紙の本
とても便利な品ですが使いすぎにご注意ください。人生まで狂わされた方もおられますので。
2008/11/09 18:32
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:DSK - この投稿者のレビュー一覧を見る
高品質な『アンティーク』物語を提供してくれる本シリーズも4作目。安定した充実の内容である。本巻もまた人の業を狂わされる哀しげな話だけに【第3章】の主人公のように、幼馴染みのためと言いながら実は逃避的な自己満足だったがゆえの悲劇を生んでしまう。その自己満足を最後まで貫くダメ男だった。その幼馴染みが刻也とデートすることになり(態度には出さないが)慌てる咲。デートを尾行する姿がいじらしい。それでも付き合っているのか?と聞かれると(長い沈黙の後に)違いますと答える咲。第2巻あたりからこの問いが増え、咲は毎回同じ回答をするのだが、端から見ればそう質問したくなる雰囲気を醸しているのだろう。無いのは当人達の自覚だけのようである。一方、刻也の活躍は、珍しくも咲を賭けてギャンブル勝負をする【第2話】である。『アンティーク』を用いた、要はイカサマなのだが、咲を自分のものにするという男の鼻持ちならない態度に刻也だけでなく咲も(態度には出さないが)激高する。最後は刻也のアンティーク『ヴィジョン』の応用で勝利を収めるが、無謀な賭けでもあった。「誰にもあいつは渡さない」と命まで賭ける刻也。大袈裟な展開になったが刻也の心意気は見事と言っておこう。しかし、何かにつけて大活躍の『ヴィジョン』。少々活躍し過ぎの気もする。そして、もはや定番の【第4章】は、今回刻也が焦ることに。送られて来たアンティークを誰かからのプレゼントと勘違いした刻也が、人の心の声が聞けるアンティークまで使って咲の真意を確かめようとする。送られて来たのは第3章、刻也が使ったのは第2章で用いられたアンティークである。2人の想いはかなり接近している、というか既に交錯している。早く気付いて欲しいものである。
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2008/07/10
なんとも不思議な読み応え。
そんなに濃いことがあったり、凄い展開があったりするわけじゃないけど、読んだ後満足感が残る一冊。
それにしても、主人公達の親密度があがりすぎやしてないか!?ご馳走様です。
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シリアス路線はちょっぴりなりを潜めます。
代わりにほとんどシリアス、オチはギャグ、なんていうのが
あったりもします。
今回はアンティークのために
やたら危機に陥るのはあまりありません。
ただし1章はかなりきつい描写があります。
これは人間誰しも抱く感情。
しかし行過ぎた感情は結局は身の破滅を招きます。
読みきりタイプのラノベは楽です。
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いつもどおり『アンティーク』に関する短編が4つ。
「影」「ギャンブル」「小指」、そして「秘密」。
刻也と咲のそれぞれが意識下ではその存在が大きくなってきていて、それぞれ話で二人の軽いラブコメ臭がハードな話を少し柔らかくしてる。
4つの話の中で異彩だったのが「小指」かな。
ツインテールな幼なじみとかいかにもラノベ的なキャラが出てきて、ゲストキャラである幼なじみ二人の恋の話。
明暗が分かれる結末というのはこの作品でよくあるのだが、そんなオチありかよと思うくらいの切なくて悲しい結末。
で、「小指」のエピソードに出てきたアンティークの指輪が咲の元に送られて、刻也と一騒動あるエピソードが「秘密」。
こちらは「小指」のエピソードとは全く正反対のにやにやしっぱなしのラブコメ話。
この話が最後な所以に重い話がありつつも読後感は悪くはないんだよね。
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不思議な力をもつ品物「アンティーク」を扱う物語の4巻。
今回登場するアンティークは「存在を薄めてしまう小ビン」「人の心を読めるピアス」「運命の人がわかる指輪」の3つで計4話。
登場人物の影が薄いんだけど、話が1つ1つまとまっているんでスゴク読みやすいですね。
心が温まるもの、ちょっとしたスリルのあるもの色々あっていいですね。
影:★★★
ギャンブル:★★★★
小指:★★★
秘密:★★★★
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「影」「ギャンブル」「小指」「秘密」の4編。
刻也と咲の交互一人称によるすれ違う思考シリーズ(仮名)が面白い。完全にラブコメです。
「ギャンブル」の結果は意外でやられた。
(オシリス神っぽいとか言わない)
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主人公とヒロインのいちゃつきが多くなってきた。
これはこれでなかなか面白い。
印象に残ったのは「小指」。ちょうどよいところに納まったかと思いきや、なんとも後味の悪い結末になっていた。人の心をもてあそぶのは良くない。
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いやぁ、面白い(≧∇≦)
この一言に尽きる。いうならば萌え要素強くなってきたかなぁ…?
まあ、こういう萌え要素は悪くないし問題ない
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二章 ギャンブル。『ヴィジョン』をこんなふうにも使っちゃうのかあ……ちょっと無理やりな気も。でも「誰にもあいつは渡さない」と言う刻也はかっこよかったなあ。
三章 小指。歌恋みたいな女の子はイラっとくる。無邪気で許されると思うなよ。それに比べて一途で健気な友くん、応援したくなるけど趣味が悪い。ラストは予想できたけど、この誰も報われない感じはドツボだ。「だから。だからどうか。誰よりも一番不幸になってください。」
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きっと終わりまでそうなのだろうが、文章がつまらない/ 字間がスカスカに見えるほど情報量が少ない/ ギャグもかなり浅い/ ネタももうどうでも良いし、大人買いしたことを少し後悔している/ 褒めるとしたらヒロインがかわいく見えるところが無くもないというところ/