、やがて夢中になっていく・・
「世界は仕事で満ちている」という響きに、その数だけやりがいがあるという光を感じます♪
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サブプライム・ショックに端を発した世界恐慌は日本にも大幅な株安という異常事態をもたらし、新卒採用でも内定取消が発生するといったようなどうしようもない状況に陥っている企業もあるようです。仕事なんて自分で創れ、と今のオイラなら言えるものですが、新卒当時の右も左も分かんない状況を振り返ってみるとそれも酷なことだよなぁと思ってしまいますね。
この本は日経ビジネスオンラインで連載されていた「長目飛耳」というコラムをまとめたもので、我々の生活に身近なものがいかにして成り立っているのかを明らかにしてくれています。その内容は無味乾燥した職業紹介というよりは、そこで働く人々の人間ドラマがあったり内面に鋭く切り込んだりと、作家としての著者のリサーチ能力が反映された面白いストーリーに仕立てられています。
個人的に、こんな仕事があったんだ!とビックリしたのが「流しのはんこ屋さん」と「エンバーマー」です。恐らく、普通に生活していては絶対に見つからない(求人誌などには載っていない)仕事ですが、必要だと思われているからこそこれほどまでにこだわって生き生きと働く人々がいるのでしょう。世界は仕事で満ちている、サラリーマンだけが人生じゃないさ。そんな声が聞こえてくるようです。
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焼き芋屋 半年で600万の収入。
プロ野球スカウト
AVのモザイクけし
幽霊屋敷の人形職人
仕事には魂が宿る。というか 宿らせ他仕事が仕事として存在する。
廃業する同僚のライターへの視線が温かく 温かい。泣き
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コンドーム研究者から流しのはんこ屋まで、多岐にわたる職業の33人にインタビューした内容をまとめた本。
本書で紹介されているのは、世界の表側には決して出てこないような職業に就いている人々である。著者が描く、AVモザイクオペレーターの神業テクニックや養豚農家の葛藤といった要素は、決して読者を飽きさせることはないだろう。それらはとても刺激的である。読み進めていくうちに私たちは、まるで見てはいけないものをそっと覗き込んでいる、そんな気持ちになると思う。
しかし勘違いしてはいけない。この本の目的は私たちののぞき見趣味を満足させるためにあるのではない。そしてその一点こそが、世の中に多く溢れている職業暴露本やワイドショーの特集と、本書を決定的に異なったものにしているのではないかと思う。
他人に胸を張れないような職業の人々も当然いるし、彼らの仕事内容をもつぶさにこの本は書き出している。ただし、そこで終わらない。人に誇って言えるような職でないして、それでは彼らはどうやってその仕事で食べている自分に折り合いを付けているのだろうか。いやもっと言えば、本当にそこに誇りはないのだろうか。商社マンや銀行員に比べたら百分の一であるように見えたとしても、実はそこに誇るべきものだってあるのかもしれない。きっと他人から見たら矜持と言うことですらためらわれるであろう、そんな小さくて傷つきやすい「やりがい」だって実はあるかもしれない。本書で述べられている例を挙げれば、モザイク職人の、世の中に出回っているAVの20本に1本は自分がモザイク加工をしたという「プライド」。ダッチワイフメーカー社長の、高齢者の一人寝の寂しさを少しでも和らげているという「やりがい」。
前書きで著者はやりがいを以下のように表現する。「やりがいは選ばれし者の自覚」だと。
その通りだ。職業から直に「やりがい」という曖昧なものが、まるで打ち出の小槌を使ったかのように出てくるはずはない。その仕事への取り組み方、情熱の注ぎ方、そして愛し方という、仕事をする人間の主体性が形を変えたものこそが「やりがい」なのだろう。きっと世の中のどこにも、「やりがいのある仕事」などというものはない。だから無闇にそれを探しても絶対に見つかることがない。あるのは、「その仕事にやりがいを持つ私」だけだ。
そういう意味で、職業に貴賎はないのだ。貴賎があるのは、自らの仕事に対する私たちの態度だ。捉え方だ。抱く感情だ。だから、あなたがある職業を賎しいと思うのは、ある職業を卑しいと思うあなたがどこまでも賎しいからに他ならない。
誰だって「やりがい」のある仕事をしたい。僕もそうだ。だからまず、来年からする仕事を好きになろうと思う。愛そうと思う。この本の中で剥製師が、焼き芋屋が、ゴキブリ駆除研究員がそうしていたように。
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2.4。題材は面白いが、書き手の上から目線の狭く頑なで偏った価値観が文面に滲んで感じ気になる。ノンフィクションのルポ書きがコレはあかんじゃろ。対象に対する柔軟性と距離感が下手というか。