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「その気になればね、
砂漠に雪を降らすことだって、余裕でできるんですよ」
主人公より西嶋の言葉が印象的です。
最後も格好よく良いところ持っていくし。
いい意味で伊坂さんらしからぬ青春小説でした。
熱くて濃い青春という言葉がぴったりです。
学生時代に読んだら違う印象を受けたんかな。
こんな学生時代ちょっと羨ましいかも。
ありえへん展開ばっかりかもしれへんけど。
学生生活を全力で満喫してる感じが好きです。
砂漠という社会に出てしまった僕にとって。
学生時代はオアシスだったと今になって気付かされました。
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大学を軸にした青春小説。
本当に仙台好きだな、伊坂さん。
成人してから生きる環境を「砂漠」とあらわし、
何をもって「砂漠」と向き合うか、
ふと考えさせられた。
ぬるま湯のような「オアシス」と「砂漠」、
目の前にある今だからこそ、深く深く考えさせられた。
こんなことしていていいのだろうか?
こんなので本当に大丈夫なのか?
今の自分に何ができるのか?
今を失う痛み、今を無駄に過ごす痛み、
目の前にある「砂漠」に対して、不安しかいだけない。
今自分の砂漠に道しるべは立ってるのかな?
追記
美人を描くのが上手なのか、想像力が豊かなのか、
よくわからないけど、伊坂さんの描く女性っていいなと思う。
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伊坂さん、こんなのも書いちゃうんだ。
金城一紀のようなテンポよく、躍動感ある作品。
トリックはあまり多くないけど、愛すべきキャラで、サクサクと読める。
読んで、麻雀がしたくなったんですよ。
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砂漠に雪を降らすことは、簡単じゃない。
でも可能性はある。
それを信じて生きてる人間に、
無駄だなんて言えない。
大学生ってのは社会に一番近くて、一番遠い。
社会という名の砂漠に向かって歩いていくのに、
砂漠の中のオアシスしか見ていない。
麻雀とボーリングがしたくなった。
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通り魔事件などの非日常と絡みつつ繰り広げられる学生たちの生活。
伊坂幸太郎らしい、登場人物の一人一人が魅力的に描かれている。
面白くない、なんてことはない。
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お友達が読んでいるのを見て、私も読んでみました。
おもしろかったです。
タイトルが難しげな感じで、更に数ページ読んでみると青春チックで、なんだか苦手かなと思ったら大間違い!
自分が学生だった頃を懐かしく思い出したりして、楽しんで読むことができました。
あの頃って本の中の彼らとは違って、穏やかに過ごしていたけれど、なんだか理解できる世界で、最後まで飽きることなく面白かったです。
さすが伊坂幸太郎っていうのでしょうか・・・?!
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伊坂幸太郎作品にはめずらしく、ミステリーではなく、人の話。
北村を主人公に、西嶋、鳥井、東堂、南の個性的でそれぞれ魅力的な5人の大学生の日常が描かれている。西嶋の一生懸命なダサさがとてもかっこいい。
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高2で読んだ。
フツーに面白いケド、昔の伊坂幸太郎の作品に比べるとオチがよめる感じ・・・
まぁキャラクターは相変わらず良すぎる。
あと「なんてことはまるでない」っていう言い回しは割と好き。
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少し前に読んだ「魔王」と同じような匂いを感じさせる作品です。
アメリカ批判や特殊な能力が出てくるあたりが特にそういった印象を強くさせているのかな。
今回のテーマというか感動するポイントは「友情」です。
友のためにここまで出来るのか?という行動をさりげなくやっている登場人物たちに感動します。
世界を変えられないまでも、身近な人や大切な人の心をよい方向に変えていくことは出来るという事を強く感じ取りました。
伊坂作品の独特な雰囲気にも慣れてきて、心地よく読めるようになってきました。
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「その気になればね、砂漠に雪を降らせることだって、余裕でできるんですよ」
これは青春小説です!!!
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麻雀好きな同じ大学生活を送っていたものとして共感を覚えるところが多数ありました。そして南の超能力あたりが伊坂ワールド。
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友人同士である5人の大学生を描いた青春群像劇。爽やかで、読後に清々しい余韻に浸れる物語だった。
誰に対しても一貫して丁寧な口調を崩さない西嶋のキャラクターが際立つ。何をやるにも迷いのないところも魅力的だ。
それから見た目だけでない人の本質を見抜き、恋愛観のぶれない東堂が素敵だ。
麻雀に興じつつ5人が交わす会話が洒脱だし、社会という砂漠に出る前に、こういう友との日々を送れるのは貴重だなとしみじみ思った。同世代の人が読むとより心に染みいるだろうと思う。
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アナーキーな感じのする作家の主張が好きだ。
また、学生時代を思いだし、ノスタルジックな気持ちにさせられた。
再読するかも
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大学生、すなわち僕とちょうど同世代の男女を題材とした青春小説です。
ところどころに出てくる、飄々とした「なんてことはまるでない」というくだが気に入ってます。
自分勝手で個性が強く、でもなぜか憎めない…伊坂幸太郎の話によく出てくるタイプの人間が、この本にも登場します。
現実に身の回りにいたら確実に億劫な存在だと思うのに、小説の中ではなんでカッコいいと思ってしまうんだろうね?
あと、主人公北村の彼女が頭が良くて好きです笑
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「ぼくは砂漠についてすでに多くを語った。 ところで、これ以上砂漠を語るに先立って、ある一つのオアシスについて語りたいと思う」(「人間の土地」サン=テグジュペリ)
入学、一人暮らし、新しい友人、麻雀、合コン・・学生生活を楽しむ五人の大学生が、社会という“砂漠”に囲まれた“オアシス”で、超能力に遭遇し、不穏な犯罪者に翻弄され、まばたきする間に過ぎゆく日々を送っていく。
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読み出すと、これまたすぐ終わっちゃうので封印してたが、もう我慢できない!ってことで。笑
ああ〜これはやられた!最高じゃないか!!
今までに読んだ作品は、どっちかと言うと1人1人のキャラが強烈だったけど、この話は基本的に(←ここ重要^^;)普通の大学生がメイン。そして、一応、大学生の日常が舞台。そこに「おお・・」と思っちゃう色んなアレコレが織り交ざっててハラハラする。でもやっぱりそれはすごい速さで過ぎていく学生時代の1ページでしかなくて。
だからか、今回はいつもに増して印象に残る言葉が多い。
「賢い奴はね、先のことを考えすぎるんですよ。馬鹿になればいいんですよ」207p「矛盾しちゃいけないって法律があるんですか?」225p
あ〜やっぱり西嶋のキャラは強烈かもね。笑
他にも会話の細かい面白さは、やっぱり本ならでは。
それから、時間軸はバッチリ騙された!最後の最後でやっと気付いたよ〜。
にしても、この人の本を読んでていつも思うのが、「重力ピエロ」で言ってた「本当に深刻なことは陽気に伝えるべき」ってのを、この人は本の中で実践してるんじゃないかな?ってこと。声を大にして人生の大事なことを言われても入ってこないけど、こうやってストーリーの中にある言葉はジワッと染み込んでくる。