- 現在お取り扱いが
できません - ほしい本に追加する
- 予約購入について
-
- 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
- ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
- ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
- 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。
9 件中 1 件~ 9 件を表示 |
紙の本
都会人の田舎旅
2009/02/04 19:51
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:kumataro - この投稿者のレビュー一覧を見る
鉄子の旅写真日記 矢野直美 阪急コミュニケーションズ
あっという間に読み終えてしまいました。これだけたくさんの場所に行ったことがあるのに、ダイジェスト判(概要版)になってしまっていて、なんだかもったいない。
出だしの「On your mark.」は本の始まりにしては、唐突(とうとつ)ではあるけれど、「位置について」の解釈がいい。いつでもどこでも、よーいどんはできる。いい言葉です。
写真は美しい。でも、文章はわたしの好みではありません。ひとり旅をしたい女性向けの記述なのでしょう。都会に生まれ育って、都会で働いて生活してきた人の感想という印象をもちました。狭い路地とか、こどもたちの川遊びとか、山の急斜面に立ち並ぶ家々とかは、田舎暮らしを経験したことがあるものにとっては、あたりまえのことであり、またあたりまえの生活でした。
じっとしていられないから旅に出るのでしょう。ひとりだとさびしいけれど、ひとりだと自由だから、ひとり旅をするのでしょう。
宮崎県民ののんきさは、今読んでいるスペインの本に書かれているスペイン人の性質と似ているようです。どちらも海や山の幸に恵まれ、かつ人口が少ないから自給自足ができる。なんとなれば、自分で食べ物を調達して食べて生きていけるから、生きるか死ぬかというせっぱつまった状況に陥る(おちいる)ことはない。田舎暮らしの強さでしょう。安芸の宮島にしても本書中にあるように、赤鳥居のそばで地元の人が潮干狩りをしています。たくましい。
9 件中 1 件~ 9 件を表示 |