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まいごのペンギン みんなのレビュー
- オリヴァー・ジェファーズ (作), 三辺 律子 (訳)
- 税込価格:1,650円(15pt)
- 出版社:ヴィレッジブックス
- 発行年月:2005.12
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紙の本
まいごのさみしさ、そしてふたりの行方が気になる絵本。
2009/11/25 11:39
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:wildflower - この投稿者のレビュー一覧を見る
ペンギン絵本に出会うと読まずにいられない評者です。
この作品は、タイトルも表紙も、胸をぎゅ~っとつかまれるような感じ。
点目のふたりが、途方にくれているように見えます。
まいごって、もうそれだけで淋しいものです。
著者のオリヴァー・ジェファーズさんはアイルランドの方だそうです。
略歴によると放浪癖はないそうなのですが、子どものころの迷子体験を
もとにこの物語を描いたそうです。翻訳は三辺律子さん。ファンタジー
をたくさん訳されています。
「ある日のこと、おとこのこがドアをあけるとペンギンがいました。」
と、このものがたりは始まります。
ペンギンは俯いてどこから来たのか何も語らずじっと佇んでいます。
さあ、こまったぞ。
少年は必死でいろいろと思いついては、助けを求めに出掛けます。
そうか、ペンギンのふるさとはなんきょくだ。
本で調べて、送り届けにいくのですが……。
まいごは心細く、淋しくて、人恋しい。
そんな気持ちが読んでいくうちに思い出されてきます。
少年も、そういう気持ち、すごくよく解るんだろうな……。
ぼくがいなければ! と奮起するところがとっても頼もしくて
最後に、あ! と気づくところ。とっても感動的でした。
ひっかかるところがただ一つ。
表紙を表裏と広げると、1枚の絵になるのです。
この表紙の傘の舟と、もうひとつの船。そして二人のゆくえは……。
いろんな含みが感じられます。
思わずおとなの深読みを誘う1冊でもありました。
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