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3日目に3冊目。順調に行っているのは読書だけ。どうも映画には行けそうもない。昨日の夜、福家警部補を見た後に、今日は20時から刑事コロンボがあるらしい。となると今晩も自宅待機か!?一方の蝶々夫人も棚上げだけど、これはチャレンジしなくっちゃ。
さて、この本、週刊文春のミステリーベスト10の第10位、このミステリーがすごいの第6位でした。同じ道尾さんの作品で「ラットマン」は、前者が4位、後者が10位でした。2作品とも、ともにベスト10入りとはすごい。本屋ではどちらか悩みましたが、ちょっと「陽気なギャングが」風に思えた「カラスの親指」を買って、前者が1位、後者が4位の「告白」を差し置いて、正月早々の作品に選んだわけです。
で、読み出したら、面白い!!ペテン師の話を読みながら読者が騙されているという大仕掛けが「最高の逆転劇」と帯に書かれていますが、この逆転劇がなくても、登場人物もよかったので十分に楽しめました。これも映像化すると面白いと思うけど。
騙されるとわかっているので、かなり疑って読んだ部分もあったのですけど、それを知らずに読んだ方が、すんなり楽しめたかも。でも、帯に書いてあるんじゃ逆転劇に対して身構えちゃいますね(^^;。
とにかく、一気読みできる楽しい作品が読めて気分は良かったです。
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“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。
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“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。《・・・「BOOK」データベースより》
「きっと騙される!」
という期待を抱きつつも、
「騙されんぞ!」
と意気込み、読み進める。
コンゲームを主題に展開するストーリー、
さすがに、とても読みやすく、ページの進みも早かった。
主人公“たけサン”が体験する、
『騙され人』は、すなわち
本作を読む『私』だった。
そう言ってよいくらい、気持ちよく騙された。
もちろん、複線の張り方も巧みだし、
「お母さん指だけだと赤ちゃん指にくっつけられないけど、お父さん指をお母さん指にくっつけてやると赤ちゃん指にくっつく。お父さん、お母さんのどっちも揃っているのが一番いい」
というエピソードなどは、
実際に、自分の手で試してみながら読みつつ、
納得したりも・・・
唯一、ラストの“どんでん返し”部分は、惜しかったなぁ。
明かされる“事実”にも、しっかり複線はあったものの、
微妙な納得具合。
ま、ソコを除けば、やはり
傑作の部類なのだろう。
今後も著者作品読破を目指したい。
《2009年2月7日 読了》
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ラットマンが面白かったので同作者の作品にまた手を出しました。
キャラクターが人間臭くて話も面白く、私はラットマンよりこちらが好みです。
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伊坂幸太郎をほうふつとさせつつ、
それよりも少し硬派な感じかな?
最初はバラバラだった登場人物たちの関係が
どんどんリンクされていくんだけど、
あまり不自然なかんじもせず、読みやすい。
すっと物語に入っていける。
結末はすでに途中で予想できる程度のものだったけど、
読後感がとてもよく、かなりおすすめな作品。
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◎本格ミステリベスト10 2009 第16位
◎このミステリーがすごい! 2009 第6位
◎ミステリが読みたい 2009 第4位
◎「週刊文春」ミステリーベスト10 2008年 第10位
◎第140回(2008年度・下半期)直木賞候補作品。
2009年3月1日(日)読了。
2009−23。
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ふとしたことから借金をつくり闇金融と係わりをもつ詐欺師、タケ。 そのアパートへ転がり込んでくるカギやのテツさん。“詐欺”を生業としている、したたかな中年二人組。ある日突然、彼らの生活に一人の少女が舞い込んだ。戸惑う二人。やがて同居人はさらに増え、「他人同士」の奇妙な共同生活が始まった。失くしてしまったものを取り戻すため、そして自らの過去と訣別するため、彼らが企てた大計画とは。
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一気読みを、おすすめします。
「このミステリーがすごい!2009年版」の第6位ですが
一気読みに向いている上位作の「告白」よりも、
「ゴールデンスランバー」よりも、この「カラス…」のほうが好みでした。
2009年、まだ2ヶ月ですが
ここまでの個人的ミステリ(こじミス)ベスト1。
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2009読書部推薦図書としてオススメします。
09年版このミスの6位ですが、上位の
「ゴールデン…」より「告白」より僕は好きです。
2009年ここまでのベスト1。(上島)
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本のタイトルになるほど〜♪(笑)
凄くテンポよく読めて
場面が二転三転するのに
ハラハラドキドキ。
自分まで追われてる身になってしまったという(笑)
最後は、そうだったんだぁ〜って言うのと
心打たれてしまいました。
面白かった〜♪
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芥川賞の候補になっていた本作。詐欺師二人にスリの少女一人。そして少女とそっくりの姉とマジシャンの彼氏。過去に関わった闇金融相手に芝居を打つ…という話。
こういう話の流れは結構好きなので一気に読んだ。
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09/04/15〜09/04/19
トサカー!(涙)
まさかまさかの連続で、飽きることなく一気に読み終わりました。
ところどころに出てくる謎な部分も、最後にはスカっと解明するのでモヤモヤ感も一切なし。
指のくだりはなるほど〜っと目からウロコな感じでした。タイトルは見事ですね。
こんなスッキリ爽快なミステリーは久しぶりに読みました。
道尾秀介氏のほかの作品も読んでみよう!
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『驚愕のラスト』、『驚きの真相』、『騙される』、そんなキャッチコピーが一番似合う作家の道尾さん。この作品の真相が分かったとき、余りにも鮮やかに騙されたため、思わず涙がこぼれました……! サスペンス調で進んでいくストーリーには、退屈にさせるところが一箇所もなく、二転三転する展開についていくには一気読みしかありません! さぁ、騙されよう!
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「こうしてるとなんだか家族みたいですねえ。」
なんとなく憎めない中年詐欺師コンビの元に転がり込んでくる女の子。
暗い内容ながらも2人のキャラと文章のテンポが良いので小気味よく読めて楽しい。
ラストはちょっとひっくり返しすぎな気もするけど・・・
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素晴らしい!! メチャクチャ面白い!!
全てが美しく、キチンと落ち着き、なんて
楽しい気分で終わるストーリーなんだろう。凄い!
タイトルにもなっている「指」のエピソードには
泣かさせるし、会話のいたるところではニヤニヤ
させらるし...。最高の一冊。
コンゲームものになくてはならい最後の
ドンでん返しがここまで切れ味よく、爽快なものって
滅多にないよね。